「人的資本」が無くなる前に「金融資本」をどこまで増やせるかの勝負

こんにちは。K2 College大崎です。

プライベートではSNSは利用していないのですが、仕事で利用することになり、20代から資産形成に取り組まれている方もたくさんいるのを知り、正直驚きました。

その目的が教育資金、住宅資金、老後資金なのかは不明ですが、早く始めることで、それだけ長い時間をかけて取り組むことができますので、良いことですね。

しかしながら、中には短期間で成果を得ようと無理をしたり、今しかできないことを犠牲にしてまでお金を増やそうとしている方もいるようで、懸念をしております。

  • 若いうちは「人的資本」を増すために投資するのが良い
  • 「人的資本」から「金融資本」へ置き換えていく
  • 「人的資本」が無くなる前に「金融資本」をどこまで増やせるかの勝負

若いうちは「人的資本」を増すために投資するのが良い

「人的資本」とはどのようなものを指すのでしょうか?

人的資本については様々な考えがありますが、OECD(経済協力開発機構)によると、
「個人の持つ才能や能力、教育や訓練を通じて身につける技能や知識を合わせたもの」とされています。

わたく自身もそうしてきましたし、前職のキャリアアドバイザーでも人的資本を高めることをアドバイスしてきました。

わたくしは、主に年収1,000万円以上のハイクラスポジションに注力してきましたが、転職で年収が300万円以上増えた方も少なくありませんでしたよ。

資産運用で300万円の利益を上げることは大変ですが、年収が300万円上がれば、それは余程のことがない限り、毎年続きますからね。

ここで言いたいのは、若い方は、まずは「人的資本」を高めるために投資した方が良いということです。

仕事もそうですが、プライベートでも色々な経験や体験をするようにすると、それが「人的資本」として蓄積されていき、いずれ「金融資本」につながっていきます。

以下は、「人的資本」と「金融資本」の関係性を表したものですが、若い内は「人的資本」による資本力が大きく、年齢を重ねていくにつれてその資本力は減少していきます。

1年間働くと、将来の労働収入が1年分減るということですね。

一方で、若いうちは「金融資本」における資本力が小さいですが、年齢を重ねていくにつれてその資本力は増加していきます。

要は、人的資本を高めることで収入が上がり、それを元手に金融資本を増していき、さらに資産運用をすることで資産を増やしていくという流れです。

また、先ほどは年収が300万円上がった話をしましたが、人的資本からの収入は下がりにくくもあります。

金融資産は大きく減ることもありますから、金融資産に投資して増やそうとするよりも、人的資本増加のために投資する方が得られる効果は高いと思います。

逆に言えば、人的資本を高めることができない方は収入を上げることは難しいですし、その分、金融資本を形成するのも難しくなるでしょう。

人的資本が減っていく間に金融資本を形成できなかったという方の老後は、
どうなるでしょうかね。

「人的資本」から「金融資本」へ置き換えていく

若いうちは「人的資本」増加のために投資するのが良いことは分かりました。
40代、50代の方はどうすれば良いのでしょうか?

やはり早いうちに「人的資本」を高めておくことが大切でしょう。

例えば、私はキャリアアドバイザー時代は「人財」を企業に紹介していたのですが、ヘッドハントや面談をして、企業に紹介できる人材かどうかを診る必要がありました。

その際、自分はマネージメント能力があると勘違いしている候補者が多くいたのですが、それは、入社してから今まで築いてきた人間関係や人脈があるから、また、その企業風土を熟知しているからうまく廻すことができていたのであって、新しい環境においても、すぐにマネージメント能力を発揮できる能力とは異なります。

環境が変わっても、すぐに適応し、パフォーマンスを発揮できるように「人的資本」を高めておくことは必要でしょう。

そして、徐々に人的資本から金融資本へ置き換えていくことが大切です。

特に、年齢を重ねて来ると、健康上の理由で働くことができなくなったり、リストラで今まで得られいた収入がゼロになったりする可能性もあるわけですから、いつそうなっても良いように、早めに人的資本から金融資産へ置き換えていくことが重要になってきます。

「人的資本」が無くなる前に「金融資本」をどこまで増やせるかの勝負

人的資本を高めることで収入が上がり、それを元手に金融資本を増していき、さらに資産運用をすることで資産を増やしていくという流れでしたね。

そうですね。
「人的資本」が無くなる前に「金融資本」をどこまで増やせるかということと、どのような方法で資産運用をしていくかが重要ですね。

金融資本は大きく減ることもありますから、10年以内に年金を受け取り始めるような方は、お金が必要なタイミングで金融資本を大きく減らないように、それを想定した資産運用に切り替えていかれた方が良いでしょう。

人的資本からのキャッシュフローが無くなった後で、金融資本を大きく減らしてしまうわけには行きませんからね。

まとめ

  • 若いうちは「人的資本」増加のために投資するのが良い
  • 人的資本から金融資産へ置き換えていく
  • 「人的資本」が無くなる前に「金融資本」をどこまで増やせるかの勝負

自分が投資する目的は何なのか。
そして、その目的を叶えるためにはどのような商品を利用した方が良いのか。

投資家それぞれの状況に合わせたアドバイスをいたします。
資産運用相談を希望される方は、こちらからご連絡くださいませ

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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