海外移住ビザを取得しよう!シンガポール編

こんにちは。K2 Collegeの半野です。

移住ビザシリーズ第3弾。今回はシンガポールとなります。よく芸能人や企業創業者、投資家など富裕層の方が移住する国として聞くことが多いと思います。なぜシンガポールなのでしょう?マリナベイサンズやカジノでも有名なシンガポール。この国のビザと人気の理由を見ていきましょう。

日本から芸能人や実業家の移住が多いですよね。なぜなのかも気になります。

シンガポールの移住ビザと実情を検証していきます。

  • 就労ビザの種類と特徴
  • それ以外のビザの種類と特徴
  • シンガポール移住のメリットとデメリット
  • 海外移住先としてはハードルが高い

就労ビザの種類と特徴

シンガポールへの移住ビザですが、これまで紹介したフィリピンやマレーシアのように、申請すれば取得できるような移住用のビザがほとんどありません。理由として国土の狭さがあります。面積は東京23区程度、人口約550万人というところに外国からさらに移住者を受け入れる余裕がないからでしょう。就労以外でビザを取得するのは非常にハードルが高い国です。しかし実は、就労ビザも以前よりハードルが高くなっています。これはシンガポール政府による、シンガポール人雇用を最優先する政策からです。まず就労ビザから紹介したいと思います。

SパスとEPパスが就労では一般的です。Sパスは主に一般職の方を対象としています。EPパス(Employment Pass)はもう少し条件が厳格です。申請には学歴と収入が重視されるため、雇用する企業もその基準に沿ってサラリーを提供する必要があります。上記を見ていただければわかるように、給与額が非常に大きく設定されています。企業側の負担が大きくなることが分かりますね。

Tech Pass
シンガポール政府が、IT人材誘致のために2021年1月から導入した新しい制度であり、かなり高い要件が求められています。上記条件のうち2つを満たせば、個人で申請することができます。

それ以外のビザの種類と特徴

次に就労以外のビザを紹介します。

シンガポール投資永住権 GIP(Global Investor Programme)
GIPには大きく分けて、事業家向けとファミリーオフィス(資産家ファミリー)向けの2種類の投資永住権があります。投資金額はS$250万ドルで新規ビジネスか認定のベンチャーファンドに投資するか、運用資産がS$2億ドル(約200億円)以上のシンガポール拠点のファミリーオフィスにS$250万ドル(約2.5億円)投資するか等を求められます。

アントレパスEntrePass
起業に申請できるビザで、最低月額給与に関する条件などはありません。起業家、イノベーター、投資家によりそれぞれ条件があり、事業計画などを提出し、審査を受ける必要があります。

永住権(Permanent Residence=PR)
PRと呼ばれます。シンガポールに無期限で滞在でき、就労の際も別途ビザを取得する必要はありません。永住権を申請できる条件は以下となります。

・シンガポール国民または永住権(PR)保持者の配偶者または21歳以下の子供
・シンガポール国民の両親
・就労ビザの保持者
・投資家

ただし日本人がシンガポール国民やPR保有者との結婚以外で永住権を得るのは難易度が高いです。15年くらい前までは就労ビザで何年か働いていると、シンガポール政府から「永住権取りませんか?」とお誘いがあったのですが、時代は変わってしまいました。

就労ビザもそうですが、ビザの取得条件がかなり厳しい印象ですね。

そうですね。フィリピンやマレーシアと比較しても、条件面や金額面からハードルが高いことが分かります。

シンガポール移住のメリットとデメリット

このようにビザのハードルが高いにも関わらず、富裕層などに人気の高いシンガポール。現地に滞在した経験からシンガポールに住むメリット、デメリットをざっと挙げてみました。

メリット
・治安が良い
・税金が安い
・医療、教育水準が高い
・インフラが整備されている

デメリット
・物価が高い(特に住居費用)
・国土が狭いのですぐに飽きる

治安が良いのが何よりも安心できます。おそらく日本よりも治安はいいと思います。夜の一人歩きでも危険を感じたことはありません。また電車やバスが発展しているので、車がなくても不便は感じませんし、政府が車の渋滞もコントロールしているのもこの国の特徴。そして富裕層への人気の秘密が税金の安さです。投資に関わる部分であれば、金融商品や不動産売却で得たキャピタルゲインへの約20%の税金もありません。法人税も安いため、各国から企業が集中しています(特に金融業)。物価は高いです。特に国土が狭いためコンドミニアムなどの家賃はそれが顕著です。ただしローカルフードやバス、電車などのコストは安いのが特徴ですね。

海外移住先としてはハードルが高い

今回このようにシンガポールのビザ事情を見てきました。ビザ取得にはハードルが高いので、老後をのんびり過ごすという点では現実的ではないかもしれません。ただ治安の良さと税金の安さで富裕層が集まっていることがお判りいただけたと思います。海外旅行でのぞいてみてはいかがでしょうか。

お金がある、あるいは投資で成功すれば、移住していいかなという感じですね

ビザの取得が難しいので、なかなか普通の人が老後を過ごせるという感じではないですね。生活面での不便は感じないですから、生活そのものは快適ですよ。

まとめ

  • シンガポール移住のハードルはかなり高い
  • 税金が安い、治安が良いなど、快適に過ごせる国である
  • ビザの観点から老後を過ごせる国という感じではない

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著者プロフィール

半野輝明
半野輝明
大学卒業後、予備校講師などを経験し、海外渡航。
その後外資系企業に勤務し、2005年より再度海外留学を実行。
帰国後、それまでのキャリアよりも、金融や投資に関わる仕事をしたいと考え、海外就職をしました。
海外投資というと、ハードルが高いと感じてしまうかもしれませんが、決してそんなことはなく新しい投資、資産運用という形で出会うことができます。
皆様のお金の増やし方のバリュエーションもより深くなってくるはずです。
そんな新しい出会いの場をお客様に提供し、様々な情報を発信させていただき、皆様の資産を増やしていくサポーターとして、貢献できればと考えております。

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