「生命保険の動向」2022年版から見る保険業界

こんにちは、K2 Collage 松本です。

今回は、一般社団法人生命保険協会が毎年発行している「生命保の動向」2022年版から見える保険業界についてお話します。

そんなものがあるんですね!?

生命保険事業の各分野における業績の中から主なものを抽出し、簡潔に判り易くまとめてくれています。最新版の公表時期は、毎年11月頃です。

  • 新規契約の件数と金額は共に増加しているが素直に喜べない状況
  • 特に医療保険と変額保険の契約が伸びている
  • 日本は生命保険大国だが、明らかに加入しすぎ

新規契約の件数と金額は共に増加しているが素直に喜べない状況

生命保険会社のして大事な指標である「保険料収入」と「保険金等支払金」を見ていきましょう。

保険料等収入

出典:保険の動向2022年版

保険金等支払金

出典:保険の動向2022年版

保険料収入は2018年度をピークに減少傾向で、2021年度はかろうじて前年度を上回った結果でした。保険金等支払金は増加しています。2018年度は6兆円以上の黒字幅が2021年度は6,000億円を下回っています。コロナによる給付金の請求が増えたことが大きく起因してそうです。

新規契約件数と金額

出典:保険の動向2022年版

新規契約の件数と金額、保有契約の件数は前年を上回っているが、保有契約の金額は毎年減少しています。

件数が増えているのに金額は下がるんですね。

人工の多い世代が高齢者になり、満期金や死亡保険金として支払われたりするのも増えますからね。また次のチャプターで話しますが、医療保険など単価の安い契約が増えているのも要因かと思います。

特に医療保険と変額保険の契約が伸びている

商品ごとの契約状況は下記です。

個人保険の種類別新契約件数の推移

出典:保険の動向2022年版
出典:保険の動向2022年版

生命保険の3つの基本型と呼ばれている「定期保険」「養老保険」「終身保険」の契約は減少しており、代わりに「医療保険」「変額保険」が数字を伸ばしています。こちらもコロナの影響で医療保険の契約件数が伸びていること。また日本の円建終身保険や米ドル建終身保険の利率の低さから、貯蓄系保険商品では「変額保険」しか提案するものがない状況というのが要因でしょう。

保険担当の人に会うたびに変額保険を勧められます(笑)

まさに上述した理由かと思います。

日本は生命保険大国だが、明らかに加入しすぎ

日本は米国に次ぐ保険大国ですが、日本の保険で魅力があるのは掛け捨ての「定期保険」「収入保障保険」「医療保険」くらいしかないのが現状です。そしてこの分野の商品はどんどんコスパが良くなっているので、一般家庭でお子さんが3人いたとしても保険料は1万円以下で十分に収まります。それなのに保険料を数万円〜10万円を超える金額を毎月払っている人が沢山います。理由は掛け捨てが勿体ないから、貯蓄系保険商品である「終身保険」「養老保険」「変額保険」「個人年金保険」に入り、保障と貯蓄の両方に備えようとするからです。残念ながら日本の貯蓄系保険商品は、外貨建であろうが利回りが低いものばかりです。海外の保険会社が提供している海外終身保険新海外個人年金であれば、同じ外貨建なので為替リスクは一緒ですが、利率が圧倒的に高いです。日本にも掛け捨ての良い商品があるように、海外には海外の良さもあります。今は各社の商品を比較して目的別に良い商品を揃えて加入する時代なので、海外の保険商品も比較した上で加入を検討されることをおすすめします。

夫婦それぞれ毎月5万円ほど払っています。見直した方がいいでしょうか?

めちゃくちゃ勿体ないことをしている可能性が高いので、セカンドオピニオンと思って一度ご相談ください。下記の直接相談(無料)からお問い合わせ頂けます。
※直接相談(無料)

まとめ

  • 日本の保険で良い商品は掛け捨ての「定期保険」「医療保険」のみ
  • 貯蓄系商品は海外が強い!
  • 保険料1万円以上払っている人は見直し相談(無料)してください。

著者プロフィール

松本崇裕
松本崇裕
大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。

外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランナーとして6年3ヶ月勤務。

また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。

そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。

クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。

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