【お金の時間的価値】を理解できていない人は資産を減らしている

こんにちは。K2 College大崎です。

「お金の時間的価値」とは、「同じ金額のお金でも、今手にした方が将来の同じ金額よりも価値が高い」という考え方です。

この概念は、時間の経過により金銭の価値が変わることを理解するために重要です。
そこで今回は、「お金の時間的価値」について解説します。

  • 動画解説
  • 将来のお金は実質的に価値が下がる
  • お金の価値が下がる要因
  • 時間を味方につけて資産を効率的に運用することが、経済的安定につながる

動画解説

将来のお金は実質的に価値が下がる

今手にしたお金は、投資や運用により利益を生むことが可能です。
たとえば、100万円を年利回り5%の投資に回せば、10年後に1,628,895円になります。

同じ100万円でも、いま持っている100万円と1年後に手にする100万円は価値が違うということですね。

いまの100万円のことを「現在価値」
1年後の100万円のことを「将来価値」といいます。

そして、この時間に差があると価値に違いが生じるというこの概念を「お金の時間的価値」といいます。なお、お金の時間価値 は、以下の公式によって計算されます。

現在価値(PV) = 将来価値(FV) ÷(1 + r)^ n


現在価値= Present Value(PV)
将来価値=Future value(FV)
r=割引率(利回り、利率、リターン)
^ =乗数
n = 時間 (年数)

先ほど、100万円を年利回り5%の投資に回せば、10年後に1,628,895円になる(将来価値)と説明しましたが、10年後に100万円になる現在のお金の価値は613,913円ということになりますね(現在価値)

(将来価値)1,628,895円=1,000,000× (1+0.05)10
(現在価値)613,913円=1,000,000÷ (1+0.05)10

「今受け取る100万円」と「1年後に受け取る100万円」のどちらが得か。

年利回り5%の利回りを現在価値を基準に考えると年5%の割引率ということになりますから、10年後の100万円の現在価値は613,913円となり、将来の100万円は実質的に価値が下がることがわかります。

「今受け取る100万円」の方が得ということですね。

将来の100万円の価値は、今の100万円より低くなるのですね。
タンス預金している100万円はずっと100万円でしたから、その認識はなかったです。

「お金の時間的価値」を理解している方は、手元にあまり現金は置いていないですよ。

お金の価値が下がる要因

将来のお金は実質的に価値が下がる要因として、主に以下のような要素が考えられます。

物価上昇 (インフレーション)
物価が上昇すると、同じ金額でも購入できる物が減るため、お金の価値が下がります。インフレ率が高まると、現金を保有するだけでは購買力が低下し、将来的に同じ額で買える商品やサービスの量が減少します。

機会費用
お金をただ保持しておくことで、投資や他の有益な機会を逃してしまうことを機会費用といいます。たとえば、運用せずに現金を持っているだけでは、インフレの影響で価値が目減りするだけでなく、本来得られるはずの収益も失われることになります。

なるほど。
「お金の価値は時間とともに減少する」ということが理解できました。

それは良かったです。

弊社へ相談される方でも、数年間、行動できない方も少なくないのですが、物価上昇 (インフレーション)や機会費用によってお金は実質的に減っていることが理解できた方は、すぐに行動に移してお金を増やしてますね。

時間を味方につけて資産を効率的に運用することが、経済的安定につながる

「時間が経つとお金の価値が減る」という現象は、インフレによる購買力の低下や、機会費用による運用機会の損失によって起こります。

そのため、手元にある資金を放置するのではなく、少しでも早く適切な投資を行い、お金を増やしていく必要があります。

時間を味方につけ、資産を効率的に運用することが、将来的な経済的安定につながります。

多くの人がタンス預金や銀行に現金をそのまま置いていますが、実質的にお金の価値は下がり続けています。実際にお金の時間価値を理解している人は、積極的に資産運用を始め、インフレや機会費用のリスクを回避しています。

長期的な視点で少しでも早く投資を始めることが重要なのですね。

自分に合った資産運用方法を選択し、早めの行動を心がけましょう。

まとめ

  • 同じ金額のお金でも、今手にした方が将来の同じ金額よりも価値が高い
  • インフレや機会費用によって「時間が経つとお金の価値が減る」
  • 少しでも早く適切な投資を行い、お金を増やしていく必要がある

資産運用相談を希望される方は、こちらからご連絡ください。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

この投稿へのトラックバック: https://media.k2-assurance.com/archives/basics/27819/trackback