こんにちは、K2 College編集部です。
半減期(Halving)は、特にビットコインを含むいくつかの仮想通貨で使われる重要な概念です。半減期は、マイニング報酬が半減することを指し、これにより新たに発行されるコインの供給量が減少します。このメカニズムは、仮想通貨のインフレ抑制と価値の維持を目的としています。
マイニング報酬というのは何のことでしょうか?
マイニングとは、取引などのデータをブロックチェーンに保存する作業を行い、その報酬として仮想通貨を得ることをいいます。
- ビットコインの半減期
- 半減期の影響
- 他の仮想通貨における半減期
ビットコインの半減期

ビットコインのプロトコルには、約4年ごとに(具体的には210,000ブロックごとに)マイニング報酬が半減する仕組みが組み込まれています。これはサトシ・ナカモトによって設計され、ビットコインの供給量を制限し、最終的な総供給量を2,100万BTCに固定するためです。
- 最初の半減期(2012年)
- 日時:2012年11月28日
- 報酬:50 BTCから25 BTCへ
- 第二の半減期(2016年)
- 日時:2016年7月9日
- 報酬:25 BTCから12.5 BTCへ
- 第三の半減期(2020年)
- 日時:2020年5月11日
- 報酬:12.5 BTCから6.25 BTCへ
- 第四の半減期(2024年)
- 日時:2024年4月20日
- 報酬:6.25 BTCから3.125 BTCへ
徐々に報酬が下がるように設計されているんですね。
こういった仕組みもよく考えられていますね。
半減期の影響

1. 供給量の減少
半減期の主な効果は、新たに発行されるビットコインの供給量を減少させることです。供給量が減少すると、需給のバランスに変化をもたらし、価格に影響を与える可能性があります。
2. 価格への影響
歴史的に見ると、半減期後にビットコインの価格が上昇する傾向が見られます。これは供給量の減少によるものですが、その他の市場要因も影響します。例えば、2016年の半減期後には、ビットコインの価格が大幅に上昇しました。
3. マイナーへの影響
マイニング報酬が半減することで、マイナーの収益も減少します。これにより、マイニング業界の競争が激化し、効率の低いマイナーが撤退することがあります。また、電力コストやハードウェアの性能がマイニング収益に大きく影響するため、マイナーは常に最適化を求められます。
今回もまた価格が上がるのでしょうか?
過去の半減期後のチャートを見ると半減期後、きれいに上がっていますね。
他の仮想通貨における半減期

ビットコインだけでなく、ライトコイン(LTC)やビットコインキャッシュ(BCH)などの他の仮想通貨も半減期のメカニズムを採用しています。これらの通貨でも、同様に報酬の半減が価格や供給量に影響を与えることがあります。
すべての仮想通貨で半減期があるわけではないんですね。
そうですね。今年、半減期を迎えたビットコイン、今後の価格に注目ですね。
まとめ
- ビットコインの半減期は4年に1度訪れる
- 過去の半減期の後は1年くらいで大きく価格が上昇
- 今年4月に半減期を迎えたので今後の価格に注目
半減期は、ビットコインをはじめとするいくつかの仮想通貨において重要なイベントです。供給量の減少を通じてインフレを抑制し、価格の安定や上昇に寄与することが期待されます。ただし、価格変動には他の市場要因も大きく影響するため、半減期だけで価格の動向を予測するのは難しいです。仮想通貨投資においては、半減期の影響を理解しつつ、総合的な市場分析が求められます。
著者プロフィール

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投資家、現役証券マン、現役保険マンの立場で記事を書いています。
K2アドバイザーによって内容確認した上で、K2公認の情報としてアップしています。
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