こんにちは。K2 College大崎です。
新NISA(少額投資非課税制度)が始まり、多くの方が口座開設をしているようです。
NISA口座数(一般・つみたて・ジュニア)が業界最多の500万口座を超えた(昨年11月)楽天証券によると、2024年に入ってからの新規口座開設数が前の年の同じ時期に比べて、約3倍に伸びているとのことです。
金融庁の「NISA口座の利用状況調査」を確認してみると、2023年9月末時点が最新のデータとなっており、NISA(一般・つみたて)口座数の合計は2,034万7312口座となっておりました。
以下はNISA(一般・つみたて)口座数の推移となりますが、2024年はどれくらい口座数が増えるでしょうか?
- 動画解説
- 新NISAがスタートして投資資金はどれくらい増えているのか?
- 新NISAではどのような商品に投資されているのか
- 新NISAを利用する人の積立設定金額は5〜6万円
動画解説
新NISAがスタートして投資資金はどれくらい増えているのか?
口座開設数が増えても、取引をしてない方もいますよね。
確かにそうですね。
業界としても、口座開設しても取引が行われなかったり、預かり資産残高がなかったりする口座があるのが課題と認識しているようです。
新NISAがスタートして投資資金はどれくらい増えているのでしょうか?
ネット証券大手5社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券)の調査によると、2023年12月24日時点における(毎月定額で投資信託を購入する)事前予約額が月2,300億円あったとのことです。
月2,300億円ですから、年間で考えると約2兆7,600億円。
以下「MMD研究所調べ」からネット証券大手5社のシェアが約5割だとすると、
単純計算となりますが、年間で5兆5,200億円の資金が新NISAに流入すると考えることができます。
金融庁の「NISA口座の利用状況調査」からNISA(一般・つみたて)における商品別買付額を見てみると、2023年9月末時点における投資信託の金額は2兆5340億8,856万円ですから、こちらも年間で考えると約3兆3,798億円。
単純計算で、昨年比で約1.63倍の資金流入が見込める計算です。
新NISAではどのような商品に投資されているのか
新NISAの開始に伴い、口座数だけでなく投資資金も増えていたのですね。
メディアで「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」や「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」などの商品をよく目にするのですが、新NISAではどのような商品に投資されているのでしょうか?
ウエルスアドバイザーが調べた2024年1月4日から1月19日までの投資信託の資金流出入のランキングを見ると、TOP10のファンドは以下の通りです。
「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が約2535億円の資金流入でトップ、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が約1,495億円で2位と、やはり上位2商品は相変わらずの人気ですね。
類似商品も含めてオルカンとS&P500だけで約8割を占めると聞いてはいましたが、それも間違いではなさそうですね。
なお、3位には「楽天・S&P500インデックス・ファンド」が着けておりますが、資金流入で2位と大きな差が開いております。
ちなみに、トップ3は新NISAの「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の両方で購入できますが、
5位と7位のファンドは新NISAからは投資できません。
新NISAを利用する人の積立設定金額は5〜6万円
「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」や「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」はメディアではよく目にしていましたが、それだけ大きな資金も流入していたのですね。
以前、「米国株で行くか全世界株にするべきか」の記事でも述べましたが、
多くの人が支持しているものに対して、より多くの支持が集まる、まさに「バンドワゴン効果」によって投資している方も少なくないのではないでしょうか。
ところで、新NISAを利用する人達は積立金額をいくらに設定しているのでしょうか?
家計診断・相談サービスの「オカネコ」がユーザーの男女1,594人を対象に「毎月の積立金額はいくらか」と質問したところ、平均額は60,689円だったそうです。
「9万円以上~10万円未満」36.5%と回答した人が一番多かったようですが、これは家計診断・相談サービスを提供している「オカネコ」さんのユーザーだからという理由もあるでしょうね。
ちなみに、楽天証券の1月10日時点の毎月の平均積立設定金額は5万円だったそうです。これは前年の同じ時期に比べ90%も増加したようですから、新NISAの非課税枠を活用して資産形成を行おうとしている人が多いのでしょうね。
新NISAを利用する人の積立設定金額は5〜6万円といったところでしょうか。
まとめ
- 新NISAに昨年比で約1.63倍の資金が流入する試算
- 「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」や「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」への資金流入が多い
- 新NISAを利用する人の積立設定金額は5〜6万円
自分が投資する目的は何なのか。
そして、その目的を叶えるためにはどの金融商品で運用した方が良いのか?
投資家それぞれの状況に合わせたアドバイスをいたします。
資産運用相談を希望される方は、こちらからご連絡くださいませ。
著者プロフィール
-
投資アドバイザー
愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。
その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。
自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。
最近の投稿
- コラム2024.12.11レイ・ダリオ氏、世界債務危機を警告、ビットコインと金を保有したい
- 投資信託2024.12.10iシェアーズ 優先株式 & インカム証券 ETF(PFF)
- コラム2024.12.05暗号資産に友好的なSEC委員長が指名され、ビットコインはUSD100,000を突破
- コラム2024.12.03外国株式に投資するなら覚えておこう「株式益回り」
この投稿へのトラックバック: https://media.k2-assurance.com/archives/18607/trackback