今だから聞きたい『単利』と『複利』の違い。

こんにちは!K2 Collegeの半野です。

今回は資産運用初心者向けの情報となります。『単利』と『複利』の違いです。よく投資信託などで配当型を選択している人も多いのではないでしょうか。実は配当型の運用は日本独特のもの。オフショアのファンドでもあるにはありますが、非常に少ないです。理由は投資効率を考えた場合、悪いからです。違いを見ていきましょう。

配当型の投資信託で投資している友人がいますが、投資効率が悪いんですか?

誰でも配当がもらえるのはうれしいですが、投資として考えた場合、必ずしも効率がいいとは言えません。

  • 単利と複利の運用を比較
  • 外貨投資の場合、為替損失分もカバー?
  • 複利運用型の海外投資で資産を増やそう

単利と複利の運用を比較

単利と複利をきちんと比較して投資効率を考えたことがあるでしょうか。複利運用は簡単に言うと(元本+金利)X 金利で運用するということ。簡単な算数の計算なのですが、その違いは非常に大きいのです。アインシュタインが「人類最大の発明」と言っているぐらいです。ここではUSDで運用成績を比較していきます。1USD=138.64円と本日のレートで合わせてみました。年利5%(オフショア投資なら可能ですね)25年間運用時の比較がこちら。為替レートは実際の過去のデータから抽出しています。せっかくなので、運用終了時が円高の設定、単純にUSDを円に戻すと損してしまう設定となります。

USDだけで比較すると、下のようになります。

複利 USD 10,000⇨USD 33,864  約3.4倍
単利 USD 10,000⇨USD 22,500 約2.2倍

差額 USD 11,364

みて分かるかと思いますが、差額だけで元本分以上の差がついてしまいます。

単利と複利でこんなに差が出るんですね。元本分の差がつくとは想像しませんでした。何だか配当型がいいのかどうか疑問になってきます。

配当はそのまま再投資し複利で運用する、かなり効果が大きいことが分かります。

外貨投資の場合、為替損失分もカバー?

次に日本円で確認しましょう。今回の試算では円安から円高になってしまう、しかも30円以上の円高になるという設定にしています。それだけ見ると損ですよね。では25年後がどうなっているのか見てみましょう。

複利 JPY 1,386,400⇨JPY 3,615,767   約2.6倍
単利 JPY 1,386,500⇨JPY 2,402,429 約1.7倍

差額 JPY 1,213,338


ここでもほぼ元本に近い金額差が出ることになります。特に複利運用の場合、30円以上の円高になったにもかかわらず、260%のリターンが出ていますので、為替差損分を感じさせないリターンが出ていることが分かります。もちろん開始当初よりここまでの円高にならないケースも大きいでしょうから、複利運用の効率をより実感できると思います。つまり為替差損があっても、複利運用の方がその分をよりカバーしてくれているということがわかります。複利運用はバカに出来ないのです。

複利運用であれば、為替で損していてもかなりカバーされますね。

外貨で投資をする場合でも、複利を使った方が為替差損を軽減してくれています。それだけ効果が大きいのです。

複利運用型の海外投資で資産を増やそう

毎月分配型の投資信託に投資をしている人も多いと思いますが、日本の投資信託とオフショアファンドと大きく違う点でです。毎月分配型は非効率的な運用になってしまうため、このように中長期運用においても大きなパフォーマンスの差が出てしまいます。ぜひ複利運用で投資を開始してみましょう。

まとめ

  • 投資効率が大きいのは複利運用している金融商品
  • 期間が長くなれば複利運用の効果が最大限に発揮できる

お金を増やす方法は様々です。ご自身のニーズに合った方法を選択して効率的に資産を増やして行きましょう。ご相談は、こちら(無料相談)から連絡ください。

著者プロフィール

半野輝明
半野輝明
大学卒業後、予備校講師などを経験し、海外渡航。
その後外資系企業に勤務し、2005年より再度海外留学を実行。
帰国後、それまでのキャリアよりも、金融や投資に関わる仕事をしたいと考え、海外就職をしました。
海外投資というと、ハードルが高いと感じてしまうかもしれませんが、決してそんなことはなく新しい投資、資産運用という形で出会うことができます。
皆様のお金の増やし方のバリュエーションもより深くなってくるはずです。
そんな新しい出会いの場をお客様に提供し、様々な情報を発信させていただき、皆様の資産を増やしていくサポーターとして、貢献できればと考えております。

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