こんにちは。K2 Collegeの半野です。
今回ベトナムの銀行口座事情を紹介します。ベトナムの株式市場への投資ということで、一時期日本でもブームになった時期があったのを覚えているでしょうか。当時よりは落ち着きましたが、ベトナムはまだまだ発展していく可能性を秘めており、注目される国の1つです。
最近来日しているベトナム人も増えていますね。
ITエンジニアが多いことでも有名です。銀行口座開設事情を調べてみました。
- ベトナムの銀行事情
- 口座の特徴(メリット、デメリット)
- 経済成長が期待できるので、他の投資とセットで銀行口座開設をしたい
ベトナムの銀行事情
社会主義国家のベトナム。主要銀行は国営銀行、民間銀行、外資系銀行に大別されると考えて下さい。
【国営銀行】(4行)
・Agribank(ベトナム農業農村開発銀行)
・Vietcombank(ベトナム外国貿易商業銀行)
・BIDV(ベトナム投資開発銀行)
・Vietinbank(ベトナム産業貿易商業銀行)
【民間商業銀行】(2行)
・VP バンク(繁栄共同株式商業銀行)
・Techcombank(ベトナム技術商業銀行)
【外国現地法人銀行】
・HSBC Vietnam(香港上海銀行ベトナム)
【ネット銀行】
・Timo(ティモ銀行)※VPバンク系
これらの銀行であれば、安心感があるでしょう。
国営銀行が4行。ラオスと似たような感じですね。
東南アジア諸国の銀行の特徴の1つといえるかもしれません。
口座開設の特徴(メリット・デメリット)
一番気になるのは、日本居住者がベトナムに銀行口座が開設できるかどうか。以前は可能でしたが、現在は不可能です。2019年までは旅行客でも口座開設ができていたのですが、2020年から12カ月以上の滞在許可証(一部銀行では6ヶ月でも可能?)がない限り、ベトナムでの銀行口座開設はできなくなりました。ハードルが高くなっています。そんなベトナムの銀行のメリットは以下の通り。
USDなどの外貨やVND(ベトナムドン)建ての預金が可能
ベトナムの現地通貨はVND(ベトナムドン)しかし預金をするときは、現地通貨以外にUSDや日本円などを選択することができます。現地法人に就職する際に、給与提示がUSD提示であることも多いので、USD建ては日本人にとっては便利です。
高い定期預金金利
ただし現地通貨のみでの対応です。USDでは高金利はつきません。VNDでの金利ですが1年定期で6~8%以上。Timoは1年定期でなんと8.6%!現地通貨での金利とはいえこれまでのどこの国よりも高いです。この定期預金金利ですが、インフレに対応して上昇傾向にあるというのが凄いところ!
金利が無課税
金利に対して課税されないのも大きな特徴。意外と知られていませんが、ベトナムは所得税がとても高い国。外国人の場合、30%前後の所得税が給与から控除されてしまいます。そういう中で金利は無課税というのはお得感があります。
そしてデメリットは以下。
海外居住者は原則口座開設ができない
最初に話したように、以前は旅行客でも口座開設可能でしたが、今では12カ月以上の滞在許可証が必須(一部銀行では6カ月以上でも可能)。何らかのビザを持たないと難しいと云えます。
預金保護の金額が小さい
ベトナムでは預金保護があるにはありますが、とても小さい金額です。現在では1億2500万VND(約71万円)となっています。定期預金があるにしても大きな金額は躊躇してしまいますね。国営銀行があるので、安心を求めるのであれば、国営銀行へという感じです。
高い金利がつくのはVNDだけ
外貨で口座を開設できてもUSDや日本円では金利がつきません。せっかく口座にお金があっても外貨だと金利面の有利さを活かすことが難しくなります。
出処不明のお金を預金できない
日本からお金を持ち込んで、そのままベトナムの銀行へ預金なんてことができません。ベトナムは外貨規制やマネーロンダリングに対して厳しく、出処を証明できないお金を預金できない規則になっています。
ATMが出金専用
基本的にATMは引き出し専用で預け入れすることができません。ある意味不便です。
定期預金の金利が高いのは魅力なんですが、現地通貨なんですね。
VNDではなかなか使い道がないですね。またベトナムからお金を海外に持ち出すのも結構大変なので、仮に口座保有していても注意しなければなりません。
経済成長が期待できるので、他の投資とセットで銀行口座開設をしたい
ベトナムの銀行事情の話をしました。定期預金金利が高いこと、しかもインフレが進むのと同時に預金金利も上昇しているので、魅力的であるのは間違いありません。口座開設が難しい事と、現地通貨のみの適用なので、無理をして口座開設するかどうかは微妙なところです。ただベトナムの経済成長は今後も大きく期待できます。
コロナの影響でもプラス成長を続け、今後も継続して経済成長することが予想されています。これだけの環境を見逃すのはやはり惜しいところ。ベトナムでの株式投資などの他の投資とセットにして銀行口座開設にチャレンジするというのはありかもしれませんね。
口座開設が難しいのが残念。何とか経済成長を味方につけて投資したいですね。
経済成長が期待できるし、投資環境としては整備されています。何らかの投資はしてみたい国ですね。
まとめ
- 口座開設のハードルが非居住者には高い
- 定期預金金利は今でも上昇しているのでその点は魅力的。
- 口座開設のみではなく、ベトナムの株式投資などとセットにして考える
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著者プロフィール
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大学卒業後、予備校講師などを経験し、海外渡航。
その後外資系企業に勤務し、2005年より再度海外留学を実行。
帰国後、それまでのキャリアよりも、金融や投資に関わる仕事をしたいと考え、海外就職をしました。
海外投資というと、ハードルが高いと感じてしまうかもしれませんが、決してそんなことはなく新しい投資、資産運用という形で出会うことができます。
皆様のお金の増やし方のバリュエーションもより深くなってくるはずです。
そんな新しい出会いの場をお客様に提供し、様々な情報を発信させていただき、皆様の資産を増やしていくサポーターとして、貢献できればと考えております。
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