朝日生命 収入サポート 5年ごと利差配当付収入サポート保険 無配当メンタル疾患特約

こんにちは!K2 College編集部です。

近年、就業不能保障保険収入保障保険などと一見すると保障内容がわかりにくい商品が多く販売されています。世間一般に就業不能保険と認識されている商品が、朝日生命には2種類あります。
朝日生命 療養サポート」についてはこちらをご確認ください。

今回の記事では「朝日生命 収入サポート」について紹介しつつ、加入すべきかどうかについても解説していきます。これから保険の新規加入を検討している方や、見直しを考えている方はぜひ参考にしてください。

単刀直入に聞くけど、朝日生命の収入サポートはおすすめなの?

他社の就業不能保険と比較して、保険料が高い傾向があります。また、給付金を受け取る条件も厳しいと言われています。

  • 国内2番目に誕生した生命保険会社
  • 給付金受け取りの条件が公的制度にリンクしている保険
  • 保険料の割に受け取り条件のハードルが高い保険
  • 加入には値しない保険

国内2番目に誕生した生命保険会社

ここでは、朝日生命の成り立ちについて紹介いたします。

会社概要

1881年設立の有限明治生命保険会社(現:明治安田生命)に続き、1888年に国内2番目の生命保険会社として設立されました。戦前は大手5社(明治生命、日本生命、第一生命、千代田生命、朝日生命保険(当時は帝国生命保険))、戦後は大手8社(日本生命、第一生命、明治生命、住友生命、安田生命、千代田生命保険、三井生命、朝日生命)の一角を担っています。

しかし、1990年代の生保危機あたりから週刊誌などで度々経営危機が取り沙汰され、2001年にミレアホールディングス(現:東京海上ホールディングス)との経営統合を発表するも白紙撤回になります。
その後、団体保険分野から事実上撤退し、個人保険分野へ経営資源の集中を図ったが振るわず経営規模は大きく縮小しています。

  • 設立:1888年3月1日
  • 総資産:5兆2,856億円(2023年3月末現在)
  • 保有契約高:14兆7,430億円
  • 従業員数:4,125名(職員)、14,484名(営業職員)

格付情報

  • JCR:A- (2023年3月時点)
  • R&I:A- (2022年12月時点)
  • Fitch:A- (2023年8月時点)

ソルベンシーマージン比率

  • 933.0%(2023年3月31日現在)

朝日生命の業績は好調なの不調なの?

なないろ生命を含めたグループの新契約(年換算保険料)は伸びていますが、朝日生命単体だと2021年度から2022年度の1年間の間で約70億円減少しています。

給付金受け取りの条件が公的制度にリンクしている保険

朝日生命 収入サポートの契約概要から保障内容まで解説いたします。

契約概要

  • 商品名:朝日生命 収入サポート
  • 正式名称:5年ごと利差配当付収入サポート保険 無配当メンタル疾患特約
  • 契約年齢:15歳~60歳
  • 保険期間:5~22年・50歳~65歳(5歳きざみ)
  • 払込期間:保険期間同様
  • 払込方法:月払/半年払/年払
  • 決済方法:口座振替/クレジットカード/振込/団体扱
  • 申込方法:対面申込

保障内容

朝日生命 収入サポートの保障内容は次のとおりです。

  • 収入サポート年金
  • 死亡給付金
  • 満了祝金
  • メンタル疾患給付金

それぞれの保障内容について解説します。

収入サポート年金

「身体障害者手帳の1〜3級」または「公的介護保険制度の要介護1以上」と認定されたとき、保険期間満了まで生存している限り1年に1度、加入時に定めた年金額を受け取れます。

死亡給付金

収入サポート年金が支払われる前に死亡したとき、1度の年金額と同等の保障を死亡給付金として受け取れます。

満了祝金

保険期間満了を迎えたとき、年金額の10%の祝金を受け取り可能です。

メンタル疾患給付金

メンタル疾患特約は収入サポートにおける唯一の特約です。所定のメンタル疾患で60日以上の継続入院をした際に、加入時に定めた一時金を受け取れます。

朝日生命 収入サポートは、「身体障害者手帳の1〜3級」または「公的介護保険制度の要介護1以上」ではないものの、長期間の在宅療養を強いられた際の保障はあるの?

「身体障害者手帳の1〜3級」または「公的介護保険制度の要介護1以上」に該当しなければ保障はありません。「働けない状態になったら保障される」と誤認しているケースがあるので注意しましょう。

保険料の割に受け取り条件のハードルが高い保険

朝日生命 収入サポートにはデメリットが複数あります。ここでは、デメリットを中心に解説します。

保険料が高い

たとえば、「収入サポート年金:120万円・メンタル疾患特約:100万円・65歳満了」のプランに30歳男性が加入する場合、月々の保険料は5,684円です。生涯支払う保険料は「5,684円×12か月×35年=2,387,280円」です。もしもの際に、長期間の保障があるのは安心ですが、他社と比較しても高い傾向があります。

公的基準に該当しなければ受け取れない

収入サポートの保障は、公的制度にリンクしています。たとえば、両手の骨折で長期間仕事がてきなくなった状態などでは、給付金を受け取れません。もし、加入を検討する場合は、万一の重篤な状態のためと考えましょう。

メンタル疾患で60日の継続入院の可能性は少ない

メンタル疾患で入院をしなければならないことはあるかもしれません。しかし、メンタル疾患給付金の受け取り条件は継続60日以上の入院です。したがって、59日の継続入院では保障はありません。一般的に、メンタル疾患の場合、在宅療養が多いと言われていますので給付金を受け取れる可能性は低いでしょう。

収入サポートへの加入はおすすめできますか?

おすすめできません。メンタル疾患を中心に給付金の受け取り条件が他社と比較して厳しい状況です。

加入には値しない保険

いかがでしょうか?
朝日生命 収入サポート についてはなんとなく理解できたでしょうか。

朝日生命 収入サポート は、働けなくなるリスクに備える保険です。しかし、単に働けなくなるだけでは給付金を受け取れません。公的制度の1〜3級」または「公的介護保険制度の要介護1以上」に該当する必要があります。また、メンタル疾患の場合は継続60日の入院が必要です。

収入サポートに加入するのはおすすめですか?

再三申し上げますが加入はおすすめしません。働けなくなるリスクへの保障を検討しているのであれば、他社の就業不能保険を検討しましょう。また、貯蓄を増やして万一に備えるのもひとつの手段です。保険や貯蓄について、わからないようであればお問い合わせください。
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まとめ

  • 公的制度に保障がリンクしている保険
  • メンタル疾患給付金を受け取るには継続60日の入院が必要
  • 保障内容に対して保険料が割高

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著者プロフィール

K2編集部
K2編集部
投資家、現役証券マン、現役保険マンの立場で記事を書いています。
K2アドバイザーによって内容確認した上で、K2公認の情報としてアップしています。

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