米利上げの長期化で株価は軟調となる可能性

こんにちは。K2 College大崎です。

ここ最近、発表されてきました米雇用統計、米消費者物価指数(CPI)、米生産者物価指数(PPI)などの経済指標はいずれも強い数値となり、投資家の楽観ムードに陰りが見え始めてきたことは、こちらの記事で取り上げました。

  • FRBが重視する米個人消費支出価格指数(PCE)も予想を上回る伸び
  • 消費者は増えたお金を消費している
  • 米政策金利は引き上げへ

FRBが重視する米個人消費支出価格指数(PCE)も予想を上回る伸び

米商務省が発表した米個人消費支出価格指数(PCE)においても、総合指数は前年比5.4%上昇、食品とエネルギーを除くコア指数は前年比4.7%上昇と、共に予想を上回る伸びとなりました。

米個人消費支出価格指数(PCE)は、FRB(米連邦準備制度理事会)がインフレ指標として重視する数値であり、今回発表された数値を受けてFRBは利上げを長期化させる可能性があります。

FRBは年間2%のインフレ率を目標としておりますが、現在のインフレ率とはかなり乖離がありますね。

消費者は増えたお金を消費している

弱まりつつあった経済ですが、1月に消費支出が急増したのは、自動車や家具、家電などの耐久財の購入が増えたことに加え、外食や娯楽などへの支出も増えたからです。

1月には雇用が急増したことはこちらの記事で取り上げましたが、給与が入ることになった雇用者たちが支出を増やしたことも要因かも知れませんね。

労働者の賃金や給与も1月は0.9%増加したようですから、増えたお金で消費が増えたことも大きいでしょう。

実際、個人貯蓄率を調べてみたら、ここ最近は増えてきておりました。
1月は4.7%に上昇し、ここ1年で最も高くなっております。

ちなみに、アメリカは消費社会で、個人消費の対GDP比は68.5%を占めるほど大きいです。

またアメリカは日本と違いクレジットカード社会ですが、クレジットカードなどの消費者ローン利用率は上昇し続けております。

そして、社会保障費がインフレ調整によって所得が押し上げられたために、そのお金が消費に待った可能性もあります。

米政策金利は引き上げへ

現在の政策金利のターゲットレートは4.5%-4.75%ですが、予想以上に利上げが必要になるとの見方を裏付ける強い経済データが相次いで出てきておりますので、今後、政策金利のターゲットレートは引き上げられる可能性があります。

FOMC(連邦公開市場委員会)が2022年12月に発表したメンバーのドットプロット(金利予想分布図)では、2023年末時点でのターゲットレートの中央値は5.125%となっておりますが、

3月のFOMCでは引き上げられるかも知れません。

なお、ドットプロット(金利予想分布図)は、FOMCのメンバーが予想するFFレート(米国政策金利)の水準をそれぞれひとつの点(ドット)として示した図のことで、「政策金利の見通し」を確認することができ、毎年3、6、9、12月にFRBが公表します。

FRBは金融引き締めを当面維持するとずっと述べてきており、金融引き締めが継続すれば、基本的に株価は軟調となります。

毎月積立をしている分はそのまま続けていただき、纏まった資金となった資金は安定運用できている資産クラスへ移管して増やしていきましょう。

例えばこちらのオルタナティブであれば、株式のように大きなリターンを得ることはできませんが、
大きなマイナスになることもなく、低いリスクで安定的に運用していくことができます。

ジェットコースターのような相場とは違いますから、安心して運用ができますね。

オルタナティブのようなリスクが低い資産で安定運用していきたい方は、
こちらから「リスクが低い資産で安定運用希望」とご連絡ください。

まとめ

  • 米利上げの長期化で株価は軟調となる可能性
  • 安定運用できている資産クラスへ移管して増やしていきましょう

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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