20代から資産形成に取り組んでいる割合は3〜4割!投資をおすすめする3つの理由を解説

こんにちは、K2 College編集部藤崎です。


20代になってから金融知識を身につけたことで、資産形成に興味を持つ方も多いのではないでしょうか。

銀行預金だけでもらえる利息はわずかなので、投資によって将来受け取れる金額を増やそうとするのはおすすめの選択です。

20代で資産形成に取り組んでいる人はどのくらいいますか?何から始めれば良いかわからず困っています……

20代で資産形成に取り組んでいる人は全体の35.2%ほどです。若い年代から投資によって資産を増やしていくと、将来受け取れる金額を増やせる可能性が高くなります。

これから資産形成に取り組みたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

  • 20代で資産形成に興味がある人の割合
  • 20代で資産形成を始めている人の割合
  • 20代から資産形成を始めるのがおすすめな3つの理由
  • 資産形成を成功させるコツは「先取り投資」を始めること
  • 20代の資産形成で人気の投資方法

20代で資産形成に興味がある人の割合

資産形成に興味はありますが、実際にどのくらいの人が興味を持っていますか?

20代全体の約8割の人は資産形成に関心があります。

20代の資産形成の割合について、転職サイト「Re就活」/Webメディア「20代の働き方研究所」の調査結果をもとに詳細をみていきます。

調査概要は以下のとおりです。

  • 調査期間:2022年9月28日~2022年10月12日
  • 調査機関:株式会社学情
  • 調査対象:20代社会人
  • 有効回答数:355名


20代で資産形成に「興味がある」と「やや興味がある」と回答した人の割合を見ると、全体の76.6%が関心を寄せていました。

20代の約8割の方が、貯蓄だけでは資産を増やすのが難しいと感じていることが調査結果からわかります。

20代で資産形成を始めている人の割合

20代で資産形成を始めている人の割合は、全体の35.2%でした。資産形成に興味がある人の割合は約8割でしたので、大きな開きがあります。

資産形成に取り組めていない理由はさまざまですが、貯蓄や投資にまわす金銭的な余裕がないことも1つの要因です。

金融広報中央委員会が発表した「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」を参照すると、20代単身世帯の平均貯金額は約176万円中央値は約20万円という結果でした。

中央値とはデータを小さい順に並べて中間に位置する値のことで、平均値より実態の数値をあらわしています。20代で独身の世帯は、ほとんど貯蓄できていないことがわかりました。

資産形成に興味はありますが、毎月生活費などを支払うと投資に回す余裕がなくなります。

生活費のなかから固定費を見直してみるといいかもしれません。スマホ代や食費を少し減らすだけでも、毎月2,000〜3,000円ほどの運用資金が生まれます。

20代から資産形成を始めるのがおすすめな3つの理由

20代から資産形成を始めるのがおすすめな理由は、以下3つのとおりです。

  1. 複利効果を最大限に活かせる
  2. 長期運用によって元本割れのリスクを下げられる
  3. リスクを取りやすい

資産形成に取り組むか迷っている方は、参考にしてみてください。

複利効果を最大限に活かせる

複利効果を最大限に活かせる点は、20代から資産形成をはじめる最大のメリットです。

複利とは、投資元本に対して受け取った利子を再投資に回すことで、利子が追加される計算方式をさします。配当が受け取れる株式・債券などを購入したうえで、配当を再投資すると雪だるま式に資産を増やせます。

一方、単利とは投資元本に対して一定の利子がつく計算方式のことです。複利との違いは、利子を再投資せずに保有しておくことです。

複利効果がわかるように、利息のシミュレーションをみていきます。300万円の資金を年利3%の金融商品へ投資した場合、30年間における金額の推移は以下画像のとおりです。

参照:ke!san 単利と複利の違い|CASIO

単利では約570万円まで資産が増え、複利で運用すると約728万円に資金が増えます。長期で運用を続けるほど複利効果が大きくなるため、20代のうちから資産形成を始めるメリットは大きいです。

長期運用によって元本割れのリスクを下げられる

資産形成を始めるときに覚えておきたいのは、投資した資金は必ず増えるとは限りませんが、長期運用によって元本割れのリスクを下げられる点です。

金融商品によってリスクリターンは異なりますが、投資したあとのタイミングで株式市場が暴落を迎えると元本割れする可能性があります。しかし、長期で運用を続けている場合、再び値上がりする可能性は高くなります。

金融庁が発表した資料をみると、過去20年間にわたって世界の主要株価指数に連動する投資信託へ投資を続けていると最終的なリターンはプラスになりました。

参照:長期・積立・分散投資とNISA制度|金融庁

グラフで見ると一時的な値下がりはありますが、将来的に株価はプラスに転じています。20代のうちから資産形成をはじめて長期で運用を続けていると、安定的な利益につながる可能性は高くなります

投資へのリスクを取りやすい

投資へのリスクが取りやすいのも、20代から資産形成を始めるのがおすすめなポイントです。

成長企業への投資は株価が10倍以上になるケースもあり、適切なタイミングで購入できると、大きな収益を獲得できます。ただし、購入時点より値上がりしなかったり、値下がりしたりするケースもあるため注意が必要です。

定年を控えた60歳の人が資産形成を始める場合、リスクのある金融商品への投資は勇気がいる選択です。

しかし、20代であれば投資で損失が出ても毎月の給与や昇給によってマイナスをカバーできるため、リスクがある金融商品の購入も選択肢に入れられます。

資産形成において自分の投資スタイルにあわせて、最適な商品を購入しましょう。

20代のうちから資産形成をはじめるメリットがわかりました。

資産形成は早く始めるほど知識が深まります。少額でもいいので今のうちから取り組んでみるのがおすすめです。

資産形成を成功させるコツは「先取り投資」を始めること

資産形成を成功させたいなら「先取り投資」を取り入れてみてください。先取り投資とは、毎月給料が振り込まれたタイミングで、一定額を運用に回すことです。

パーキンソンの第二法則によると「支出の額は収入の額まで膨張する」と言われており、人は余剰資金があると本能的に使い切る傾向にあります。

そこで給与が振り込まれたタイミングで投資用口座に一定額を入金すれば、無駄遣いする心配はありません。最初は月5,000円を目標にして、資産形成を始めてみましょう。

資産形成に回すお金がなく困っていたので、先取り投資を始めてみます。

給与と資産形成用の口座を分けておくと、金銭管理がしやすくなるのでおすすめです。

20代の資産形成で人気の投資方法

20代の資産形成で人気の投資方法として、以下があげられます。

  • つみたてNISA
  • 一般NISA
  • iDeCo
  • ETF(投資信託)
  • 海外積立
  • FX

投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、NISAiDeCoを利用すると非課税で運用できます。2024年から新しいNISAが始まるため、今のうちから制度への理解を深めておくと納税負担を減らして賢く運用できます。

新しいNISAは「2024年1月スタート 新しいNISAを解説」の記事で詳しく解説しているので、気になる方は参考にしてみてください。

ほかにも海外積立を利用すると、元本の80%が保証されるプランを選べます。リスクを抑えて資産運用を始めてみたい方は、海外積立を検討してみてください。

資産形成を始めるにあたって、金融商品について勉強しようと思います。

まずは非課税制度がお得な「NISA」や元本保証のある「海外積立」から調べるのがおすすめです。

まとめ

  • 20代で資産形成に取り組んでいる人は全体の35.2%
  • 20代から投資をはじめると複利効果を最大限に活かせる
  • 資産形成を成功させるコツは先取り投資

20代から資産形成を始めるのはメリットが大きいことがわかりましたが、具体的に何をすればいいのかわかりません。

投資初心者の方は、こちらから資産運用のプロに聞いてみるのがおすすめです。

相談だけなら無料ですので、話を聞きながら資産形成を始めるか判断しましょう。

LINEからのご相談もお待ちしています(無料)。

著者プロフィール

藤崎 竜也
藤崎 竜也
独立系ファイナンシャルプランナーとして執筆業を中心に活動中。

2019年から教育資金や老後資金を蓄えるために投資を始める。実体験をもとに、専門用語をわかりやすく解説するのが得意。

2級ファイナンシャル・プランニング技能士資格を取得し、現在は金融ジャンル(資産運用・投資・不動産・保険)をメインに執筆している。

この投稿へのトラックバック: https://media.k2-assurance.com/archives/14511/trackback