こんにちは。K2 Collegeの半野です。
今から10年ほど前ですが、資産フライトという言葉が流行りました。日本にあるお金を海外の銀行口座に移し、資産を海外で保有する流れです。そのため日本に居住しながら非居住者として海外に銀行口座を開設するのが一時ブームになりました。しかし現在では銀行のルールも変わり、非居住者が海外の銀行口座を開設することはかなり難しくなっていますが、年々海外投資をする人が増え、外貨での資産形成が必要ということでニーズがあります。そこで今回は日本人に人気のHSBC香港の口座を検証します
海外銀行口座を検索すると、よくHSBC口座開設ツアーをよく目にします。HSBC香港の口座開設は興味があるので参加しようかと考えています。
有効利用できるのですが、口座開設をする前に、本当に必要かどうかをまずチェックしましょう。
- HSBC香港の口座の種類
- HSBC香港の口座の特徴(メリット、デメリット)
- 口座を保有するのであれば目的を明確に
HSBC香港の口座の種類
HSBCはThe Hongkong and Shanghai Banking Corporation Limitedの略称で、香港上海銀行となります。日本人にはHSBC香港やHSBC銀行という呼称でなじまれていますね。現在4種類の銀行口座があります。
以前は口座残高が不足の場合、月々口座維持手数料が徴収されていましたが、2019年にプレミアム以外は手数料制度が廃止となっています。なお口座の残高不足の場合、ダウングレードされるようですので
注意が必要です。現在日本人が口座開設をする場合、アドバンスからの開設となります。340万円以上を最初に準備する必要がるということです。
最初に340万円分の資金を準備する必要があるんですね。
以前であれば一番低いランクの口座で開設できたんですが、ルールが厳しくなっています。
HSBC香港の口座の特徴(メリット、デメリット)
メリットデメリット含めて、特徴を挙げてみました。
世界中の現地通貨でお金を引き出せる
HSBC香港は世界各国に支店があります。また中国銀聯と提携しているため(世界で65億枚以上発行)約180の国や地域でデビットカードとしても使うことができ、ATMでは割安な手数料で現地通貨でお金を引き出すことが可能です。海外旅行や留学、出張などの際はとても便利でしょう。
マルチカレンシー口座
HSBC香港では複数の通貨を持つことができます。下記のいくつかの通貨を選ぶことができるのです。
USDやHKD(香港ドル)を始めとし、EUR、GBP、もちろん日本円も含み、1つの口座で12種類の通貨を持つことが可能です。オンライン上で各通貨の残高チェックや、通貨間のお金の移動もできます。
金融商品に投資できる
HSBC香港の口座を介して、株や債券、投資信託などに投資することができます。もちろん日本では販売されていないような金融商品もありますが自分でチェックし、何に投資をするのか、きちんと把握する必要があるでしょう。
口座凍結に注意が必要
12ヶ月間口座利用がない状態が続くと口座機能の一部が停止されます。更に24ヶ月間利用がない状態が続くとほぼ全ての機能が停止され、残高照会も出来なくなります(通常1ヶ月前までに銀行より書面郵送による通知が届きます)この場合、オンラインや電話では解除できず、現地に行かなくてはなりません。口座を保有した場合は注意が必要です。
口座開設時に現地で英語か中国語での面談が必要
口座開設は現地に行く必要があります。開設に際して面談方式で銀行員から様々な質問が行われます。
もちろん英語か中国語です。以前は通訳や代理人が同席して回答というパターンで開設できましたが、今は本人が直接回答する必要があるため、ハードルが高くなっています。
やはり日本で口座開設はできないんですか?口座凍結も注意しないと。
はい、現地渡航する必要があります。それなりの手間と時間がかかるので本当に必要なのかどうか見極めて下さい。
口座を保有するのならば目的を明確に
HSBC香港の口座の特徴を検証しました。他に海外送金もオンライン上で簡単にできる、自分の資産を海外においておけるなどのメリットもあります。その一方で口座を利用しない場合、凍結されてしまう可能性もあるので、利用する目的を明確にしてから、口座を保有するかどうかを決めるのが重要です。
海外の銀行口座だから持っていればいいというわけでもないんですね。
やはり口座が凍結されてしまうのが一番面倒です。使う目的があれば、口座を開設しても問題ないと思います。
まとめ
- HSBC香港は1つの口座に10以上のマルチカレンシーを持てる口座
- 世界各国のATMが利用可能なので、利便性が高い
- 口座を利用する目的がないのであれば、無理に開設する必要はない
お金を増やす方法は様々です。ご自身のニーズに合った方法を選択して効率的に資産を増やして行きましょう。ご相談は、こちら(無料相談)から連絡ください。
著者プロフィール
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大学卒業後、予備校講師などを経験し、海外渡航。
その後外資系企業に勤務し、2005年より再度海外留学を実行。
帰国後、それまでのキャリアよりも、金融や投資に関わる仕事をしたいと考え、海外就職をしました。
海外投資というと、ハードルが高いと感じてしまうかもしれませんが、決してそんなことはなく新しい投資、資産運用という形で出会うことができます。
皆様のお金の増やし方のバリュエーションもより深くなってくるはずです。
そんな新しい出会いの場をお客様に提供し、様々な情報を発信させていただき、皆様の資産を増やしていくサポーターとして、貢献できればと考えております。
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