高金利は長期にわたって維持される公算が大きい

こんにちは。K2 College大崎です。

 FRB(米連邦準備理事会)は19,20日に開催したFOMC(連邦公開市場委員会)で、政策金利の誘導目標を5.25-5.50%に据え置きました。

  • 動画解説
  • 年内にあと1回の利上げを示唆
  • 年内の追加利上げは想定内
  • FRBはインフレ目標の2%達成は2026年と予測

動画解説

年内にあと1回の利上げを示唆

政策金利の据え置きは市場の予測通りでしたね。

そうですね。
ただ、政策金利の据え置きは市場の想定どおりでしたが、FRBは年内の追加利上げを示唆しました。

また、追加利上げ後は高水準にある金利をより長期にわたって維持する公算が大きいことも示唆しましたので、株価は下がりましたね。

FOMCメンバーによる経済予測から「ドット・プロット」を見ると、参加者19人のうち12人が年内にあと1回の利上げを支持していることが示されており、当局としてインフレ抑制を確実にしたいと考えていることが読み取れます。

現在の政策金利の誘導目標は5.25-5.50%ですから、2023年末の政策金利の予想中央値は5.50-5.75%を想定しているメンバーが多いということですね。

年内の追加利上げは想定内

年内の追加利上げに示唆したのは意外でした。

そうですか?

わたくしは、過去のブログやK2 Collegeの記事でもインフレは高止まりするのではないかと述べて来ておりますし、投稿日2023.07.13のK2 Collegeの記事 米利上げは「あと1回」?では、市場は「あと1回」の利上げと考えているが、「あと1回」?と疑問を投げかけております。

また、投稿日2023.07.18「今こそ長期債を買うべき時」の記事では、あと2回は追加利上げをするのではないかと考えていると、7月FOMCで利上げされる前に述べておりますように、わたくにとっては想定内です。

FRBはインフレ目標の2%達成は2026年と予測

今回もパウエル議長が会合終了後の記者会見で、以下の通りと述べている通り、FRBはインフレ率を目標の2%へと押し下げることにコミットしています。

「われわれは時間とともにインフレ率を目標の2%へと押し下げる上で十分に景気抑制的となるような金融政策スタンスを達成し、それを維持することにコミットしている」

FRBが主要なインフレ指標として注目しているPCEコアデフレーターは2023年末に3.7%、24年末に2.6%、25年末に2.3%、FRBが目標とする2.0%まで低下するのは2026年になると予測しております。

また、経済成長率の見通しも2.1%と大幅に上方修正されておりますね。

ただ、GDP(国内総生産)の7割を占める個人消費に陰りが見え、貯蓄率は低下して借金も増えてきているようですので、経済が減速してくる可能性も考えておいた方が良いかも知れません。

そして、高金利が長期にわたって維持される公算が大きいとはいえ、景気が減速していつ金利が下がってくるかわかりませんから、今のうちに高金利がずっと貰える資産に換えておきましょう。

日本円で持っていても金利はつきませんので、それだけで損をしてますよ。

まとめ

  • 年内にあと1回の利上げ
  • 高金利は長期にわたって維持される公算が大きい
  • 今のうちに高金利が貰える資産に換えておきましょう

高金利がずっと貰える資産に換えておきたい方は、こちらからお問合せください。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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