オフショアとは何か

こんにちは。K2Collegeの半野です。

海外投資を調べると、よく耳にする言葉があると思います。「オフショア」という言葉です。英語なのは分かるのですが、本当の意味、よく分からないですよね。オフショアの定義って何?そう思う人が多いのではないでしょうか。

海外投資の話になると、よくオフショアって聞くんですが、あれって何でしょうか?

海外投資には切っても切り離せない用語です。一般的な意味と少し違う部分もあるので、ここできちんと理解しましょう。

今回の記事では「オフショア」を解説し、投資や金融の世界では、どういう意味があるのかを説明していきます。

  • オフショアの定義
  • オフショアと呼ばれるエリア
  • オフショア投資と海外投資の違い

オフショアの定義

ここでオフショアという単語をみてみましょう。Off(離れた)Shore(沖)となります。そのまま英語を訳すと沖合になりますが、日本人から見た場合、海外という意味になります。でもここで「海外」だったら、何でもオフショアになるのかというと、そうではないのです。

金融の世界では、意味が少し違う

金融や投資の世界では、「タックス・ヘイブン」(租税回避地)と同じ意味で考えられる地域のことを指すのです。「オフショア・ファンド」というのは、この地域で作られたファンドのこと。「オフショア・バンク」であれば、この地域にある銀行ということになります。海外にあるファンドや銀行であれば何でも「オフショア・ファンド」「オフショア・バンク」ではないので、注意が必要です。

ここで重要なのは、オフショアが「タックス・ヘイブン」のエリアであるということ。簡単にいうと税金が安いエリアです。日本で株やETFなどに投資をすると、利益が出ると税金が控除されてしまいます。このエリアの金融会社が運用しているファンドの場合、税金の負担が軽くて済むということです。

オフショアって、そういう意味だったんですね

はい。金融業界では、税金がお得な地域ということで考えられています。

オフショアと呼ばれるエリア

ではそのオフショアのエリアはどこになるのか?「オフショア」は世界中にいくつもありますが、今回は、一般的によく知られている有名なところを、いくつかピックアップしてみましょう。

香港

日本からも近距離で馴染みのある人も多いでしょう。金融だけでなく、観光地としても人気のエリアです。日本との時差も1時間だけ。日本人にもっとも馴染みのあるエリアと言えます。

スイス

アルプスでご存じの人も多いでしょう。自然豊かな美しい国です。永世中立国として有名で、王族や貴族、そして多くの富裕層の財産を守ってきたことで知られています。特にスイス銀行は多くの人に知られており、金融立国としての地位を確立した国です。

ルクセンブルク

独・仏・ベルギーに囲まれた小国です。神奈川県ほどの広さですが、国民1人あたりのGDPが世界で一・二を争う国です。少し古いデータになりますが、4,000以上の投資ファンドにより、約4兆ユーロの純財産を管理しているというデータがあります。

シンガポール

こちらもアジアの金融立国です。面積は東京23区ほどしかありませんが、国策として税制優遇を実施し、世界各国から金融業者を呼び寄せました。治安がとても良いことでも知られています。

マン島

海外投資を調べたことがある、やったことがある方には馴染みのある名前ではないでしょうか。英国本土とアイルランド間の海に浮かぶ英国領のチャンネル諸島の中の島です。ここはオートバイレースでも有名で、ネットで検索すると、必ずバイクレースの写真が出てきます。

日本人が知っている有名な地域もありますね。

オフショアと呼ばれる地域は、他にもいくつかありますが、今回挙げた国や地域は有名なので、押さえておきましょう。

オフショア投資と海外投資の違い

オフショアと呼ばれるエリアをいくつか挙げました。ここで注意したいのは『海外投資イコールオフショア投資』にならない可能性があるということ。例えば、東南アジアの国々での不動産投資の話を聞くことがあると思います。これが、オフショアとして紹介している香港やシンガポールであれば、オフショア投資かもしれませんが、それ以外の東南アジアの国々、例えばフィリピンやマレーシア、さらにはベトナムという国になると、話が違ってきます。なぜなら、後者の国々では税制優遇措置が取られているわけではないからです。税金面でのメリットが大きいため、オフショアエリアには多くの金融ファンド会社が集まります。そのためファンド商品も多く集まり、わたしたちから見ると、自分に合った商品を取捨選択できる選択肢が多くなるのです。

海外投資が、何でもオフショア投資になるということではないんですね。

投資するファンドが、オフショアで管理されているかどうかがポイントです。

【まとめ】オフショア投資を利用しよう

このように海外でも、オフショアとそれ以外のエリアの違いがあることがわかりました。海外投資で考えたいのは、もちろんオフショアファンドへの投資です。主な理由は以下の3点となります。

投資での利益に対する税金が安い

税制面でのメリットがあるため、多くのファンド会社が集まり、非常に多くの商品が販売されている。

多くの商品があれば、質の高い商品も多くなる。そのため商品の選択肢が広がる

海外投資を考える場合、オフショアファンドへの投資を検討し、このメリットを活かしましょう。

オフショア投資には色々なメリットがあるんですね。

日本にはないような、良い金融商品を見つけられる時もありますよ。ぜひ考えてみてください。

まとめ

  • オフショア投資を利用しよう。以下の3つのメリットがある。
  • 利益に対する税金が安い。
  • 多くのファンド会社が集まっているため、商品の選択肢が多い。
  • そのため質が高い商品も多くなり、利回りも高いものが選択できる。

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著者プロフィール

半野輝明
半野輝明
大学卒業後、予備校講師などを経験し、海外渡航。
その後外資系企業に勤務し、2005年より再度海外留学を実行。
帰国後、それまでのキャリアよりも、金融や投資に関わる仕事をしたいと考え、海外就職をしました。
海外投資というと、ハードルが高いと感じてしまうかもしれませんが、決してそんなことはなく新しい投資、資産運用という形で出会うことができます。
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