こんにちは、K2 College編集部です。
公的医療保険制度にはさまざまな種類があり、各国の制度はその社会経済的背景や医療政策に応じて異なります。以下に代表的な公的医療保険制度の種類とその仕組みをまとめます。
色々な種類があるんですね。
はい、それぞれ詳細を見ていきましょう。
- 国民皆保険制度(NHI: National Health Insurance)
- 社会保険制度(SHI: Social Health Insurance)
- 国民保健サービス(NHS: National Health Service)
- 混合型制度
- メディケイド・メディケア制度
国民皆保険制度(NHI: National Health Insurance)
- 特徴: 全ての国民が医療保険に加入し、基本的な医療サービスが提供される。
- 例: 日本、韓国、台湾
- 仕組み: 税金や保険料を通じて資金を集め、政府や公的機関が管理・運営する。医療サービスは指定された医療機関で提供される。自己負担額はあるが、上限が設けられている場合が多い。
日本制度がこれですね。
はい、健康保険のことですね。
社会保険制度(SHI: Social Health Insurance)
- 特徴: 労働者とその家族を対象とし、雇用者と被雇用者が保険料を分担して支払う。
- 例: ドイツ、フランス、オランダ
- 仕組み: 保険者(公的または私的)が医療保険を運営し、保険料は賃金に比例して徴収される。医療サービスは指定された医療機関で提供されるが、自己負担額は所得に応じて調整されることが多い。
ドイツでは診療費はかからないんですね。
はい、ただ日本と違い保険適用に一定の制限があり、どれでも保険が使える訳ではないそうです。
国民保健サービス(NHS: National Health Service)
- 特徴: 医療サービスが政府によって直接提供され、税金を通じて資金を調達する。
- 例: イギリス、スペイン、ニュージーランド
- 仕組み: 政府が医療施設や医療従事者を直接雇用し、無料または低料金で医療サービスを提供する。患者は基本的に自己負担がなく、全ての医療費が税金から賄われる。
政府が直接医療施設を運営しているんですね。
はい、症状に応じて開業医を選択できる日本とは異なり、NHSではどんな症状についても、原則的にまずはGP(General Practitioner:総合診療医)の診療を受ける必要があるそうです。
混合型制度
- 特徴: 公的医療保険と私的医療保険が併存する。
- 例: オーストラリア、カナダ
- 仕組み: 基本的な医療サービスは公的医療保険でカバーされるが、追加的な医療サービスや迅速な対応を求める場合は私的医療保険に加入することができる。公的医療保険は税金を主な財源とし、私的医療保険は個人の保険料で運営される。
どこまで公的医療保険でカバーされるんでしょうか?
オーストラリアの公立病院であれば、入院費や治療費、出産する場合もすべて無料になるそうです。ただ、歯科と眼科は自由検診になるのでそちらはカバーされません。
メディケイド・メディケア制度
- 特徴: 特定の集団(高齢者、低所得者)を対象とする公的医療保険制度。
- 例: アメリカ合衆国
- 仕組み:
- メディケア: 主に65歳以上の高齢者および特定の障害者を対象とし、連邦政府が運営する。
- メディケイド: 低所得者や障害者を対象とし、連邦政府と州政府が共同で運営する。
アメリカでは皆保険がないと聞いたことがあります。
はい、基本的に自己責任で民間の保険に加入しておくのが一般的のようです。
まとめ
- 日本では国民皆保険制度で年令に応じた負担で医療が受けられる
- イギリスでは政府が国民保健サービスを提供
- アメリカでは高齢者、低所得者以外は個人加入の保険が一般的
これらの公的医療保険制度は、国や地域ごとの医療ニーズや社会経済的条件に応じて設計されており、健康の平等性やアクセスのしやすさを重視することで、国民全体の健康を支える役割を果たしています。
著者プロフィール
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投資家、現役証券マン、現役保険マンの立場で記事を書いています。
K2アドバイザーによって内容確認した上で、K2公認の情報としてアップしています。
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