太陽生命 マイ贈与(米ドル・豪ドル)無配当通貨指定型生存給付金付特別養老保険

こんにちは、K2 Collage 松本です。

今回は太陽生命の一時払養老保険マイ贈与を解説します。太陽生命の商品ですが、販売しているのは大和証券です。

証券会社の担当者に勧められたので契約しようと考えています。

手数料が高く利率も悪いのでやめた方がいいです。返戻率などの数字も解説しますので、確認してください。

  • 動画解説
  • 太陽生命は主に個人向けの保険を販売している
  • 外貨で10年間運用しながら毎年贈与ができる一時払養老保険
  • 返戻率は10年で107%、実質利回りは1.6%
  • 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

動画解説

太陽生命は主に個人向けの保険を販売している

会社概要

太陽生命は日本の生命保険会社で、株式会社T&Dホールディングスの子会社である。同じグループ会社に「大同生命」「T&Dフィナンシャル生命」があります。大同生命は法人保険、T&Dフィナンシャル生命は窓販商品、太陽生命は個人保険を主に販売しています。

設立:1948年2月
総資産:7兆6,932億円(2022年3月末時点)
保有契約高:24兆9,464億円(2022年3月末時点)
支社数:143支社、4営業所(2022年7月1日時点)
従業員数:内勤職員2,319名、営業職員8,534名(2022年3月末時点)

格付け情報

R&I:AA-(2021年7月時点)
S&P:A(2021年7月時点)
JCR:AA-(2021年7月時点)

ソルベンシーマージン比率

734.2% (2022年3月末時点)

聞いたことはありますが、あまり馴染みがない会社ですね。

たしかに認知度は低いと思います。イメージだけで判断するのは駄目ですが、格付けソルベンシーマージン比率からも信頼に値する会社と言えます。

外貨で10年間運用しながら毎年贈与ができる一時払養老保険

契約概要

商品名:マイ贈与
正式名称:無配当通貨指定型生存給付金付特別養老保険
運用通貨:米ドル or 豪ドル

契約年齢:20歳〜90歳
被保険者年齢:20歳〜90歳
保険期間(受取回数):4年(5回)、9年(10回)、14年(15回)、19年(20回)

年金受取:5年確定年金
払込期間:一時払
払込頻度:一時払

予定利率:契約時の利率で固定(1ヶ月毎に更新)
診査区分:告知不要

最低保険料:USD 30,000 or AUD 30,000
契約時手数料:一時払保険料の6%

商品解説

外貨建(米ドル or 豪ドル)の一時払養老保険ですが、贈与に特化した商品です。契約時の予定利率で保険期間(4年、9年、14年、19年)運用され、毎年決まった金額を贈与する仕組みです。保険期間内の解約でも解約控除手数料は掛かりませんが、契約時に一時払保険料に対して6%の費用が引かれているからです。またこの保険は支払った保険料に上乗せされる死亡保険金はありません。なので健康状態に関係なく誰でも加入できます。

また贈与する上限金額を日本円で指定することができ、それを超えた分はプールされ、円高のタイミングで上限に到達してない時に利用される機能もあります。贈与税の非課税枠である年間110万円を超えないように指定しておけば、納税の手間も省けます。

贈与金額の上限も指定できるのはいいですね!!

ただ、これってシンプルに不利な条件を強いられていることを理解してください。円安の時に円に交換せずにプールして、円高の時にそれを円に交換する訳ですから契約者にとっては損ですよね。それを自動的にしてくれるという機能な訳です。

それならもっと増える商品があるのでそちらを選択された方がいいでしょう。次のチャプターで実際にどれくらい受け取れたり、増えていくのかを確認します。

返戻率は10年で107%、実質利回りは1.6%

実際の契約例を見ていきましょう。パンフレットに記載されている契約例は予定利率2.6%のものしかないので、それから推測した数字になります。

契約例

契約年齢:70歳 男性
保険期間(受取回数):9年(10回)
払込期間:一時払
払込頻度:一時払

運用通貨:米ドル
予定利率:4.15%(2023年10月1日〜10月31日)
保険料:USD 100,000

毎年の受取金額:USD 10,764
総受取金額:USD 107,640
返戻率:107%
実質利回り:1.6%

予定利率と実質利回りの乖離が凄いですね。予定利率4%以上あるので良いと思いそうですが、しっかり計算するとこういう落とし穴があるので注意してください。

10年間で7%しか増えないんですね。。。

これでも数年前よりは利率も上がっていますが、同じ米ドル建なら「海外固定金利商品」を上手く活用すれば、10年で20%以上増やしながら贈与することができます。もっと長い期間の贈与を考えているなら「新海外個人年金」を組み合わせる方法もあります。

契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

日本の外貨建保険も金利が上がったとは言えまだまだ海外には及びません。海外であればより高い返戻率と実質利回りのものがあります。どうせするならそれらの商品から選択した方がいいでしょう。

海外固定金利商品や新海外個人年金の資料を見たいのですが、どうしたらよいのでしょうか?

まずは下記の直接相談(無料)よりお問い合わせください。詳しい日本語資料を読んで頂いて、ご希望のシミュレーションをお作りしますので契約したいプランを決めてください。その他保険の見直しなどもご希望であればアドバイス致します。
※直接相談(無料)

まとめ

  • 加入するのはやめよう
  • 今契約していたら、内容を見て個別に判断するので、お気軽にご相談ください(無料)
  • 日本では貯蓄系保険(終身保険、個人年金、養老保険)はやめよう

著者プロフィール

松本崇裕
松本崇裕
大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。

外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランナーとして6年3ヶ月勤務。

また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。

そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。

クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。

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