明治安田NBグローバル好利回り社債ファンド2023-12(限定追加型)〜明治安田アセットマネジメント

こんにちは、K2 College大崎です。

今回は「明治安田NBグローバル好利回り社債ファンド2023-12(限定追加型)」について解説します。

「高利回り」ではなく「好利回り」なんですね。
どのように「好利回り」なのでしょうか?

そうですね。
それでは一緒に見て行きましょう。

  • ファンド概要
  • ハイ・イールド債券や劣後債も多く含まれている
  • 好利回り?

動画解説

ファンド概要

🔲世界の好利回り社債に投資
主として世界の企業が発行する利回りが魅力的な米ドル建て、ユーロ建てなどの債券に投資

🔲信託期間が約4年5ヵ月の限定追加型の投資信託です。

🔲ポートフォリオの平均格付は、原則としてポートフォリオ構築時において、BBB格相当以上となることを目指す

🔲原則として為替ヘッジを行い、為替変動リスクの低減を目指す

運用期間は約4年5ヵ月しかないのでしょうか?

そうですね。
この投資信託は、2023年12月7日にファンドを設定し、2028年5月29日までの限定追加型の投資信託となります。

信託期間終了前に満期償還もしくは繰上償還が見込まれる債券等に投資をして、債券等の満期償還日もしくは繰上償還日まで保有するようです。

※保有する債券等が信託期間中に満期償還もしくは繰上償還を迎える場合、または信託期間中に売却等される場合には、信託期間終了前に満期償還、もしくは繰上償還が見込まれる別の債券等に投資する場合がある。

ハイ・イールド債券や劣後債も多く含まれている

ポートフォリオの平均格付は、原則としてポートフォリオ構築時においてBBB格相当以上となることを目指すとのことでしたが、BBB以上の割合はどれくらい占めておりますでしょうか?

気になりますよね。
BBB以上が「投資適格債」でしたが、「投資適格債」の割合が多いほど安心ですもんね。

まだ運用前ですので運用報告書などで詳細の確認はできませんが、目論見書を見てみると「投資対象債券には投資適格未満の債券(ハイ・イールド債券)や劣後債を含みます」との記載がありました。

先に運用が開始されている「2023-02(限定追加型)」の月次レポート(2023年 9月末)を見ると、BB以下のハイ・イールド債券が29.3%を占めておりますから、これを参考にすると「投資適格債」の割合は約7割といったところでしょうか。

「劣後債」というのも含まれるのですね。
ちなみに「劣後債」とはどのようなものでしたでしょうか?

「劣後債」は発行体が経営破綻等となった場合に、普通社債より債務を弁済する順位が劣る債券のことを指します。

要は、発行体が経営破綻等となった場合、投資家へ債務が返ってくるのは普通社債より後ということです。

弁済順位が劣る(返ってこなくなるリスクが上乗せされる)から、普通社債よりも相対的に利回りが高くなるわけですね。

ちなみに、この「劣後債」の割合についても先に運用が開始されている「2023-02(限定追加型)」の月次レポート(2023年 9月末)で確認すると、47.3%を占めておりました。

「2023-02(限定追加型)」ではどのような債券に投資しているかというと、現状(2023年 9月末)では55銘柄、そのうち組入上位10銘柄は以下の通りです。

電力、石油・ガスなどのインフラ関連が多いようですね。

好利回り?

ハイ・イールド債券や劣後債が多く含まれておりましたが、インフラ関連が多いようで安心しました。インフラ関連企業は簡単につぶれませんしね。

これほどハイ・イールド債券や劣後債が多く含まれていれば、よほど「好利回り」なのでしょうね。

まだ運用が開始していないために「2023-02(限定追加型)」で確認してみると、
こちらもまだ設定から1年未満のために分配金は出ておらず利回りを確認することができませんでした。

ただ、2023年8月末時点でのモデルポートフォリオで現地通貨利回りを確認したところ、6.83%/年となっておりました。

利回りが年6.83%もあるならば、ぜひ投資したいです。

ちょっと待ってください。
利回りが年6.83%とは言ってもそれは現地通貨での利回りです。

この「明治安田NBグローバル好利回り社債ファンド2023-12(限定追加型)」は日本円で投資する投資信託で為替ヘッジを行っておりますから、為替ヘッジコストを考慮する必要があります。

それでは、為替ヘッジコストを控除した後の利回りはどれくらいになっているのでしょうか?

2023年8月末時点でのモデルポートフォリオで確認する限り、3.71%程度となっております。為替ヘッジコストが3%程度掛かっていますからね。

しかもこの投資信託は.年0.99%程度の信託報酬が掛かってきますから、実質の利回りは年2.72%程度と見込まれております。

「明治安田NBグローバル好利回り社債ファンド2023-12(限定追加型)」は運用開始前のために、「2023-02(限定追加型)」や「2023年8月末時点でのモデルポートフォリオ」で確認してきましたので、この通りになるとは限りません。

しかしながら、円で投資してそれこそ「高利回り」が欲しいということであれば、こちらの記事で紹介しました『英国介護不動産債券』で運用されてはどうでしょう。

この債券であれば、貰える金利は年7%ですし、円で投資しても為替ヘッジコストは掛かりません。それこそ信託報酬も掛かりません。

まとめ

  • 明治安田NBグローバル好利回り社債ファンドの実質利回りは年2.72%程度
  • 金利が年7%貰える『英国介護不動産債券』で運用した方が良くないでしょうか?

『英国介護不動産債券』の資料を希望の方は、こちらからお問合せください。
募集期限:12/29(金)

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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