マニュライフ・米国銀行株式ファンド(資産成長型) 「愛称:アメリカン・バンク」 〜SMBC日興証券

こんにちは、K2 College大崎です。

今回は、投資信託利回り(リターン)ランキングで上位に入っているマニュライフ・米国銀行株式ファンド(資産成長型) 「愛称:アメリカン・バンク」について解説します。

利回り(リターン)ランキングで上位に入っているって、どれくらいのリターンがあるのですか?

利回り(リターン)ランキングはここ1年のリターンで比べるのですが、このファンドの1年のリターンは、+101.96%(2021年9が月末時点)と約2倍になっております。

  • 一般投資家はS&P500などのアメリカ株式インデックスで運用した方が良い
  • 金利が上昇すると、金融セクターの株価が上昇する
  • 好決算発表企業の株式リターンは、中小規模企業は持続する傾向にある

凄いですね。
それじゃあ、アメリカ株式などに投資するよりも良いですね。

確かにここ1年の結果で言えば、そうでした。
北米株式のここ1年のリターンは37.94%でしたからね。

ただ、その分、北米株式のリスク14.08%に対して、アメリカン・バンクのそれは25.77%もありました。

一般投資家はS&P500などのアメリカ株式インデックスで運用した方が良い

その投資家のリスク許容度や、他に投資されている内容にもよりますが、長期投資を考えている一般投資家が最初に投資するならば、S&P500などのアメリカ株式のインデックスで運用した方が良いでしょう。

構成銘柄や比率は異なりますが、S&P500の構成銘柄のうち、約14%(2021年10月時点)を金融セクターが占めておりますので、S&P500に投資すればその恩恵も受けられます。

ただ、市場の動きをある程度、把握できる方や、すでにアメリカ株式や先進国株式などに投資されている方などで、サテライトとして資金の一部をアメリカン・バンクに投資するのであれば、有りだと思います。

金利が上昇すると、金融セクターの株価が上昇する

現在、アメリカのインフレ率が高くなってきており、インフレが行き過ぎないように政府は金利を引き上げて金融の引き締めを行おうとしております。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は、11月の会合でテーパリング(量的緩和の縮小)を実施する可能性が高くなってきており、また政策金利の引き上げ時期も、2022年に1回以上、2023年末までに4回以上の利上げを見込み、前倒しされようとしております。

金利が上昇すると銀行は利益を出しやすくなりますので、しばらく金融セクターの株価が上昇すると考えられています。

そうなのですね。
ちなみに、米国銀行株式に投資するということなのですが、どのような銀行に投資するのでしょうか。

9月末時点の段階では112の組入銘柄で構成されておりますが、そのうち約87.2%が地方銀行となってますね。都市銀行の割合は8.4%と1割もないですね。

以下が組入上位10銘柄ですが、都市銀行はバンク・オブ・アメリカ1社しかありませんね。

好決算発表企業の株式リターンは、中小規模企業は持続する傾向にある

銀行株は1-9月に堅調なパフォーマンスとなりましたが、多くのアナリストが融資の伸び具合や金利上昇で、今後も利益が押し上げられると分析しているようです。

また、このグラフは、好決算発表企業のその後の株式リターンを示した内容ですが、大規模企業に比べ、中小規模の企業は、好決算発表後もしばらくはリターンが期待できそうですから、地方銀行の割合が多い「アメリカン・バンク」も都市銀行のリターンの推移をみながら、利益確定を検討しても良いかもしれませんね。

まとめ

  • 一般投資家はS&P500などのアメリカ株式インデックスで運用した方が良い
  • サテライトとして、資金の一部をセクター別に投資するのも良い

海外積立投資は、世界中の約200本のファンド中から、ファンドを選択することが可能です。

コアとしてS&P500に投資し、サテライトとして市場の動きを見ながら、さまざまなセクターに投資してもおもしろいですね。


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著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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