こんにちは。K2 Collegeの半野です。
前回HSBC香港を取り上げましたが、今回の海外銀行口座は何とカンボジア。え?と思われる人が多いと思います。一時期カンボジアの株取引や不動産投資など投資に関わる話がよく出てきていました。ただ実情がよく分からないため、なかなか手を出しずらいですよね。ということで今回はカンボジアの銀行を検証します。
カンボジアだとアンコールワットのイメージが強いので、金融はピンときません。
あまり知られていませんが、この国の銀行口座は意外とねらい目かもしれませんよ。
- 外国人でも口座開設可能、口座開設のメリット
- 口座開設のデメリット
- 魅力のあるカンボジアの銀行口座開設。リスクには注意!
外国人でも口座開設可能、口座開設のメリット
最初に気になるのは、カンボジアに住んでいない外国人でも口座開設ができるのかどうか?ということです。結論から言うと可能です。ただし個人で行うことは非常に難しいので、口座開設には業者さんに依頼する必要があります。渡航不要で開設できる銀行もあるようなので気になる人はチェックしてみてください。香港やシンガポールならまだしも、なぜカンボジア?となりますよね。以下のメリットがあるからです。
USD建ての預金
カンボジアに行ったことのある人であれば分かると思いますが、この国は現地通貨(KHR=カンボジアリエル)ではなくUSDが流通しています。そのままUSDが使えるのです。そのため銀行の預金も現地通貨ではなくUSDとなっています。しかも現地通貨との為替レートを気にする必要もありません。基軸通貨であるUSDでの預金は魅力が大きいですね。
日本では考えられない預金金利
何といっても金利の大きさが魅力です。銀行により多少の違いはありますが、5年定期で年6%以上の金利がつく銀行もあります。日本の銀行と比較してその違いは一目瞭然。もちろんUSD建てですから、資産分散の考え方からも、日本に全額預けておくぐらいなら資金を一部こちらに預けたほうがお得です。
日本への送金が簡単
せっかく口座開設が出来ても、お金の移動が不便だと使い物になりません。カンボジアの銀行の場合、ネットバンキングが整備されていますので、日本への送金もそこから行うことが可能です。
もちろんデビットカードも発行され海外のATMでも利用することが出来ます。
USD建てで預金金利が6%以上って、いいですね!
預金金利が高くても現地通貨という国が多いんですが、USDというのが魅力的です。
口座開設のデメリット
もちろんいい話ばかりではありません。デメリットもあります。
口座凍結に注意が必要
1年間口座取引がないと口座が凍結されます。解除するためには、ほとんどの銀行で現地窓口でしかできません。注意しましょう。
定期預金の途中解約が不可
日本の銀行と異なり途中解約ができません。しかも仮に解約できても、元本のみで定期預金分の金利はついてこず、14%分の税金まで控除されることになりマイナスになってしまいます。定期預金の契約をする際は注意が必要です
預金保護がない
これが日本人には一番ネックかも知れません。日本の場合、銀行が破綻しても1000万円までの預金補償があります。しかしカンボジアは銀行破綻の場合の保証が一切ありません。リスクとして考慮しておきましょう。ただカンボジアは人口や国の経済発展を見た場合、今後も堅調に発展していくことが予想されます。
コロナの影響で落ち込みはありましたが、これまでGDPの成長率は5%以上の経済成長を継続しています。
今後5年間の予測も堅調に推移すると予想されています。銀行融資ももちろん活発。その点から大手銀行の破綻の可能性は現状小さいといえるでしょう。
預金保護がないんですか。ちょっと怖いけど、金利が高い分仕方ないのかな。
ここが他の先進国と違うところです。ただ当面経済成長を続けていくでしょうから、銀行破綻のリスクは現時点では低いといえます。
魅力のあるカンボジアの銀行口座開設、リスクには注意。
高い定期預金金利やUSDで預金可能など魅力的なカンボジアの銀行。大手と考えられる銀行は以下の通り。
カナディア銀行
プノンペン商業銀行
アクレダ銀行
ABA銀行
サタパナ銀行
繰り返しになりますが、破綻した場合の預金保護がない点は注意しましょう。預金というよりは一種の投資に似ているといえるかもしれません。安心感のある銀行をということであれば、ここに挙げたような大手銀行に口座開設するのがいいでしょう。
やっぱりUSDでの預金金利は魅力的です。口座開設を考えてみようかな。
なかなかの好条件ですから、リスクも考えて小さい金額から始めるのがいいでしょう。
まとめ
- 日本在住でもカンボジアの銀行口座開設は可能
- 定期預金がUSDで可能。しかも金利が高い
- 預金保護がないなどのデメリットもあるので、開設するなら小さい資金で始めてみる
お金を増やす方法は様々です。ご自身のニーズに合った方法を選択して効率的に資産を増やして行きましょう。ご相談は、こちら(無料相談)から連絡ください。
著者プロフィール
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大学卒業後、予備校講師などを経験し、海外渡航。
その後外資系企業に勤務し、2005年より再度海外留学を実行。
帰国後、それまでのキャリアよりも、金融や投資に関わる仕事をしたいと考え、海外就職をしました。
海外投資というと、ハードルが高いと感じてしまうかもしれませんが、決してそんなことはなく新しい投資、資産運用という形で出会うことができます。
皆様のお金の増やし方のバリュエーションもより深くなってくるはずです。
そんな新しい出会いの場をお客様に提供し、様々な情報を発信させていただき、皆様の資産を増やしていくサポーターとして、貢献できればと考えております。
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