ネット証券のメリット・デメリット

ネット証券

こんにちは。K2 College編集部鈴木翔馬です。

証券会社は、大きく「総合証券」と「ネット証券」の2種類に分けられます。これらのうち、最近は手数料無料化などでネット証券が話題に挙げられていますが、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。今回の記事では、メリット・デメリット各5つ挙げて解説します。

ネット証券は、投資初心者手軽に利用できるイメージがあります。

確かにそのような側面もありますが、一方で投資初心者にとってマイナスとなる点もあるため要注意です。

  • ネット証券のメリット
  • ネット証券のデメリット
  • 必ずしもネット証券がよいとは限らない

ネット証券のメリット

手数料が安い

ネット証券は、総合証券に比べて人件費などのコストが低いため、手数料が安いのが一般的です。例えば、10万円以下の株式購入に対し、手数料が100円以下のネット証券もあります。手数料は、投資の収益を大きく左右する要素であり、証券会社選びの重要なポイントの一つです。

いつでも取引できる

ネット証券では、営業時間や営業担当者の勤務時間に縛られることなく、自由に取引できます。そのため、本業などで忙しい人でも利用しやすいです。ただし、市場の取引時間による制約は受けます。

少額から始めやすい

ネット証券では、少額から始められるプランも用意されていることがあります。投資初心者や、投資に大きな資金を割きたくない人でも、気軽に投資を始められます。また、投資の目的に合わせて投資額を調整しやすい点もメリットです。

好きな商品を選びやすい

ネット証券では、多くの投資商品を取り扱っています。例として、おもに以下の投資商品が挙げられます。

  • 株式
  • 投資信託
  • FX
  • 金・銀・プラチナ
  • 債権

そのため、自分の投資スタイルや目的に適した投資商品を選べます。例えば、短期的な利益を狙うのであれば株式やFXが、長期的な利益を狙うのであれば投資信託や金などが適しているでしょう。

情報収集しやすい

ネット証券では、パソコンやスマートフォンから簡単に最新の投資情報を得られます。ニュースやチャート、銘柄分析など、さまざまな情報が提供されており、投資判断に役立てられます。また、無料セミナーが用意されていることも多いです。

報告書を電子交付に切り替えるデメリットはありますか?

基本的にはありませんが、強いていえばデータ紛失や破損のリスクが挙げられます。対策としては、定期的なバックアップがおすすめです。

ネット証券のデメリット

専門家に相談しにくい

ネット証券では、総合証券のように専属の担当者が付くことは基本的にありません。そのため、投資に関する相談やアドバイスを受けられません。投資初心者や、投資の知識や経験が不足している人にとっては、特に大きなデメリットです。

セキュリティやネット環境への不安がある

ネット証券では、インターネットを通じて取引するため、セキュリティやネット環境への不安があります。例えば、システム障害やインターネットの接続不良などによって、一時的に取引できなくなる可能性があります。したがって、ネット環境の安定性やセキュリティ対策の充実度も、証券会社を選ぶうえで重要なポイントです。

取引の仕組みやツールの操作方法を自力理解する必要がある

ネット証券では、取引やツール操作を自身で行う必要がありますが、これらの理解も必要です。ある程度の投資知識や経験がないと、思うように取引できない可能性があります。特に、株式やFXなどの複雑な取引を行う場合は要注意です。

サポート体制に不安がある

ネット証券では、総合証券のように対面でのサポートが受けられない場合があります。そのため、疑問や不安を納得がいくまで解決しきれない可能性があります。したがって、コールセンターやチャットなどのサポート体制、FAQなどのコンテンツ充実度も重要です。

ネット詐欺などの被害に遭う可能性がある

ネット証券を利用する場合、ネット上で詐欺などの被害に遭う可能性もゼロではありません。そのため、被害に遭わないための対策を講じる必要があります。例えば、ネット証券の公式サイト以外からログインしない、怪しいメールやリンクは踏まないなどの対策を心がけるとよいでしょう。

担当が付かないことや、サポート体制の手薄さは、投資初心者にとっては痛いですね。

そうなんです。そのため、投資について相談できる相手は別途見つけておいたほうがよいでしょう。

必ずしもネット証券がよいとは限らない

ネット証券は、投資を始めるハードルの低さや取引の自由度など、イメージどおり手軽な要素があります。一方で、サポートやセキュリティ体制にはある程度不安があります。「初心者にはネット証券がおすすめ」と言われたからといって、それだけを根拠として安易に選ぶのはやめたほうがよいでしょう。

結局、総合証券とネット証券どちらがよいのでしょうか?

総合証券とネット証券の比較については、後日別途記事を用意するので、ぜひそちらも見てください。

まとめ

  • ネット証券は手数料の安さや利用の手軽さなどが魅力
  • ネット証券はサポートの手薄さやセキュリティリスクなどが欠点
  • ネット証券は必ずしも投資初心者に優しいとはいえない

初心者の方が自身に合った証券会社を選ぶのは難しいかもしれません。お困りの際は無料相談にてお話を伺いますので、ご希望の方はこちらからご連絡ください。

著者プロフィール

鈴木 翔馬
鈴木 翔馬
フリーランスの金融ライターとして活動中。
記事執筆本数は累計1,000本以上で、様々な金融系メディアにて記事執筆および監修経験あり。
保有資格は「宅地建物取引士」「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」

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