日本生命 ニッセイこどもの保険 げ・ん・き

こんにちは、K2 Collage 松本です。

今回は日本生命の学資保険ニッセイこどもの保険 げ・ん・きを解説します。育英年金付きの学資保険なので『こども保険』と業界では呼ばれています。

子どもができたので、学資保険に加入しようと考えています。保障が手厚いのでこの保険にしようか検討中です。

お子さんの教育資金準備ということですね。まずは今回の学資保険がどのような商品なのか、そして学資準備はどのような方法で備えるのが良いかを確認していきましょう。

  • 動画解説
  • 日本生命は業界最大手
  • 育英年金付きの学資保険
  • 満期返戻率は22年で82.0%、実質利回りは-2.26%
  • 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

動画解説

日本生命は業界最大手

会社概要

1889年に創業した、日本で3番目に古い生命保険会社である。1899年に保有契約高が業界首位となり、現在までこれを保持している。会社形態は相互会社であり、株式会社ではない。2010年4月に、それまで相互会社であった第一生命が株式会社化したものの、日本生命は株式会社に転換する考えはないと説明している。2015年3月現在、日本生命の投資先は公社債(37.0%)、株式(14.8%)、外国証券(26.4%)、貸付金(13.7%)、不動産(2.8%)などとなっている。

創立:1889年7月4日
従業員数:76,792名(うち内勤職員21,117名)
総資産:88兆3,819億円(2022年3月末)

格付情報

R&I:AA
S&P:A+
Moody’s:A1

ソルベンシーマージン比率

1,120.3%(2022年3月末時点)

こうして改めて見ると、とんでもなく大きい保険会社ですね。

説明するまでもないですが、日本では最大手の保険会社ですね。会社規模、格付け、ソルベンシーマージン比率からも十分に信頼できる会社です。

育英年金付きの学資保険

契約概要

商品名:ニッセイこどもの保険 げ・ん・き
正式名称:こども保険(有配当2012)
契約者年齢:18歳〜65歳
被保険者年齢:0歳〜2歳
保険期間:18歳、22歳
払込期間:18歳、22歳
払込頻度:月払、半年払、年払
出産前加入:出産予定日の140日前から可能

保障内容

  • 契約者(親)が死亡や高度障害になったときは、以後の保険料の支払いが免除されます。ただし、祝金は通常通り受け取れます。さらに、育英年金として基本育英年金額が保険期間満了まで受け取れます。
  • 被保険者(子)が死亡した時は、被保険者の年齢と契約経過時期に応じた死亡保険金を受け取って契約は終了。
  • 何事もなく祝金を受け取る所定の年齢を迎えると祝金を受け取れ、最後に満期日を迎えると満期保険金を受け取って契約は終了です。

商品解説

保険期間は2種類(18歳、22歳)から選択でき、保険料の払込期間は保険期間と同じになります。そして6歳、12歳、15歳、18歳、22歳のタイミングで基準保険金額の10%の祝金を受け取れます。最後の満期では基準保険金額の100%を受け取り契約は終了です。

そして契約者(親など)が死亡した時には、保険料の支払いが免除されますが、祝金は契約通り受け取れます。さらに祝金とは別で育英年金が支払われます。

祝金とは別で育英年金んが支払われるタイプの学資保険なので、保障は手厚いのですが、そのぶん貯蓄性(返戻率)は低くなります。

万一の時の保障がしっかりしているのは安心できますね。

ただ貯蓄性が低すぎるのが問題です。次のチャプターで返戻率などを解説します。

満期返戻率は22年で82.0%、実質利回りは-2.26%

契約例を見ていきましょう。

契約者年齢:30歳 男性
被保険者年齢:0歳
基準学資金額:150万円
保険期間:22歳
払込期間:22歳
払込頻度:月払
保険料:9,696円


総支払保険料:2,559,744円
祝金受取総額:2,100,000円
返戻率:82.0%
実質利回り:-2.26%

育英年金が受け取れるタイプの学資保険の場合、どの会社も返戻率は70%前後になります。日本生命は82%と頑張ってると思いましたが「育英年金の保障内容が少し薄い」「祝金をしっかり受け取れるのは最後の満期」という点で調整している感じですね。何事もなければ確実に損失になる保険ですし、22歳満期だと大学の4年間が終了するタイミングでまとまったお金を受け取っても意味ないです。ちなみに総支払保険料と祝金受取総額の差額45万円が死亡保障としての保険料ということになります。毎月に換算すると1,700円です。それなら1,700円で定期保険や収入保障保険に加入したほうがより大きな死亡保障を用意することができます。

ちなみに日本生命は育英年金タイプではない返戻率重視の「ニッセイ 学資保険」という商品もあります。ただこれも返戻率は104%と微増なので意味ないですね。

学資保険で返戻率と保障どちらを優先するのがよいのでしょうか?

日本の学資保険ではどちらも中途半端になってしまいます。
貯蓄と保障を分けて備えることでどちらもより良い内容にすることができます。

貯蓄方法については、下記のページに分かりやすくまとめているので一度ご覧ください。
※大切なお子さまのために、海外積立(元本確保型プラン)で学資準備

契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

学資保険の特徴は、死亡保障と貯蓄の両立をすることですが、日本の学資保険は貯蓄性が低いのでオススメできません。貯蓄と保障を分けて別々に備えることで、どちらも学資保険より保障額と貯蓄性を高めることができます。

万一の保障はどの保険で備えるのが良いのでしょうか?

一般的には収入保障保険で良いと思います。年齢、喫煙の有無、健康状態によってコスパのよい商品は変わるので、下記から私に直接相談して頂ければ、あなたにとって1番良い保障と教育資金の備え方をアドバイス致します。

※直接相談(無料)

まとめ

  • 加入するのはやめよう
  • 契約している方は見直した方がいいので、お気軽にご相談ください(無料)
  • 日本では保障と貯蓄は分けて契約しよう(学資保険はしないで)

著者プロフィール

松本崇裕
松本崇裕
大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。

外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランナーとして6年3ヶ月勤務。

また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。

そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。

クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。

この投稿へのトラックバック: https://media.k2-assurance.com/archives/16493/trackback