新NISAでの運用に死角はないのか

こんにちは。K2 College大崎です。

「長期・積立・分散」は資産運用の王道とされています。

  • 「長期・積立・分散」は資産運用の王道
  • 新NISAでの運用に死角はないのか

「長期・積立・分散」は資産運用の王道

「長期・積立・分散」の定義を教えてください。

「長期・積立・分散」は、

■長期間(少なくとも10年以上)
■決まった間隔で(たとえば毎月)同じ金額を
■世界のさまざまな資産に分散して

資産運用をするスタイルとされております。

来年から始まる「新NISA」でも、年間投資枠(つみたて投資枠:年間120万円、成長投資枠:年間240万円)のうち、つみたて投資枠は長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託を投資対象商品となっておりますね。

新NISAについては、わたしも以前の記事で説明しましたが、非課税期間が無期限とされるのは、大きなメリットです。

新NISAでの運用に死角はないのか

資産運用は新NISAを利用した方が良さそうですね。

年齢や保有資産によってはそうとも言えないですよ。

巷では新NISAでの運用が騒がれておりますので、新NISAでの運用に前のめりになってしまうのも仕方ないかと思いますが、中には、他の金融商品で運用した方が良い方々もいます。

それは、定年退職をすでに迎えられた方や、10年以内に勤労収入が無くなる予定の方、またある程度、纏まった資産になっている方です。

その理由については、「積立投資」についての大切な話で説明しましたのでそちらで確認いただきたいのですが、その他にも理由があります。

そのひとつが「長期運用」です。

「長期・積立・分散」は資産運用の王道とお伝えしましたが、長期とは少なくとも10年以上の期間とされております。

投資期間を長期化するほど、複利運用で資産は拡大化しいくというメリットもありますが、リターンも平均値に収斂しやすくなり、マイナスになる可能性は低くなっていきます。

以下はS&P500指数の投資期間別の年率リターン(期間:1927年~2020年)を表したものですが、投資期間が長期化するほど、マイナスになる可能性は低くなっていることが確認できるかと思います。

別の見方をすれば、投資期間が10年であれば、年率リターンが−9%になる可能性もあるということです。

仮に、定年退職前の10年間に−9%というリターンが毎年続いた場合、投資を継続することはできますでしょうか?

あくまでも過去のデータから可能性について述べておりますが、逆に言えば、マイナスリターンがどれくらい続くかはわかりませんから、その不安を抱えたまま投資を継続できるかということもあります。

個人投資家の7割が失敗していると言われているのは、高値で買い、安値で売っているからであり、どこまで下がるか分からない株価を見て保有し続けられないからです。

積立投資で株式で運用するのであれば、『海外積立(80%保証プラン)』などの元本確保型の金融商品で運用したり、すでに積立投資で運用しており、纏まった資金になっている方は、安定運用できるオルタナティブに移管して運用された方が良いのではないでしょうか?

もしくは『新海外個人年金』に移管して、お金が必要なタイミングで一部を解約したり、年金として毎年受け取っていくのも良いですね。

まとめ

  • 年齢や保有資産によっては、新NISAでの運用に死角はある
  • 該当する投資家は減らさない運用に切り替えて行きましょう

定年退職をすでに迎えられた方や、10年以内に勤労収入が無くなる予定の方、また、積立投資の資産額がある程度の纏まった金額になっている方は、特こちらからご相談ください。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

この投稿へのトラックバック: https://media.k2-assurance.com/archives/13290/trackback