CTAファンド(Superfund Green Gold)

こんにちは。K2 College大崎です。

今回は、世界中の商品市場に投資しているCTAファンド(Superfund Green Gold)について解説します。

  • 戦争はコモディティ価格にどのように影響するか
  • CTAファンド(Superfund Green Gold)とは
  • ファンドパフォーマンス

戦争はコモディティ価格にどのように影響するか

バイデン米大統領は17日、ウクライナがアメリカから供給された長距離ミサイルを使用してロシアを攻撃することを許可しましたが、ウクライナは昨日6発の弾道ミサイルを発射しました。

5発はロシアの対空防衛システムによって迎撃されましたが、1発は軍事施設が損傷を受けたとのことです。

2022年2月からのロシアウクライナ戦争では、ロシアとウクライナが世界の小麦や肥料、エネルギーの主要供給国であったため、これらの価格が急騰しましたが、

戦争がコモディティの主要生産国や輸送ルートに影響を与える場合、供給が途絶したり遅延したりするため、価格が上昇しますので各種コモディティに投資しておくと良いでしょう。

特にロシア国内への戦争被害が拡大した場合、ロシアはエネルギー(特に原油と天然ガス)、金属(アルミニウム、ニッケル、パラジウムなど)、穀物(小麦)の主要輸出国であるため、その生産能力が制約されるようなことが生じると、コモディティ価格に多大な影響を及ぼす可能性があります。

そして、特にエネルギー価格や貴金属は安全資産としての需要が高まるため、価格が上昇する傾向があります。

また、世界経済が混乱すると、米ドルなどの安全通貨が強くなる場合もありますね。

戦争で原油や金価格が上昇するとは認識しておりましたが、様々なコモディティ価格に大きな影響を与えることがあるのですね。

戦争の場所や性質、また関与する国々の経済的重要性、供給チェーンへの影響などによって異なりますが、コモディティ価格に大きな影響を与えることは間違いないですね。

CTAファンド(Superfund Green Gold)とは

CTAファンドSuperfund Green Gold)は「マネージドフューチャーズ」です。

マネージド・フューチャーズは世界中の先物市場を投資対象とするファンドのことで、通貨や債券、株式指数といった金融先物市場だけでなく、原油や金、小麦、コーヒーなどの商品先物市場までカバーして分散投資を行います。

また、マネージド・フューチャーズは相場の上昇・下降の両局面において利益を追求し、アルゴリズム取引で機動的に売買する投資手法のことで、「CTA(Commodity Trading Advisor)戦略」とも呼ばれます。

マネージドフューチャーズ戦略は、上昇相場でも下落相場でも高いリターンを達成することで、ヘッジファンドの運用手法として知られていますね。

多くのミューチュアルファンド(投資信託)も分散投資を行っておりますが、実際には株式市場のみを投資対象としており、且つ、買いポジションのみの戦略を採っているというのが実状です。

これに対して、マネージドフューチャーズは世界中の先物市場を投資対象として売り買い両方のポジションを利用しますが、特にこのCTAファンド(Superfund Green Gold)は世界約150の流動性の高い金融・商品市場で取引を行っております。

私はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)に投資しており、世界中に分散できていると考えていたのですが、十分ではないでしょうか?

ある程度のリスク分散効果は持っていますが、株式だけですし、十分ではないですね。

株式以外の資産(債券や、ゴールドなどの貴金属、原油、小麦、コーヒーなどのコモディティ)を少量でも良いので組み入れておきましょう。
これらの資産は、株式市場が不安定な際のリスクヘッジとして機能します。

ファンドパフォーマンス

9月末時点のFactsheetで確認すると、2024年のYTDは+16.34%のリターン、設定来では+9.63リターンとなっております。

2022年、2023年は以下のような要因が複合的に作用し、コモディティ市場の調整が起きましたが、2024年は回復してきております。

金利上昇による影響
世界の中央銀行がインフレ対策として金利を急激に引き上げたことにより、経済成長が抑制されました。金利の上昇は企業や個人の借入コストを増加させ、需要の低下につながります。

景気後退懸念
高金利やインフレの影響で、一部の地域(特に欧米)では景気後退の懸念が強まり、コモディティの需要が鈍化しました。

中国経済の回復遅れ
中国は世界最大のコモディティ消費国の一つですが、ゼロコロナ政策の影響や不動産市場の低迷により、経済成長が予想を下回りました。この需要減少がコモディティ価格に大きな影響を与えました。

供給チェーンの回復
パンデミックやウクライナ戦争の影響で混乱していた供給チェーンが徐々に正常化しました。特にエネルギー市場では、ヨーロッパがロシア以外の供給源を確保したことも供給の安定化に寄与しました。

エネルギー価格の下落
2022年に高騰した原油・天然ガス価格は、ヨーロッパがエネルギーの多様化に成功し、暖冬の影響もあり下落しました。また、ロシアからの供給制限が緩和される中、代替供給源が安定したため価格が低下しました。

投機マネーの撤退
コモディティ価格の高騰時に流入した投機資金が、価格低下の兆候や金利上昇を受けて市場から撤退しました。このような投資資金の流出もコモディティ価格下落を加速させました。

2024年はYTDで+16.34%のリターンとなっておりますが、設定来リターンを見ると、投資に二の足を踏んでしまいます。

上述したように、ロシアウクライナ情勢だけでなく、中東の不安定化、台湾情勢、米中経済戦争など、今現在、世界中に地政学リスクは存在しております。

また、世界中で紙幣がこれだけ大量に刷られており通貨価値は下落し続けておりますから、相対する商品価値は上昇していきます。

このファンドは原油や金、小麦、コーヒーなどの商品先物市場までカバーして分散投資を行うファンドですので、ポートフォリオに加えておくと良いでしょう。

まとめ

  • マネージド・フューチャーズは世界中の先物市場を投資対象とするファンド
  • お金の価値が下がれば商品の価値は上がる
  • 株式以外に貴金属、原油、小麦、コーヒーなどのコモディティも組み入れておく

まずは資料請求をして、このファンドについて知ってください。
資料を希望の方は、こちらから「CTAファンド 資料希望」とお問合せください。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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