GSワールド・シフト株式ファンド(愛称:shiftWIN)〜ゴールドマンサックス・アセットマネジメント

こんにちは、K2 College河合です。

本日は野村證券で新しく募集開始されるGSワールド・シフト株式ファンド(愛称:shiftWIN)を解説します。運用会社はゴールドマンサックス。内容を見てもらえるとわかりますが、いつの世もゴールドマンサックスは世界をリードする企業ですね。

名前からあまり内容が想像できないですね。

ざっくり言うと世界が次の時代にシフトしていく時に価値の上がる企業へ投資をしようということですね。

  • 本ファンドのテーマ「ワールド・シフト」
  • 投資テーマ1:資源の安定確保
  • 投資テーマ2:サプライチェーンの再構築
  • 投資テーマ3:国家セキュリティの強化
  • モデルポートフォリオ

本ファンドのテーマ「ワールド・シフト」

近年、SNSによるポピュリズム、コロナによる世界的パンデミック、ロシアのウクライナ侵攻を機に大きく情勢が変わってしまいました。

同様にこれまで世界の変革期がありましたが、今回のはかなり大きな転機となりそうです。

そんな中、ゴールドマンサックスは3つのテーマに絞って投資をしていきます。

世界が大きく変わってしまったのは私も感じています。将来への不安とともに、投資先に対する不安がとてもあります。これまで考えられないような大きな銀行の破綻も続いていますし・・・。

わかります。更に今後はAI、EV+自動運転、宇宙ビジネスなど更に世の中の変革が迫ってきてますよね。そんな中、ゴールドマンサックスがどのような投資先を選んでいくのか参考にしてみましょう。

投資テーマ1:資源の安定確保

最初のテーマが「資源の安定確保」。エネルギーどころか、食べるものの資源すら不足しています。物流の問題もありますが、最も大きな問題はインフレ。肥料、エネルギー価格が高騰していることで、全ての消耗品がインフレとなってしまってます。

ということで、

・重要資源の確保
・エネルギー源の多様化
・脱炭素社会への移行

をテーマにエネルギー(天然ガス、再生可能エネルギー)素材、食料、水の分野へ投資をしていくようです。モデルポートフォリオに入っている2銘柄をイメージしてください。

投資テーマ2:サプライチェーンの再構築

3年という長い期間のパンデミックにより、大きな問題が露呈しました。物流、サプライチェーンです。キッカケはパンデミックではありましたが、常に自然災害、戦争&デモなどの地政学的リスク、サイバー攻撃によるリスクが伴います。

この大きな問題点にやっと気づいた各国政府が予算を捻出して、その解決に向かっています。トランプ大統領が生産拠点を国内に戻しているのもその一環ですね。

この分野で投資対象となるのは・・・

・産業オートメーション、部品/装置メーカー
・半導体
・ヘルスケア

です。モデルポートフォリオの2銘柄を参考にしてください。

投資テーマ3:国家セキュリティの強化

ロシアのウクライナ侵攻で、NATO加盟国が増え、軍備のための予算が各国大きく増えましたよね。次は中国の台湾侵攻か?と言われます。

また戦争はもはや武器によるものだけでなく、サイバー戦争へと移ってきています。北朝鮮も他国の仮想通貨資産をハックすることで、資産確保をしていますよね。

ということで・・・

・防衛
・サイバーセキュリティ

の分野に投資をします。モデルポートフォリオの2銘柄を参考にしてください。

モデルポートフォリオ

あくまで今回のファンドは新しい時代にシフトしようという銘柄に投資するのですから、当然トラックレコードがありません。そのためこちらのモデルポートフォリオを参考にしてください。

投資先テーマは上述の通りですが、国別で見てみると米国81%なので、ほぼ米国株ファンドです。上位10銘柄のうち8銘柄が米国株で、合計60銘柄ほどにしか投資しないようです。

テーマとしては理解できるのですが、どのくらいの期待リターンを考えていいのかがわかりませんよね。

はい、それは私にも全くわからないので、世界の問題、将来の問題に関心の高い方が投資するものかと思います。

まとめ

  • 近い将来の問題点を抑えたファンド
  • 期待投資リターンは不明
  • 余裕資金のたくさんある方向けファンド

マクロ的問題や将来のことを話すことが好きな野村の営業マンにはいいかもしれませんがw、日本にいる一般の個人投資家がこれにどこまでついて来れるかちょっと疑問ですね。そもそも世界にあまり関心がなく、問題点を改善することよりも、これまで変わらない生活が確保できることに重きを置く日本人が、どれほどこうしたビジョンを理解できるのでしょうか。

資産運用、投資としても、期待リターンがわからないものへ投資するのはよっぽどの余裕資金がないとできません。まずはご自身の、ご家族の将来の不安、人生で必要な資産を固めておきましょう。ご相談はいつでもこちらからどうぞ(無料)。

著者プロフィール

河合 圭
河合 圭
<経歴>
青山学院大学国際政治経済学部国際経営学科ファイナンスコース卒業
中国天津南開大学漢語語言学院留学
野村證券にて4年半勤務、2008年リーマン・ショックの前日に退社
プライベートバンクを経て、2009年K2 Investment設立
2014年ボストン留学、2018年Paris留学
現在、K2 Holdings会長

<趣味>
ダイビング、クルージング、自然

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