なぜ「一見まともな投資」が、巨大詐欺に化けるのか
近年、日本ではExia、MARSをはじめとする大規模投資トラブルが相次いで発覚している。いずれの案件にも共通しているのは、「最初から怪しさが露骨だった」わけではなく、「むしろ一見すると“優良そう”に見えた」という点である。
登録されている。
実績があると言われている。
紹介者は信頼できそうだ。
資料も整っている。
こうした要素が揃うことで、多くの投資家は警戒心を解き、結果として数千万、数億単位の資金を預けてしまう。
しかし実務の現場から見れば、これらの案件にはほぼ例外なく「共通する危険構造」が存在する。本記事では、その中でも特に重要な5つのシグナルに焦点を当て、なぜそれが“致命的に危険なのか”を構造的に解説する。
- 「登録あり+高利回り」は、なぜ最も危険なのか
- 「紹介制・限定販売」が意味する本当の狙い
- 「実績非公開」は、説明不能であることの証拠
- 「監査なし」は、投資ではなく信仰である
- 5つの危険シグナルが重なったときの最悪シナリオ
「登録あり+高利回り」は、なぜ最も危険なのか

多くの被害者が最初に安心してしまう理由が、「金融庁登録」「届出済み」「正規業者」という肩書である。
しかし、日本の金融制度において「登録」とは、最低限の書類要件や形式的審査を通過したことを意味するにすぎず、商品の健全性を保証する制度ではない。
そこに「年10%超」「安定配当」「低リスク高収益」といった文言が加わった瞬間、危険度は一気に跳ね上がる。
健全な金融市場において、
・低リスク
・安定性
・高利回り
が同時に成立することは、原則としてあり得ない。
登録+高利回りという組み合わせは、「制度の信用」と「人間の欲望」を同時に利用する、最も危険な設計なのである。
「紹介制・限定販売」が意味する本当の狙い

「紹介制」「会員限定」「特別枠」「限られた顧客のみ」といった販売形式は、一見すると選別された優良案件のように見える。
しかし、実務的に見れば、この形式の最大目的は「情報遮断」にある。
紹介制にすることで、
・検索に出ない
・外部評価が存在しない
・被害が可視化されない
という環境が作られる。
さらに、知人経由であるため心理的警戒心も下がる。
「◯◯さんが勧めているから安心」
「信頼関係があるから大丈夫」
こうして冷静な判断は停止する。
紹介制投資は、詐欺スキームにおける最重要装置のひとつなのである。
「実績非公開」は、説明不能であることの証拠

健全な金融商品には、必ず検証可能な実績が存在する。
・運用年次報告
・過去パフォーマンス
・ベンチマーク比較
・第三者評価
これらを開示できない商品は、原則として信用に値しない。
詐欺的案件では、次のような説明が頻出する。
「機密戦略なので公開できない」
「守秘義務がある」
「プロ向けだから非公開」
しかし、これは投資理論的に成立しない。
実績を示さずに資金を集める行為は、「中身を説明できない」と公言しているのと同じである。
実績を出せない理由は、ほぼ二択しかない。
・存在しない
・見せられないほど悪い
このどちらかである。
「監査なし」は、投資ではなく信仰である

詐欺案件に共通する最大要素が、「まともな監査が存在しない」ことである。
健全なファンドであれば、
・監査法人名
・監査意見書
・財務諸表
が明示されている。
一方、問題案件では、
・自主監査
・無名海外事務所
・形式的レビュー
など、実質的に無検証状態になっている。
監査がないということは、
「資金の使途を誰も確認していない」
という意味である。
これは投資ではなく、「運営者を信じる賭け」に等しい。
歴史的な巨大詐欺事件のほぼすべてが、この構造を持っている。
5つの危険シグナルが重なったときの最悪シナリオ

これまで紹介した要素が複数重なった場合、危険度は指数関数的に上昇する。
典型例は以下の構造である。
・登録あり
・高利回り
・紹介制
・実績非公開
・監査なし
この5点が揃った案件は、実務的には「撤退一択」に近い。
なぜなら、この構造は、
・外部検証不能
・情報遮断
・心理誘導
・責任分散
・逃亡準備
をすべて内包しているからである。
崩壊時には、
・返金停止
・連絡不能
・海外逃亡
・資産消失
という最悪の結末を迎える可能性が極めて高い。
ポンジスキームのパターンがホントに多いですよね。
日本では後をたたないです。詐欺や騙されたと受け入れるのは難しいことですが、切り替えてこれからできることに取り組みましょう。
海外ではインデックスよりも大きなリターンを狙いながら、ダウンサイドリスクをヘッジできる『元本確保型ファンド(Magjificent7)』でラチェット運用するのが鉄板の運用手法です。
現在募集中の元本確保型ファンドについては、公式LINEのメニューで確認ください。
公式LINEアカウントの追加はこちら
【まとめ】
詐欺商品は「派手」ではなく、「整った顔」で現れる
多くの人は、詐欺を「分かりやすいもの」だと誤解している。
しかし現実の金融詐欺は、むしろ逆である。
・資料は整っている
・説明は論理的
・紹介者は信頼できる
・登録もある
こうした“まともそうな外観”こそが、最大の武器となる。
本記事で示した5つのシグナルは、すべて構造的危険を示している。
登録あり+高利回り
紹介制・限定
実績非公開
監査なし
情報遮断構造
これらが複数当てはまる場合、その商品は「投資」ではなく、「設計された搾取装置」である可能性が高い。
最終的に資産を守れるのは、自分しかいない。
制度も、肩書も、人間関係も、あなたの資産を保証してはくれない。
守るべき基準は、常に「構造」である。
著者プロフィール

-
投資家、現役証券マン、現役保険マンの立場で記事を書いています。
K2アドバイザーによって内容確認した上で、K2公認の情報としてアップしています。
この投稿へのトラックバック: https://media.k2-assurance.com/archives/36232/trackback
























