「キャピタルゲイン」「インカムゲイン」ともに「株数」を増やすことが重要

こんにちは。K2 College大崎です。

先般、投資において大切なのは○○を増やすことの記事で「株数」を増やすことの重要性について説明しましたが、特に基準価額(株価)が低いうちに株数をたくさん増やした方が良いとお伝えしました。

また、いつくか基準価額が推移するパターンで示しましたが、これは「キャピタルゲイン」を得る場合ですね。

今回は、「株数」を増やすことが重要なのは「キャピタルゲイン」だけでなく、「インカムゲイン」も重要ということをお伝えしたいと思います。

  • 「キャピタルゲイン」「インカムゲイン」ともに「株数」を増やすことが重要
  • 受取配当金を殖やしたければ、配当金は再投資するべき
  • 配当金の再投資で「株数」が増えることを確認する

「キャピタルゲイン」「インカムゲイン」ともに「株数」を増やすことが重要

どういうことか具体的に説明してもらえますか?

分かりました。それでは、以下で説明しますね。

資産を殖やすためには「キャピタルゲイン」を得る方法と「インカムゲイン」を得る方法があります(その両方を得ることができる資産クラスもある)。


「キャピタルゲイン」は株式や債券、不動産など保有する資産を売却することによって得られる売買差益のことで、資産が値上がりしていれば利益が得られます。

「インカムゲイン」は株式や債券などの資産を保有中に得られる収益のことで、
株式からの配当金、国債・社債などの債券や預金などからの受取利子などがそれに該当します。不動産からの家賃も「インカムゲイン」ですね。

投資において大切なのは○○を増やすことの記事では、資産価格は以下の式で表すことができると説明しましたが、

産価格=基準価額(株価)×「株数」

これは、「キャピタルゲイン」を得ることにフォーカスしており、「インカムゲイン」にフォーカスする場合は、以下で表すことができます。

配当金=1株あたり配当金×「株数」

これらを見比べて見ると、資産価格、配当金のどちらにも「株数」が含まれていることがわかるかと思います。

ですから、「キャピタルゲイン」「インカムゲイン」ともに「株数」を増やすことが重要というわけです。

受取配当金を殖やしたければ、配当金は再投資するべき

「インカムゲイン」も「株数」を増やすことが重要ということがわかったことですから、更に踏み込んで確認していきましょう。

「インカムゲイン」は以下の式で表すことができました。

配当金=1株あたり配当金×「株数」

ということは、受け取る配当金を殖やしたいならば、配当金を再投資することも重要ということです。

せっかく受け取った配当金を再投資するのでしょうか?

受取配当金を殖やしたいのであれば、配当金を再投資した方が良いですね。

受け取った配当金をどうするかは個人の自由ですから、使いたい人は使えば良いと思います。
定年退職された方であれば年金+αとして利用すれば良いですし、まだ勤労収入がある方でも日々の生活の質を上げるために使っても良いですしね。

ただ、将来の受取配当金を殖やしたいのであれば、配当金は再投資した方が良いということです。

配当金=1株あたり配当金×「株数」でしたから、「株数」を増やすことが重要でしたね。

追加投資をすることで株数」は増やすことができますが、配当金を再投資することでも「株数」を増やすことができます。

配当金の再投資で「株数」が増えることを確認する

配当金再投資で「株数」が増えるイメ➖ジができないのですが。

【米国増配株ETF】比較 「SCHD」「DGRW」「VIG」「VYM」などの記事で米国配当株ETFについての商品を解説しておりますが、「SCHD」で解説しますね。


以下は、「SCHD」の配当金の支払い履歴から2021年以降を切り取ったものですが、2022年には合計USD2.5615(1株あたり)の配当金が出ているのが確認できます。

現在の株価は約USD70ですので100株保有していれば、2022年にはUSD256.15を配当金として受け取っていることになります。

この配当金を再投資すれば株数を3株増やすことができます(株価が同じUSD70の場合)ので保有株数は103株になり、次回、受け取る配当金も増えることになります。

こうして配当金再投資を続けていけば、どんどん株数を増やすことになるので、将来の受取配当金を殖やしたいのであれば、配当金は再投資した方が良いということです。

逆に言えば、追加投資をしなくても、配当金再投資を続けるだけで株数は増えていき、配当金も増えていくので、日頃から早く資産を投じるべきとお伝えしているわけです。

1株あたり配当金が減らないことが前提
税金は考慮していない

しかも、投資において大切なのは○○を増やすことの記事でもお伝えしましたが、「株数」は基準価額(株価)や1株あたり配当金と違い減ることはありませんので、「株数」を増やすことにフォーカスすると良いとお伝えしております。

まとめ

  • 「株数」は基準価額(株価)や1株あたり配当金と違って減ることはない
  • 「キャピタルゲイン」「インカムゲイン」ともに「株数」を増やすことが重要
  • 受取配当金を殖やしたければ、配当金は再投資するべき

単純に「積立投資」と思わずに、きちんと理解して自分にあった方法を取ってください。投資のご相談は、こちらからお問合せください。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

この投稿へのトラックバック: https://media.k2-assurance.com/archives/13417/trackback