景気後退までは株価は上昇傾向

こんにちは。K2 College大崎です。

日本時間の昨夜、米労働省が11月の消費者物価指数(CPI)を発表しましたが、伸び率は前年比7.1%と10月の7.7%から大幅に鈍化しました。

前月比でも0.1%上昇(下図:折れ線グラフ)と10月の0.4%から鈍化しております。

  • コアCPIは沈静化傾向
  • 逆イールド発生から景気後退までは株価は上昇傾向

コアCPIは沈静化傾向

FRBはインフレの先行きを見極める指標として、CPIよりも変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPI(下図:棒グラフ)を注視しておりますが、こちらも前月比0.2%上昇と、前月比ベースで見て過去15ヶ月で最も低い伸びにとどまりました。

わたくしはインフレは高止まりするのではないかと考えておりますが、ここから沈静化して行けば良いですね。

今夜FOMC(米連邦公開市場委員会)で決定される利上げは0.5%になるかと思いますが、そうなると、政策金利の誘導目標レンジは4.25~4.5%と15年ぶりの高水準に達します。

今のところ、来年2月に0.25%、3月にも0.25%を利上げして、ターミナルレート(最終到達点)は4.75~5.00%になる予測が優勢です。

すでに米長期金利やドル高の上昇は止まり、米国株にも資金が入り始めておりますが、機関投資家はまだ様子見をしておりますし、今後の経済指標にも気が抜けないですね。

逆イールド発生から景気後退までは株価は上昇傾向

ブログでは逆イールドが発生しており、1955年以来、逆イールドが発生してリセッション(景気後退)が訪れなかったのは1回だけということは述べてきておりますが、

こちらのコラムでも、逆イールドが発生してからリセッションに陥るまでには6カ月から24カ月のタイムラグがあると説明しております。

モーニングスターのサイトを閲覧しておりましたら、参考となる資料を見つけましたので、お借りしました。

下図をご覧いただくと、逆イールド発生月(ア)から景気後退開始月(オ)まで、6ヶ月から24ヶ月要しているのが確認できるかと思います。

そして、皆さんが一番気になるところの株価騰落率ですが、

(カ)の項目は逆イールド発生月(ア)以降で株価が最安値を付けた月ですが、ITバブル崩壊(4)やリーマンショック(5)の際はずるずる株価は下がっていきましたから、逆イールドが発生してから最安値を付けるまでに2〜3年を要しておりますが、どの期間においても株価は下がっているということです。

しかしながら、逆イールド発生月(ア)から景気後退開始月(オ)までを見てみると、ITバブル崩壊(4)の期間以外、株価は上昇しております。

ここから考えると、すでに逆イールドは発生しているわけですから、景気後退までは投資するのには適していると言えますね。

金利が高止まりしたままですと、企業業績は悪化し、失業率も上昇してきます。
まだ失業率も高くはありませんので、しばらくは仕込むチャンスではないでしょうか。

資産形成、資産運用、資産防衛のご相談は、こちらから連絡ください。

まとめ

  • すでに逆イールドは発生している
  • 景気後退までは株価は上昇傾向だから、今は仕込み時

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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