こんにちは。K2 College大崎です。
融資(レバレッジ)を利用してお金を増やす方法については、ブログなどでも取り上げて来ましたが、今回は、「証券担保ローン」を使って資産を拡大する方法について述べたいと思います。
- 動画解説
- 証券担保ローンとは
- 「証券担保ローン」を利用して資産が拡大するイメージ
- 絶好の買い場に「証券担保ローン」を利用する
- 「証券担保ローン」を利用するにあたり注意すること
動画解説
証券担保ローンとは
「証券担保ローン」とはどのようなローンなのでしょうか?
証券担保ローンとは、保有している株式等の有価証券を担保にして融資が受けられるローンです。
このローンを利用すれば、借り入れた資金で新たに有価証券を購入することができ、レバレッジをかけて運用することが可能です。
借り入れは、金融機関や差し入れる有価証券よって異なりますが、担保掛け目はおおよそ60%〜80%程度となりますから、たとえば、1億円の有価証券を担保に入れて、掛け目が70%だった場合、7,000万円まで借り入れることができるわけです。
ちなみに、証券担保ローンは資金使途が原則自由な為、有価証券等の購入だけでなく、教育資金やリフォーム資金などにも利用できます。
「証券担保ローン」を利用して資産が拡大するイメージ
「証券担保ローン」で融資を受けて、その資金で有価証券を購入できるのですね。
うまく利用すれば、資産を拡大させるスピードが上がりますね。
そうですよ。
お金を借りることができる方は、借りた資金にも働いてもらい、さらに資産を拡大させることができます。
借金は「悪」とか「怖い」と思い込んでいる方は多いですが、「良い借金」もあります。
そもそも現在は上場企業になっている企業でも、借金をして設備投資などをしてきているわけですし、起業当初も他からの借入で事業を起こしているケースが多いかと多います。
借金が「悪」なら、コンプライアンス的にどうなんでしょうかね。
例えば、保有している株式等の有価証券が1億円の方がいるとします。
ある年のリターンが+10%だった場合は、1,000万円の利益を得ることができますよね。
一方、保有している株式等の有価証券1億円を担保に6,000万円(担保掛目60%)を借入れて、その保有している株式等の有価証券と同じものに投資した場合、合計で1,600万円の利益を得ることができます。
自分の保有する株式等の有価証券だけで運用していれば1,000万円の利益だったものが、借入れをして運用すれば、利益は1,600万円(1,000万円+600万円)まで拡大します。
もちろん借入れに対して返済をしなければなりませんが、仮にその借入金利が1.4%だった場合、借りた6,000万円に対しての返済は84万円ですから、利益600万円から差し引いても516万円の利益となります。
借りたお金で516万円の利益ですよ。
こういう方法が取れるので、お金持ちはどんどんと資産を拡大させていくのです。
もちろんお金持ちでも、このような情報を知っていて行動できる方だけですけどね。
絶好の買い場に「証券担保ローン」を利用する
お金を増やす術をよく知っている方は、株価の急落時に、保有している株式等の有価証券を担保にして「証券担保ローン」で調達し、株式等の有価証券を安く仕込んだりしている方もいます。
どういうことでしょうか?
以下はS&P500インデックスの株価推移ですが、ITバブル崩壊やリーマンショック、そしてコロナショックの際は株価は大きく下落しています。
このような株価が暴落しているタイミングに株式等の有価証券を安く仕込んで、その後に株価が回復したタイミングに売却して、大きなリターンを得ているということです。
底値で買うというのは難しいですが、例えばコロナショックで暴落が生じた際、証券担保ローンで1,000万円を借り入れして、3月20日に2,304ポイントでS&P500インデックスで運用する投資信託を購入。
6ヶ月後の9月18日に3,319ポイントで売却すれば約44%のリターンが得られましたから、440万円の売却益を獲得できたわけです。
借入した1,000万円を利率2%で借入れしたとしても、借入れ利息は10万円。
440万円の売却益から借入れ利息の10万円を差し引いた、430万円を得られた計算になります。
絶好の買い場に「証券担保ローン」を利用して資産を拡大させたわけですね。
融資(レバレッジ)を利用してお金を増やすスピードを上げるということは理解できましたでしょうか。
「証券担保ローン」を利用するにあたり注意すること
「証券担保ローン」を活用すればお金を増やすことができますね。
何か注意すべき点はありますでしょうか?
証券担保ローンは、保有している株式等の有価証券を担保にして融資を受けるローンですから、担保としている株式等の時価が下落して、担保評価額が融資金の70%〜80%程度を下回った場合、追加担保を差し入れるか、一部返済をする必要が出てきます。
もし、追加担保の差し入れか、一部返済ができない場合は、担保としている株式等が売却されることになります。
まあ、株価が暴落した際に証券担保ローンを借りて、そこから担保評価額が融資金の70%〜80%程度を下回らないようにすれば良いですから、ITバブル崩壊やリーマンショックのように50%近く暴落した際に借りるなど、工夫すれば良いですね。
その分、借入れ金額は減ってしまうので、バランスが大切ですが。
まとめ
- 証券担保ローンは、保有している株式等の有価証券を担保に融資が受けられるローン
- 「証券担保ローン」を利用して、お金を増やすスピードを上げる
お金を増やす方法は、様々です。
それぞれの環境に応じて取るべき戦略は異なります。
資産運用相談を希望される方は、こちらからお問合せください。
著者プロフィール
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投資アドバイザー
愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。
その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。
自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。
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