円安だから必要な分散投資

こんにちは!K2 Collegeの半野です。

今回円安と資産分散を考えていきます。ここ1年のうちに急激な円安となり、その状況は今でも変わっていません。円安になるということは日本人の持っている円の価値が下がるということ、資産が減るということです。最近日経平均株価が、バブル後最高値を記録し、円安は企業の業績に良い影響を与えるからいいのでは?と考える人がいるかもしれませんが、給与がそれで急激に上昇することはなく、物価は上昇している、私達にはデメリットになることも多いのです。

円安ですが資産に関しては気にしていませんでした。

円安の場合、物価の値上りに繋がりますし、資産が減ることにもなってきます。

  • 円安が与える影響
  • 円安だから資産の通貨分散が必要
  • 海外投資で外貨で資産を保有することを考えよう

円安が与える影響

※Googleファイナンスから

過去5年間のUSDと円の為替を示したグラフです。最安値時を考えると約30%の下落です。つまり5年程度で日本人は約30%分損している形になります

物価が上昇
銀行の預金や給与額がそれで劇的に変動したわけではないので、あまりピンとこないかもしれませんが、物価が急激に上昇しているとなれば、誰でも頷けることでしょう。100円が130円になった場合を考えてみてください。

5年前
原材料 10,000ドル→100万円

現在
原材料 10,000ドル→130万円

このように原材料を輸入に依存している場合、コスト負担が増えているため、輸入に頼っている製品はその値上がり分を価格に反映されなければなりません。もちろん上昇分をすべて価格に反映させてしまうと、企業もビジネスとして成立しなくなってしまいますから、製造コストや人件費などのコストを削減をし、物価上昇分も10%前後に抑え込むわけです。

資産価値も目減り
さらに金融資産100万円がどうなってしまうかでチェックしてみましょう。

5年前 100万円→10,000ドル
現在  100万円→ 7,692ドル

USDベースで考えた場合、このように3割以上も目減りしています。円は減っていないんだからと考えますが、物価は5年前と比較して上がっています。同じ100万円でも購入できる数は減少しますし、場合によっては質を下げたものにしなければなりません。それだけ100万円の価値が下がったということです。海外旅行に行けば、さらに実感することになりますね

最近色々なものが値上がりしていますし、資産価値も下がっている、数字で見ると本当に大きいなあ。

特に日常生活に大きく影響しているので、円安がマイナスに働いていますね。

円安だから資産の通貨分散が必要

私達が保有している資産を考えてみてください。NISAやiDeCo、投資信託、保険、その他銀行の予兆金などすべて円で保有しています。投資の世界で必ず出てきますが『卵は一つのカゴに盛るな』を思い出してください。投資をする際には資産を分散しなければなりません。

・商品、銘柄
・市場(マーケット)
・時間
・通貨

このように分散できるものは複数ありますが、円安だから考えないとならないのが通貨の分散です。特に日本の現状を見た場合、日本円がさらに安くなる可能性もあります。資産を円だけで持つとリスクがあるということです。通貨の暴落は世界的に見ても可能性があるもの、円もそのリスクがないとは言い切れません。そうなると資産を別の通貨で保有することは大切なことです。5年前に100万円のうち、半分の50万円をドルに交換した場合の数字を見てください。

5年前(円のまま保有) 現在
50万円=5,000ドル   50万円=3,846ドル

5年前(ドルに交換) 現在
50万円を5,000ドルに交換 5,000ドル=65万円

現在
円合計 50万円+65万円=115万円
ドル合計  5,000ドル+3,846ドル=8,846ドル 

円で考えると約15%資産が増えたことになります。将来の為替は誰も予測できませんが、予測できないからこそ資産の目減りを減らすために、通貨を分散することが大切だということが分かります。日本の投資信託や株などへ日本円だけで投資をしている人は、通貨を分散して投資することを意識してみてください。

円だけで資産を持つことはリスクになるということですね。

分散投資はリスクヘッジのために必要です。通貨分散も心がけましょう。

海外投資で外貨で資産を保有することを考えよう

海外投資、つまりオフショア投資の場合、USDやEURの外貨で運用ができます。また積立投資であれば、外貨で行うだけでなく、銘柄や商品、さらに時間の分散とよりリスクヘッジを行うことが可能です。そして日本にはない大きな強みは元本確保をしてくれる商品もあること。元本を確保しながら、リターンを得られる商品もあるというのは何よりも有難いですね。海外積立投資のような商品は、ドルコスト平均法を活かし、毎月コツコツと10年、20年と中長期で運用する商品です。時間の分散だけでなく、通貨の分散も実行し、ぜひ始めてみて下さい。

通貨だけでなく投資するものや時間も分散する投資が可能なんですね。

外貨で資産を持ち、商品変更ができるので、リスクヘッジにもなります。ぜひ始めてみて下さい。

まとめ

  • 円安だからこそ通貨分散でのリスクヘッジが必要
  • 分散投資をする場合は、商品、時間、通貨も分散させよう
  • 海外積立投資であれば、効果的な分散をしながらの資産運用が可能

お金を増やす方法は様々です。ご自身のニーズに合った方法を選択して効率的に資産を増やして行きましょう。ご相談は、こちら(無料相談)から連絡ください。

著者プロフィール

半野輝明
半野輝明
大学卒業後、予備校講師などを経験し、海外渡航。
その後外資系企業に勤務し、2005年より再度海外留学を実行。
帰国後、それまでのキャリアよりも、金融や投資に関わる仕事をしたいと考え、海外就職をしました。
海外投資というと、ハードルが高いと感じてしまうかもしれませんが、決してそんなことはなく新しい投資、資産運用という形で出会うことができます。
皆様のお金の増やし方のバリュエーションもより深くなってくるはずです。
そんな新しい出会いの場をお客様に提供し、様々な情報を発信させていただき、皆様の資産を増やしていくサポーターとして、貢献できればと考えております。

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