「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」〜楽天投信投資顧問

こんにちは。K2 College大崎です。

本日2024年9月18日(水)、楽天投信投資顧問はマザーファンドを通じて「シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)」へ投資する「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」を新規設定しました。

なお、「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」は9月27日(金)より楽天証券で購入受付を開始するようです。

そこで今回は、「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」について解説します。

最近、インフルエンサーが紹介しておりますね。

早い方は、有価証券届書が提出されてすぐ紹介しておりましたよ。

わたくしは、このファンドが投資対象とする「シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)」を2023年1月には紹介しておりましたので、新規設定されて資料が出てきてから紹介することにしました(まだ資料は出てきておりませんが・・・)。

  • 「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」概要
  • 「シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)」とは
  • 「SCHD」のパフォーマンス

「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」概要

・「シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)」を主要投資対象とし、配当収益や中長期的な値上がり益の獲得を目指す。

・毎年4回(2、5、8、11月)決算をおこない、原則3か月ごとに分配をおこなう。

・新NISA成長投資枠から投資可能

・信託報酬を含めた運用管理費用は年0.192%(税込)程度

このファンドは「楽天・高配当株式・米国マザーファンド」への投資を通じて、「シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)」に投資するものです。

「バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)」に投資している「楽天・VYM」と同じ仕組みですね。

それであれば、直接「シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)」に投資した方が良いのではないでしょうか。

そうですね。
このファンドの運用管理費用は年0.192%(税込)ですが、信託報酬0.132%(税込)にSCHDの経費率の年0.06%が上乗せされています。

ただ、このファンドは新NISAから投資ができるようになりましたから、日本において利益に対しての税金は掛かりません。

毎年必ず掛かる信託報酬0.132%を気にせずに新NISAから投資をするか、利益に対して税金は掛かっても良いから海外の証券会社を利用するかですね。

「シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)」とは

このファンドはマザーファンドを通じて「シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)」へ投資するというものでしたが、「シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)」は以前の記事で解説しておりますので、基本はそちらで確認してください。

ただ、投稿日が2023年1月11日と、随分時間も経過しておりますので、Updateもしておきますね。

2024年9月13日時点での保有銘柄は103銘柄ですが、財務的に健全で、同業他社と比較して基本的な強みを持ち、安定した配当を支払っている米国企業で構成されています。

そのうち上位10銘柄は以下となっております。

組入セクターとしては、金融、ヘルスケア、生活必需品の割合が多いですね。

2022年9月30日時点においては、情報技術(IT)と金融がそれぞれ20%を超えておりましたが、現在は情報技術(IT)セクターの割合も低く、安定したパフォーマンスが期待できそうです。

「シュワブ米国配当株式ETF(SCHD)」の最近のパフォーマンスを教えてください。

わかりました。
それでは以下で解説しますね。

「SCHD」のパフォーマンス

SCHDの設定は2011年10月20日ですが、設定来のトータルリターンは389.94%13年でおよそ5倍近くまで増えております。

年率平均リターンは12.8%程度でしょうか。かなり高いですね。

しかもSCHDは高配当連続増配ETFです。

9月16日時点における配当利回り(過去12ヵ月)は3.37%となっております。

日本で高配当株ETFとして知られている「バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)」の配当利回り(過去12ヵ月)は2.81%ですから、SCHDの配当利回りは魅力的ですね。

そして、SCHDが素晴らしいのは、株価も上昇していきますが、なんと言っても配当も増え続けているという点です。

以下は、2011年10月20日の設定以来の1株当たりにおける配当金ですが、2011年は$0.1217だったものが2023年には$2.6580まで増えております。

2023年の増配率は少し下がりましたが、それでも12年連続で増配しております。

連続増配株は長期的に投資を継続することで、投資元本に対する分配金利回りの上昇が期待できます。

以下は、Yield On Costというもので、現在の年間配当を投資元本で割ったものになりますが、もし 2011年10月20日にSCHD投資していれば、現在の配当利回りは11.11%にもなっております。

投資をする目的は人それぞれですが、「老後の生活資金にそなえるため」という方が最も多いです。

資産額をできるだけ多く増やして、公的年金で足りない分を切り崩していくと考えている方が多いと思いますが、SCHDのように資産額も増やしながら、配当金も増やしていくという戦略もあることも覚えておくと良いでしょう。

「老後の生活資金にそなえるため」に資産運用をするといっても様々な方法があるのですね。

そうですよ。
全世界株式(オールカントリー)や米国株(S&P500)で運用している投資家の中には、8月に株価が大きく下落した際、解約する方が少なくなかったですが、

もしSCHDのように高い配当金が出て、その配当金も増えていくファンドで運用していたら、解約するのを踏みとどまったかも知れませんね。

その他、SCHDと連続増配株ETFを比較した記事も書いておりますので、こちらも参考にしてください。

まとめ

  • 「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」はSCHDに投資するファンド
  • SCHDは株価も上昇し、高配当で12年連続増配しているETF
  • 2011年にSCHDに投資していれば、現在の配当利回りは11.11%になっている

8月のように株価が大きく下落しても解約せずに耐えることができますでしょうか?
配当金は資産減少を下支えをする役割もありますよ。

投資家それぞれの状況に合わせたアドバイスをいたします。
相談を希望される方は、こちらからご連絡くださいませ

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

この投稿へのトラックバック: https://media.k2-assurance.com/archives/25314/trackback