こんにちは、K2 College編集部です。
マルタのゴールデンビザ(Golden Visa)は、正式にはマルタ個人投資家プログラム(Malta Individual Investor Programme, MIIP)として知られており、2014年に導入されました。このプログラムは、一定の条件を満たした外国人投資家に対し、マルタの市民権を取得する機会を提供するものです。MIIPは、欧州連合(EU)の一員であるマルタの市民権を取得するための特別なルートであり、シェンゲン圏内での自由な移動や、欧州連合全体でのビジネスチャンスを提供します。
投資をすることでビザ発行してもらえるということでしょうか。
はい、その通りです。詳細は下にまとめますが、不動産や投資をすることで政府からビザがもらえます。
- 投資オプション
- 申請条件
- 申請プロセス
- ゴールデンビザの利点
投資オプション
マルタの市民権を取得するためには、以下の三つの主要な投資要件を満たす必要があります。
- 国債または指定基金への投資
- 最低60万ユーロをマルタ政府の国債または政府指定の基金に投資する必要があります。夫婦の場合、追加で50万ユーロが必要です。
- 不動産の購入または賃貸
- 購入する場合は、最低70万ユーロの不動産を購入する必要があります。
- 賃貸する場合は、年間最低1万6000ユーロの賃料で5年間賃貸することが必要です。
- 寄付
- マルタの非営利団体に最低1万ユーロの寄付を行う必要があります。
投資に必要な額は大きいですね。
条件はどんどん上がっています。特に中国、ロシアからの移住者が増えているそうです。
申請条件
ゴールデンビザの申請には、以下の基本的な条件を満たす必要があります。
- 犯罪歴のないこと: マルタおよびその他の国で重大な犯罪歴がないこと。
- 健康診断: 申請者とその家族が健康診断を受け、重大な感染症がないことを証明する必要があります。
- 経済的自立: マルタで生活するための十分な経済的資源を持っていること。
- 健康保険: マルタで有効な健康保険に加入していること。
犯罪歴がなく、資産家向けということですね。
はい、どこの国でも富裕層の移住はWelcomeということですね。
申請プロセス
ゴールデンビザの申請プロセスは以下のように進行します。
- 事前審査: 申請前に事前審査が行われ、申請者の背景が調査されます。
- 申請の提出: 必要書類と共に正式な申請を提出します。書類にはパスポート、犯罪歴証明書、健康診断書、投資証明書などが含まれます。
- 投資の実施: 申請が受理された後、指定された投資を行います。
- 面接およびバイオメトリクス: マルタに渡航し、面接とバイオメトリクスの登録を行います。
- 審査と承認: 全ての要件が満たされると、マルタの市民権が承認されます。
申請後、現地で投資を行い面接、という流れですね。
はい、現地滞在時に投資条件を満たすよう投資を行い、申請してから数ヶ月くらいで発行されます。
ゴールデンビザの利点
マルタのゴールデンビザは、多くの利点を提供します。
- シェンゲン圏内の自由な移動: シェンゲン圏内でのビザなし旅行が可能です。
- 税制上の優遇措置: マルタは低い法人税率や所得税率を提供しており、税制上のメリットがあります。
- 高品質な生活環境: マルタは治安が良く、温暖な気候、美しい景観、良好な医療制度があり、生活の質が高いです。
- 教育機会: マルタの教育制度は質が高く、外国人子弟も多くの学校で教育を受けることができます。
- ビジネスチャンス: マルタは欧州、アフリカ、中東市場へのゲートウェイとして、戦略的なビジネス拠点となります。
永市民権
ゴールデンビザプログラムを通じてマルタの市民権を取得すると、申請者とその家族はマルタのパスポートを取得できます。これにより、EU全域での居住、就労、教育が可能になります。市民権は、世代を超えて継承されるため、子孫にも恩恵が及びます。
市民権も先々取得可能なんでしょうか。
はい、マルタのゴールデンビザは、投資を通じて居住権を取得し、将来的には市民権を得るための魅力的なプログラムです。多様な投資オプションが提供されており、個々の投資家のニーズに応じて選択できます。申請プロセスは比較的シンプルであり、マルタの豊かな文化や良好な生活環境を享受しながら、欧州全域へのアクセスを得ることができます。
まとめ
- 投資額は大きいが、気候もよく住みやすい国
- 一定の条件を満たした外国人投資家に対し、マルタの市民権を取得する機会を提供
このプログラムを通じて、マルタは多くの国際的な投資家を引きつけ、その経済成長にも寄与しています。投資家にとっても、多くの利点を享受できるため、特に高資産層にとっては非常に魅力的な選択肢となっています。ゴールデンビザプログラムの詳細や最新情報については、プログラムの条件などは見直しもありますので、こちらからお問合せください。
著者プロフィール
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投資家、現役証券マン、現役保険マンの立場で記事を書いています。
K2アドバイザーによって内容確認した上で、K2公認の情報としてアップしています。
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