こんにちは、K2 College河合です。
本日は野村證券の新商品『ティー・ロウ・プライス ニュー・ホライズン・ファンド』を解説します。これは米国小型株のみに投資をする米国ティー・ロウ・プライスの旗艦ファンドへ投資ができる唯一のファンドです。米国以外で募集をしたのは今回が初めてということで、野村證券への信頼の高さが伺えますね。
米国小型株、つまり昔のApple、Microsoft、Amazon、Fecebook、Teslaなどへ投資をするようなイメージですね。
今となってはFAANGsと呼ばれるような帝王になった企業達ですが、どの会社も初期段階の時代がありましたよね。そういった企業を発掘して投資をするというファンドなので、高い手数料を払ってもお願いしたいところですね。
- 米国小型株とは?
- ティー・ロウ・プライスの歴史
- ティー・ロウ・プライスの運用成績
- これからの投資先
米国小型株とは?
米国小型株とは上場後(一部上場前も含まれる)、まだステージの浅いうち、株価の低い状態の株式を指します。そうした成長初期の時の方が、株価の上昇率は高いということがわかってます。
今は大きくなったウォルマート、アップル、マイクロソフト、コストコ、アマゾン、ネットフリックス、MSCI、UBERなども皆、元は小さな会社でしたよね。
米国大型株と小型株を比べてみると、同じような動きをしてはいますが、やはり小型株の方が上下のブレが大きく(リスクが大きい)、力強い米国市場においては、これまでリターンの上振れが大きかったようです。
我々が投資しようと思う時には、既に米国で成功し、世界に進出してきて、日本にも製品が届いてからなので、そうなるとかなり遅いタイミングで投資しないといけないことになってしまいますよね。
そうですね、やはりこうした企業の発掘は、現地米国で一次情報を受け取れる地位にいる人たちが投資すべきですよね。なので、我々はファンドとして資金を運用してくれるティー・ロウ・プライスのようなところへ間接的に投資をするということになります。
ティー・ロウ・プライスの歴史
素晴らしい言葉ですよね。全くその通りだと思います。それを実践し、結果を残してきたファンド会社ということですね。
米国小型株には非上場株も含まれます。通常、個人投資家のお金を預かるファンド(運用会社)というのは流動性が必要なため、流動性がほとんどない非上場株へは投資しません。しかしこのティー・ロウ・プライスは違います。
非上場株へ投資をするのは通常、投資会社、VC(ベンチャーキャピタル)、公的機関なのですが、ティー・ロウ・プライスはファンドとしては一番件数を投資しているようです(14位)。
それもあり、ファンドの中でのランキングではグロース(成長)株で最も資産残高の大きいファンドとなってます。
未上場株に間接的に投資ができるのもいいですね。
小型株、成長株に特化したファンドということですね。是非、投資しておきましょう。
ティー・ロウ・プライスの運用成績
1993年の設定来、順調に上がっています。米国小型グロース株の平均が838%なのに対し、同ファンドは2369%。大幅に上回っていますね。
これまで同ファンドのパフォーマンスに寄与してきた上位15銘柄です。過去10年で54倍とかすごいですよね。全体として、過去10年で+247%のリターン、平均的に9年保有していくそうです。初期段階だけとはいえ、この短さ(それだけ速く成長できる米国市場)はすごいとしか言えません。
投資先は米国だけでもないようですね。小型株が最も多いですが、中型株もだいぶ投資しているようで、大型株も少し(というか投資後、大きくなったのかも)投資しています。
銘柄数134銘柄というのは、こういったアクティブファンドでは多い方だと思います。やはりリスクも高い分、分散しておいて欲しいですが、大してリサーチもしていない企業へとりあえず分散投資するようなのは困るので、ちょうど良い数字なのではないでしょうか。
めちゃくちゃ運用成績いいですね。
このファンドが悪くて、どのファンドがいいんだ、ってくらいいいですね。
これからの投資先
これが今度キーとなるテーマです。そしてこちらがそれぞれテーマごとの投資先。
もちろんと言ってはなんですが、これから成長する企業なので、私も聞いたこともありません(汗)。
こちらが現在投資している上位10銘柄。
知っている銘柄ありましたか(笑)?
こうして具体的な投資先を見ても、我々が知らない銘柄だからこそ、こういったファンド会社に運用委託する意味がありますよね。
FAANGsとかテスラとかハッキリわかっている銘柄だったら、自分でその株を直接買ったらいいですからね。是非、このファンド投資しておきたいですね。
まとめ
- ティー・ロウ・プライスは良い会社
- 米国小型株、成長株へ投資しよう
- このファンドへ投資できるのはラッキー
- 長期投資しよう
著者プロフィール
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<経歴>
青山学院大学国際政治経済学部国際経営学科ファイナンスコース卒業
中国天津南開大学漢語語言学院留学
野村證券にて4年半勤務、2008年リーマン・ショックの前日に退社
プライベートバンクを経て、2009年K2 Investment設立
2014年ボストン留学、2018年Paris留学
現在、K2 Holdings会長
<趣味>
ダイビング、クルージング、自然
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