GSオーストラリア・ハイブリッド証券ファンド(豪ドルクラス) 〜ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント

こんにちは。K2 College大崎です。

今回は、GSオーストラリア・ハイブリッド証券ファンド(豪ドルクラス)について解説します。

  • 動画解説
  • ファンド概要
  • 債券格付け
  • 利回りは7%でも、1口当たり純資産価格は下がっている

動画解説

ファンド概要

🔲主として豪ドル建てのハイブリッド証券およびシニア債等に分散投資を行い、利子収入(インカム・ゲイン)と債券元本部分の売買益および評価益(キャピタル・ゲイン)の獲得をめざす。
🔲4つの通貨クラス①豪ドル、②日本円(為替ヘッジあり)、③米ドル(為替ヘッジあり)、④米ドル(為替ヘッジなし)から選択できます。

🔲原則として、毎月10日に収益の分配が行われます。

「ハイブリッド証券」とはどのような証券なのでしょうか?

「ハイブリッド証券」とは、株式と債券の両方の性格を併せ持った証券のことで、劣後債や永久債、優先出資証券、優先株などがそれに当てはまります。

発行体がデフォルト(倒産)した場合、残っている資産の分配において、普通社債から順番に弁済されていくので、法的弁済順位が低くなればなるほど、利金が受け取れないリスクが高くなるということですね。

その反面、受け取ることができる利回りが、普通社債よりも高く設定されています。

債券格付け

格付けはどのようになっておりますでしょうか。

2023年9月末時点では、平均格付けはBBB-となっており、格付け比率は下図の通りです。なお、BBB以上の格付けの債券が「投資適格債」と考えられおります。

また、どのようなハイブリッド証券に投資されているのでしょうか。

2023年9月末時点で84銘柄に投資されており、そのうち上位10銘柄とセクターはそれぞれ以下のようになっております。金融セクターへの投資が多いですね。

利回りは7%でも、1口当たり純資産価格は下がっている

運用実績はどのような感じでしょうか。

設定来(2012年9月26日)の期間別騰落率と1口当たり純資産価格(青)推移は以下の通りです。

毎月10日に分配金が支払われておりますから、1口当たり純資産価格は下がっておりますね。

利回りはどのくらいなのでしょう。

2023年9月末時点における利回り7.08%となっております。

以下は2023年3月末時点において他の債券利回りと比較した資料ですが、他の投資適格債に比べると利回りは高いですね。

利回りが7%もあるのであれば、投資適格債ということですし投資したいです。

利回りは7%ですが、純資産から分配金が支払われているようですので、1口当たり純資産価格は下がっておりますよ。

発生した収益から分配金が支払われていれば純資産価格は減ることもなく良いのですが、発生した収益を超えて分配金を支払っているようですから純資産価格が下がり続けております。

それであれば、以前、K2 Collegeでも紹介しました金利7%/年『英国介護不動産債券』にされてはいかがでしょうか。

こちらは毎月分配ではなく年2回(3.5%×2)の分配となりますが、3年後の満期時には投資元本が戻ってきますので、GSオーストラリア・ハイブリッド証券ファンドのように純資産が減って戻って来るということはありません。

投資先で悩んでいる方の相談も受けております。
希望される方は、こちらからご相談ください。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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