こんにちは。K2 College大崎です。
今回は、「iFree 新興国株式インデックス」について解説します。
投資信託で「i Free」と名前が付いているものをよく目にするのですが。
「i Free」は大和アセットマネジメント株式会社が設定・運用しているインデックスファンドのシリーズで、「豊富な商品ラインアップ」と「低水準の運用管理費用」を特徴としています。
以前、『iFreeNEXT インド株インデックス』の記事も解説しましたね。
- 動画解説
- 「iFree 新興国株式インデックス」概要
- 「組入上位10銘柄」と「セクター」
- 運用パフォーマンス
- 新興国株式には投資しておくべき?
動画解説
「iFree 新興国株式インデックス」概要
新興国の株式に投資して、投資成果を FTSE RAFI エマージング インデックス(円換算) の動きに連動させることをめざします。
新興国株式に投資するファンドとのことですが、どのような国々に投資しているのでしょうか。
2023年9月29日時点の投資先を運用報告書で確認すると、下図のような割合になっております。
中国が30%も占めておりますが、大丈夫なのでしょうか。
最近は経済が停滞しているようですし、不動産危機も心配です。
また、中国は当局によって企業へ干渉することがありますから大丈夫とは言い難いです。
しかしながら、中国のGDPは現在、世界2位を誇っており、今後はアメリカを抜いて世界1位に躍り出ると言われておりますから、その市場からのベネフィットを放棄してしまうというのは勿体ないと考えます。
投資家によって投資できる期間は異なりますが、長期投資ができる方はポートフォリオに一定割合組み入れておくのが宜しいかと思います。
また、以下は世界最大のヘッジファンドを率いるレイ・ダリオが、「過去500年間のビッグサイクル」として取り上げている覇権サイクルですが、
現在、米国は覇権国ではありますが衰退の途中にあり、逆に中国は急速に台頭してきているのが確認できるかと思います。
参考にしてください。
「組入上位10銘柄」と「セクター」
上で掲載した「国・地域別構成」ではアメリカが17.4%を占めていることになっておりましたが、これは「組入銘柄TOP10」上位2銘柄を合わせた数字です。
ただ、米国に17.4%を投資しているわけではなく、米国籍のファンドを経由して新興国に投資をしております。米国籍のファンドの中身まではわからないので、正確な「国・地域別構成」の割合はわからないですね。
なお、セクター割合は以下の通り。
運用パフォーマンス
パフォーマンスはどのような感じでしょうか?
設定来のパフォーマンスを見ると+84.2%、年率平均リターンは約12%と良いですね。今年も年初来で16.4%のリターンとなっております。
ただ、ベンチマークに年平均で1%以上も劣っておりますので、これをどう捉えるかですね。
新興国株式には投資しておくべき?
現在、米国株式にしか投資しておりませんが、新興国株式にも投資しておいた方が良いでしょうか?
長期投資ができる方はポートフォリオに一定割合組み入れておくのが望ましいです。
この2010年代は米国株式は調子が良かったですが、2020年代も米国株式(S&P500)が強いとは限りません。ちなみに2000年代は新興国(MSCI EM)が米国株を凌駕しておりました。
そして、ゴールドマン・サックスは世界の株式市場全体に占める新興国の割合は 2030年で21.5%、2050年で17.8%になると予想しております。
しかもこれらの数値は中国やインドを含めない数値ですから、中国やインドを含めた新興国全体で考えるならば、世界割合の30%程度まで増やして行かれても宜しいかも知れません。
コアとして米国株に投資して、サテライトとして新興国(や途上国)株式にも一定割合は投資しておきましょう。
ポートフォリオが米国株式100%になっている方、そのままで大丈夫でしょうか?
ポートフォリオ見直しの相談も承っております。
希望される方は、こちらからご連絡ください。
著者プロフィール
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投資アドバイザー
愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。
その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。
自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。
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