こんにちは、河合です。
本日は資産残高日本一位のファンド『NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信 愛称:NF・TOPIX ETF』を解説したいと思います。ファンドと言っても名前の通り、ETF。ETFが残高一位になるとは、日本の金融業界も変わってきましたね。個人投資家は世界標準の投資環境があり、リテラシーも高くなってきたという証拠です。
ETFというのはいいんですけど、日本株のTOPIXって魅力に感じません。
はい、同感です。ただこれはおそらく個人投資家というよりも日銀などの資金が大量に入ってることが想定されます。2021年時点で日銀のETF保有残高は36兆円であり、そのほとんどが日本株ETFへ投資されています。
- 動画解説
- TOPIXは日本株のインデックス
- ETFは低コスト(費用)
動画解説
TOPIXは日本株のインデックス
TOPIXは日本株の代表的なインデックスです。TOPIXは東証1部に上場している全ての銘柄(2022年5月時点で2172銘柄)を対象としてます。これに対し日経平均株価は上位225銘柄のみとなってます。
上記、上位10銘柄(TOPIXと日経平均で同じ)を見てみると、日本の代表的な銘柄が並んでますよね。株価というのは、価値がある(株価が上昇する)と時価総額が増えるので、必然的に株価が上がってきた日本株がここに入ってくることになります。とはいえ、新しい銘柄、社歴の短い銘柄が入ってこないのは、米国と大きく異なり見劣りしてますよね。
配当が全体で2.4%。これがこのETFの分配金として出てきます。
分配金再投資後の基準価額がこのファンドの総合的なリターンです。2008年金融危機前の高値を超えてはいますけど、S&P500など米株インデックスと比べると淋しいですよね。分配後の基準価額(=TOPIX)ではほとんど2008年の水準と変わりません。14年間はなんだったのでしょうか。
やはり日本株、TOPIXには魅力を感じません。
日本株の魅力=日本国の魅力とも言えます。これが14年間の国政の結果でしょう。
ETFは低コスト(費用)
とはいえETF自体は手数料が低くて、アクティブ型ファンドと比べて良い投資先です。
売買の手数料は証券会社が定める通りですが、ETFなので株の売買手数料だけで済みます。つまりネット証券を使えば、数百円で売買ができます。
ファンドが受け取る信託報酬は年0.264%。その他諸々で0.0495%(=0.033%+0.00825%+0.00825%)だけがかかっているようなので、コストもとても低いと言えます。資産残高が約16兆円あるようですが、ファンドには約50億円(年)だけの実入にしかならないんですね。
ではETFで日本株以外のを選べばいいということですね。
はい、そうしましょう。
まとめ
- ETFは良い投資先
- TOPIXへ投資するのはやめよう
- 株の調整局面(2022年〜)はヘッジファンド、オルタナティブへ投資しよう
米株インデックス(ETF)も良い投資先ですが、それでも今年(2022年)以降は利上げで調整局面が続きます。できれば海外(オフショア)でショート(空売り)のできるヘッジファンド、株と相関関係の低いオルタナティブへ投資をしましょう。
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著者プロフィール
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<経歴>
青山学院大学国際政治経済学部国際経営学科ファイナンスコース卒業
中国天津南開大学漢語語言学院留学
野村證券にて4年半勤務、2008年リーマン・ショックの前日に退社
プライベートバンクを経て、2009年K2 Investment設立
2014年ボストン留学、2018年Paris留学
現在、K2 Holdings会長
<趣味>
ダイビング、クルージング、自然
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