ジブラルタ生命 どるフィン 生存給付金特則付米国ドル建終身保険〔無配当〕

ジブラルタ生命 どるフィン 生存給付金特則付米国ドル建終身保険 終身保険 返戻率 メリット デメリット シミュレーション パンフレット

こんにちは、K2 Collage 松本です。

今回はジブラルタ生命の「どるフィン」を解説します。こちらは終身保険ですが、3年ごとに合計5回給付金を受け取れる保険です。学資保険代わりに利用したり、自分へのご褒美のように契約されている方がいると思います。

子どもができたのでジブラルタの担当者に相談をしたところ、「ドリームゲート」と「どるフィン」を勧められて契約しました。

ドリームゲートで大学費用を、どるフィンで進学費用を賄うようなことができる仕組みにはなっています。しかし、終身保険として残る部分もあるので教育資金準備だけをしたい人にとっては効率が悪い商品です。どのような保障内容と貯蓄性があるのか確認していきましょう。

  • 動画解説
  • ジブラルタ生命はCMしてないだけで良い会社
  • 3年毎に計5回給付金を受け取れる終身保険
  • 給付金返戻率は15年で32%、30年間の実質利回りは0.65%
  • 契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

動画解説

ジブラルタ生命はCMしてないだけで良い会社

会社概要

ジブラルタ生命は日本に本社を置く外資系生命保険会社で、アメリカ大手の金融機関プルデンシャル・ファイナンシャルのグループ会社です。同じグループ会社で、プルデンシャル生命PGF生命(銀行や代理店チャネル専業会社)があります。

2000年に経営破綻した協栄生命保険を買収し、その事業を継承するために設立され、特に公立学校の教職員、自衛官などの契約者が多い。破綻生保の中では最も成功した会社です。

営業開始:2001年4月3日
事業所:701営業所(2021年4月1日時点)
総資産:11兆5,437億円(2021年6月末時点)
保有契約高:36兆7,809億円(2021年6月末時点)

格付情報

S&P:A+ (2021年8月23日時点)
R&I:AA- (2021年8月23日時点)

ソルベンシーマージン比率

901.3% (2021年6月末時点)

あまり聞き慣れない会社ですが大丈夫でしょうか?

CMなどをしないのが、プルデンシャルグループの方針なので知らない方も多いと思います。
しかし、格付けソルベンシーマージン比率からも十分に信頼に値する会社と言えます。

3年毎に計5回給付金を受け取れる終身保険

契約概要

商品名:どるフィン
正式名称:生存給付金特則付米国ドル建終身保険〔無配当〕
被保険者年齢:0歳〜65歳
保険期間:終身
払込期間:15年のみ
払込頻度:月払、半年払、年払

予定利率:2.5%
※保険金額USD 50,000以上で高額割引が適用

保障内容

  • 死亡や所定の高度障害になった時は、保険金を受け取れます。
  • 契約から3年毎に計5回、生存給付金を受け取れます。

商品解説

米ドル建の終身保険に生存給付金を受け取れる機能が付いているのがこの商品です。予定利率は国内トップクラスの2.5%です。保険料の払込期間は15年間のみで、契約から3年毎に計5回(保険金額の3%、3%、3%、3%、10%)給付金を受け取れます。給付金を受け取った後も終身保険の保障はそのままなので一生涯の保障として利用できますし、解約して解約返戻金を受け取ることもできます。

お子さんが0歳や3歳の時に契約すれば進学時期に給付金が受け取れるようになるので、学資準備にも利用できるということです。またこの手の給付金が受け取れる商品は、なぜか女性の方が好まれる傾向があります。3年に1回20万円くらい受け取れたら何となく嬉しいのでしょう。

たしかに、一生涯の保障もありながらお金が貰えるのはイイですね!

そうですね。ただ利率が低いので貯蓄効率や死亡保障に対する保険料が高いというデメリットがあります。
次のチャプターで返戻率などを解説します。

保険用語については下記のリンクで詳しく解説しています。
『予定利率』『積立利率』『利回り』とは?

給付金返戻率は15年で32%、30年間の実質利回りは0.65%

パンフレットに記載されている契約例をみていきましょう。

契約者年齢:30歳 女性
被保険者年齢:30歳 女性
保険金額:USD 50,000
保険期間:終身

払込期間:15年
払込頻度:月払

高額割引:適用
保険料:USD 188.95

総支払保険料:USD 34,011
生存給付金受取総額:USD 11,000
生存給付金の返戻率:32%


60歳時点の解約返戻金:USD 27,065
60歳時点の生存給付金を含めた返戻率:108%
60歳時点の実質利回り:0.65%

30年間で8%しか増えないということなので、利率の低さが際立ちますね。また終身保険の保障額USD 50,000に対して総支払保険料USD 34,011というのも高すぎです。

実質利回りは、予定利率(2.5%)と全然違うんですね。

多くの方が勘違いされているポイントです。

同じドル建なら海外の終身保険を選択肢にいれてください。海外であれば総支払保険料の4〜7倍もの死亡保障がありながらも実質利回りで4〜6%で運用もできる商品があります。詳しくは下記の入門書をダウンロードして一読ください。
※『海外保険入門書(マニュアル)』はこちら(無料)【NEW】

契約はしない。既に契約している人は個別相談してください。

お子さんの教育資金準備にしては受取額が少ないですし、死亡保障への備えとしても普通の米ドル建終身保険の方が保険料も安く利回りも高くなります。契約するメリットはありません。

既に契約している場合はどうしたらよいでしょうか?
また教育資金準備ならどういう方法がよいのでしょうか?

契約内容によって「継続」「減額」「払済」「解約」と適切なアドバイスは変わるので、私に直接ご相談ください。
※直接相談(無料)

教育資金の準備や備え方ついては、下記のページにまとめているので見てください。
※大切なお子さまのために、海外積立(元本確保型プラン)で学資準備

まとめ

  • 加入するのはやめよう
  • 契約している方は見直した方がいいので、お気軽にご相談ください(無料)
  • 日本では保障と貯蓄は分けて契約しよう(学資保険や終身保険はしないで)

著者プロフィール

松本崇裕
松本崇裕
大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。

外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランナーとして6年3ヶ月勤務。

また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。

そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。

クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。

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