こんにちは、K2 College編集部です。
今回は、ニュートン投信が運用する「ニュートン・パワー・イノベーション・ファンド(愛称:電力革命)」について解説します。
電力革命というキャッチーな愛称ですね。詳しく教えてください。
AI、データセンター、電気自動車などの電力需要増加に着目し、電力インフラやエネルギー関連企業に投資するファンドです。運用方針、組入銘柄など解説していきますので一緒に勉強しましょう。
- ニュートン・パワー・イノベーション・ファンド(電力革命)とは?
- 投資対象と組入銘柄
- 直近1年で+46.92%、設定来で+52.93%
- 同種ファンドとの比較
動画解説
ニュートン・パワー・イノベーション・ファンド(電力革命)とは?

このファンドは、電力需要拡大や電力市場の変革といった世界的なテーマを捉えるアクティブ運用型の投資信託です。
投資対象は、発電・送電・蓄電の3分野で高い成長が見込まれる世界の上場株式です。
特定の指数に連動するのではなく、運用会社であるニュートン・インベストメント・マネジメントによる専門的な個別銘柄分析に基づき、中長期的な信託財産の成長を目指して実質的な運用が行われます。
「電力革命」という成長テーマに賭けるアクティブ運用型ファンドなんですね。
そうですね。発電、送電、蓄電といった具体的な3分野に投資先を絞り込み、特定の指数連動型ではありません。運用会社のニュートン・インベストメントによる銘柄分析力次第で、リターンが大きく左右される銘柄と言えます。
投資対象と組入銘柄

このファンドの組入上位10銘柄を確認すると、投資テーマである「発電」「送電」「蓄電」の3分野から、非常に具体的な国際優良企業が選ばれているのがわかりますね。
例えば、構成比率トップのクアンタ・サービシーズは送電インフラ、2位のプリズミアンは電力ケーブルの世界大手です。
日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、これらはまさに電力インフラの要となる企業ばかり。
特定の指数連動ではなく、地道な銘柄分析によって、電力革命の最前線で利益を上げている企業を世界中から集めているわけです。
このファンドの組み入れ上位銘柄を見ると、電力革命のテーマに沿った企業ばかりですね。個別株を買うよりも、このファンドを買っていく方が簡単で手間もなくていいかもしれませんね。
そうですね。組み入れ上位のクアンタ・サービシーズ(送電)やハウメット・エアロスペース(発電)のように、特定のテーマにおいて優位性を持つ世界の企業を自分で調べ、最適なタイミングで個別株として購入するのは非常に手間がかかります。
このファンドは、その手間を省いてくれるということですか?
はい。このファンドを購入することで、プロの運用者が選定した「発電」「送電」「蓄電」という3つのサブテーマに沿った世界中の優良企業に、手間なく分散投資できます。電力革命という成長テーマの平均的なリターンを取っていけるという意味では、非常に合理的で良いかと思います。
直近1年で+46.92%、設定来で+52.93%


基準日2025年11月21日のデータになりますので参考にしてください。騰落率は、直近1年で+46.92%、設定来で+52.93%となります。

運用管理費用(信託報酬)は、ファンドの純資産総額に年率1.793%(税抜き1.63%)の率を乗じた額が日々計上されます。
直近1年で高いパフォーマンスを達成されていますが、これは電力革命というテーマが市場で評価されていると見ていいのでしょうか?
そうですね。テーマが市場の追い風を受けている証拠でしょう。しかし注目すべきは、運用管理費用(信託報酬)が年率1.793%とかなり高めな点です。
好成績の間は問題ありませんが、パフォーマンスが低迷した時に、この高いコストがリターンに見合うのか厳しくチェックする必要があります。高いリターンとコストはセット、と心得ておきましょう。
同種ファンドとの比較

この表は、「ニュートン・パワー・イノベーション・ファンド」をはじめとする、グローバルなテーマを追う同種のアクティブファンドと比較をしたものです。信託報酬はどれも年率1.7%〜1.8%程度で、大きな差が無いように見えますが、あえて選ぶとすると投資テーマでしょうか。
比較しても、コスト面ではほとんど一緒に見えますね。世界株への投資を考えているんですが、どのテーマを選ぶか迷うところです。
そうですね。この表に挙げたファンドは投資信託であり、ETFと違いリアルタイムでの取引はできませんが、それぞれが独自のテーマ(電力革命、フィンテック)を持っています。
日経新聞のランキングに入っているような大きなテーマを取り上げて解説しましたが、投資する際は、ご自身のポートフォリオでどの分野の成長を狙うかをよく比較検討した上で投資しましょう。
【まとめ】テーマとコストを理解して正しい投資先を選定しよう
いかがでしたでしょうか。今回は「ニュートン・パワー・イノベーション・ファンド」について解説しました。
このファンドは直近1年で+46.92%の高リターンを記録し、電力革命という成長テーマに投資していますが、信託報酬が年率1.793%と高コストである点には注意が必要です。
信託報酬は高めですが、直近1年で+46.92%という実績は魅力的ですね。
そうですね。投資に慣れてきたら、このファンドのように外貨で海外投資も検討していきましょう。その際は、我々のようなIFAに相談していただくことで、正しい投資先を選定することができます。
わかりました。ありがとうございます。
まとめ
- ニュートン・パワー・イノベーション・ファンドは、電力革命をテーマに世界の企業へ投資するアクティブファンド
- 直近1年で+46.92%と高いリターンを記録したが、信託報酬は年率1.793%と高コスト
- ポートフォリオのバランスを考え、時間を味方に投資することで、海外テーマの成長を取り込もう
ニュートン・パワー・イノベーション・ファンドが示すように、世界には直近1年で+46.92%といった高いリターンを狙えるテーマ型ファンドが存在します。偏差値50のインデックス投資で満足することなく、電力革命の成長を捉えるアクティブ運用で、その次の偏差値60の投資を目指していきましょう。
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著者プロフィール

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投資家、現役証券マン、現役保険マンの立場で記事を書いています。
K2アドバイザーによって内容確認した上で、K2公認の情報としてアップしています。
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