どうして「ポートフォリオ」を構築する必要があるのか

こんにちは。K2 College大崎です。

オフショア資産管理口座を利用して、いくつかのオルタナティブで運用しているクライントの「ポートフォリオ」を見直しました。

  • 動画解説
  • 定期的にポートフォリオは見直すべき
  • 投資においてポートフォリオを構築する重要な理由

動画解説

定期的にポートフォリオは見直すべき

オフショア資産管理口座からリスクが低いオルタナティブに投資していれば、市場の影響はほとんど受けないでしょうし、それぞれのファンドの相関も極めて低いかと思いますが、どうしてポートフォリオを見直したのでしょうか。

ひとつのファンドが、+60.28 %と大きなリターンとなっており、ポートフォリオ全体で考えた場合は全体の65.3%を占めるほど、大きな割合になっていたからです。

リターンが良いファンドに集中投資をされる投資家は少なくなく、またその気持ちも理解できるのですが、やはり何があるかわかりませんのでリスク分散はするべきです。

今回の該当ファンドもリスクが極めて低く安定運用できているからこそ+60.28 %という大きなリターンとなっていたのですが、結果、半分程度を売却され、他のファンドに分散投資されました。

投資においてポートフォリオを構築する重要な理由

投資においてポートフォリオを構築することにはいくつかの重要な理由があります。

■リスク分散

ポートフォリオを構築することで、投資資金を異なる資産クラス(株式、債券、オルタナティブなど)や投資対象(異なるセクターや地域)に分散投資することで、ポートフォリオの全体的なリスクを低減できます。一部の資産のパフォーマンスが低迷しても、他の資産が補完することが期待できます。

こちらに関しては「株式60%/債券40%ポートフォリオ」の記事で、債券をポートフォリオに組み入れることでポートフォリオ全体の損失を防ぐことができることを説明しましたね。

債券の割合を高めれば高めるほどドローダウンは緩和され、ポートフォリオの回復に要する時間も短縮しておりました。

■リスクとリターンのバランス最適化

ポートフォリオ内には、高リスク・高リターンの資産と低リスク・低リターンの資産を組み合わせてポートフォリオを構築することができ、リスクの高い資産が良いパフォーマンスを示す可能性が高い一方で、リスクの低い資産は安定したリターンをもたらすことが期待できます。

これらを組み合わせることで、自分のリスク許容度に応じたポートフォリオを構築することができ、またリスクとリターンのバランスを最適化させることができます。

例えば、最近は外国株式だけで運用している方も少なくないですが、外国株式の年平均リターンは約8%程度ですが、年平均リスクは約25%程度あります。

これはリターンが-17%〜+33%の範囲に約68%の確率で収まるということを意味します。

-17%のリターンになる可能性があることが耐えられないという方はリスクを取りすぎということですから、ポートフォリオに債券やオルタナティブを組み込んでバランスを最適化させる必要があります。

外国株式100%ではなく、リスクが低いオルタナティブ3本と合わせてポートフォリオを構築して外国株式の割合は25%にした場合、ポートフォリオ全体のリスクは25%から7.53%まで大きく下がります。

平均リターンも上がってますね(笑)

自分のリスク許容度に応じたポートフォリオを構築するようにしてください。

投資目標に合わせたカスタマイズ

投資家は異なる目標を持ちます。例えば、資産を拡大させることを重視する人もいれば、資本保全が重要な人もいます

ポートフォリオ構築は、個々の投資目標に合わせて資産を配置する手段となります。

また、目標利回りを設定することで、漫然と運用するよりも運用効率が高まるとされています。ポートフォリオがしっかりしていると、目標利回りに届かないときに、資産の組み換えや保有資産比率の見直しが行いやすいです。

まとめ

  • ポートフォリオを構築する重要な理由
  • 自分のリスク許容度に応じたポートフォリオを構築するようにしてください。

ポートフォリオ構築には個々人のリスク許容度や投資目標を考慮する必要があります。
適切なポートフォリオが構築できているかを確認したい方は、こちらからご相談ください。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

この投稿へのトラックバック: https://media.k2-assurance.com/archives/14620/trackback