こんにちは、K2 College編集部の藤崎です。
インフレとは継続的に物・サービスの値段が上がり続けることを指し、相対的に現金の価値が下がる状況のことです。
スーパーの商品や電気・ガス料金の上昇など、生活のあらゆる場面でインフレの影響を感じるケースは増えているのではないでしょうか。
インフレによって銀行預金の価値が下がることに不安を感じる方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
インフレが続くと銀行預金の価値は目減りするのでしょうか?
結論から言うと、インフレが継続的に続く状況なら現金の価値は下がり続けています。したがって、銀行預金の一部をインフレに強い資産へ投資することが大切です。
- インフレによって銀行預金はどのくらい目減りするのか?
- 日本のインフレ状況
- インフレはいつまで続くのか?
- 銀行預金における価値の目減りに対処するならインフレに強い資産へ投資することが大切
インフレによって銀行預金はどのくらい目減りするのか?
インフレとは、現金の価値が低下する状況のことをいいます。たとえば、現在10万円のiPhoneが物価上昇によって10年後に20万円になった場合、現金の価値は半減するのです。
インフレによって毎年2%ずつ物価が上昇した場合、1,000万円の価値は以下のとおり減少します。
- 現在:1,000万円
- 10年後:約817万円
- 20年後:約668万円
- 30年後:約545万円
銀行預金ではわずかに利息がつきますが、インフレ率が利息を上回る場合、現金の価値は下がります。
たしかに銀行預金していると、現金の価値が大きく下がっていますね。
あくまでもシミュレーションですが、今後のインフレの状況によっては大きく資産価値を減らす可能性があるので、注意が必要です。
日本のインフレ状況
日本のインフレ状況は、ここ数年で大きく上昇を続けています。インフレ率をあらわす指標として「消費者物価指数」があり、日常品やサービスなどの物価の動きを計測しています。
2023年5月総務省により発表された消費者物価指数(総合)では、前年同月比でみると3.2%上昇していました。また2020年を基準にしたとき、伸び率は5.1%と大きく上昇しています。
具体的な数字にあてはめると、2020年に1,000円で販売していた商品を2023年に購入するなら、1,051円出さないと買えない計算です。
さらに、農林水産省が発表した「消費者物価指数の推移」を見ると、2020年から2023年にかけて食料品は12%以上インフレになりました。
スーパーで買い物をしたときに値上げが続くと感じるのは、データから見てもあきらかです。
2022年から急激にインフレが進んでいますね。
ここ数年は、世界的にもインフレが進んでいます。日本のインフレが加速している要因の1つに、輸入物価の高騰も含まれています。
インフレはいつまで続くのか?
将来の物価を予測するのは難しいですが、データをみる限りではインフレが落ち着く傾向はありません。
帝国データバンクが発表した2023年に値上げが予定される品目について、以下画像の結果が出ました。
2023年10月までで2万9,000品目以上の食品の値上げが予定されていて、今後はさらに増える可能性があります。
また、2023年6月16日の日銀決定会合後の植田総裁の発言では「インフレによる物価の下がりがやや遅い」との見方を示しています。
今後も継続的なインフレに備えて、自分の資産を守る必要があるのです。
インフレが今後も続くことはわかりましたが、具体的にどうしたらいいですか?
インフレに備えるなら、預金の一部を資産運用にまわすのがおすすめです。次の章で説明するので、参考にしてみてください。
銀行預金における価値の目減りに対処するならインフレに強い資産へ投資することが大切
インフレが長期化する可能性があるなら資産を守るためにも、インフレに強い資産へ投資することが大切です。現金の価値が下がっても、インフレにあわせて資産価値が上がる可能性が高いからです。
インフレに強い資産としては、以下の商品があります。
- 株式
- 外貨・外貨建て資産
- 金(ゴールド)
- 不動産
株式や金などは、インフレにともない価格の上昇が期待できます。また、物価が上がると土地や建物の価値は上昇するため、不動産もインフレ対策に有効です。
一方で、インフレによって物価が上昇すると日本円の価値は下がるので、相対的に米ドルやユーロなどの外貨建て資産の価値は高まります。
貯蓄をすべて銀行預金に預けるより自分の財産を守るため、インフレに強い資産へ投資することが大切です。
銀行預金だけでは資産を守れないことがわかったので、早めに投資しようと思います。
そうですね。金融商品について少しずつ理解を深めてから投資するようにしてみてください。
まとめ
- インフレが続くと銀行預金の価値は目減りする
- インフレは今後も継続する可能性がある
- 預金の一部をインフレに強い資産へ投資することが大切
インフレに強い資産へ投資することの重要性はわかりますが、どのように始めたらいいかわからないです。
著者プロフィール
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独立系ファイナンシャルプランナーとして執筆業を中心に活動中。
2019年から教育資金や老後資金を蓄えるために投資を始める。実体験をもとに、専門用語をわかりやすく解説するのが得意。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士資格を取得し、現在は金融ジャンル(資産運用・投資・不動産・保険)をメインに執筆している。
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