2024年に新たに開始されたETFのうち、資金流入額上位4つ はすべて「ビットコイン ETF」

こんにちは。K2 College大崎です。

今回は、「ビットコイン ETF」について解説します。

  • ビットコイン動向
  • 「ビットコイン現物ETF」11本
  • 資金流入額上位4 つのETF はすべてビットコイン ETF

ビットコイン動向

ビットコインはこの1年間で+106.43%2倍以上に資産が増えております。

様々な要因がありますが、2024年1月10日にSEC(米証券取引委員会)がビットコインの現物に連動する上場投資信託(ETF)11本を承認してから、ビットコイン価格は大きく上昇しましたね。

私もすぐに「ビットコイン現物ETF」についての記事を書きましたが、

今回は、2024年1月に承認された「ビットコイン現物ETF」11本について、概要を次項に掲載しておきます。

なお、2025年は米国を始めとするいくつかの国々が、ビットコインを「国家戦略的準備金」として大量に購入していく意向を示しておりますし、機関投資家や大企業がビットコインの購入を増やしております。

そして、2024年に半減期を迎えた影響もあり、ビットコインは2025年も大きく上昇すると予測されております。

過去の半減期にビットコイン価格が大きく上昇したのは知っております。
2024年に半減期は終わりましたが、2025年に影響があるのでしょうか?

2024年の半減期は4月20日終わりましたが、過去の半減期ではビットコイン価格が大きく上昇したのは、半減期後18ヶ月以内です。

歴史を参考にすると2025年9月末までということになりますね。

「ビットコイン現物ETF」11本

iShares Bitcoin Trust ETF(IBIT)
世界最大の資産運用会社であるブラックロックが提供するETFで、規模の大きさと流動性の高さが特徴。低コスト運用を重視。

複数の主要なビットコイン取引所からの取引データを集約し、ビットコインの米ドル価格を算出するCME CF Bitcoin Reference Rate – New York Variantをベンチマークとして使用しています。
この ETF の経費率は 0.25%

Fidelity Wise Origin Bitcoin Fund (FBTC)
伝統的な資産運用ノウハウがあるフィデリティが提供するETF。長期投資を視野に入れた安定運用が魅力で、機関投資家からの信頼が厚い。

独自のベンチマークであるフィデリティビットコインリファレンスレートをベンチマークとしています。この ETF の経費率は 0.25%

ARK 21Shares Bitcoin ETF (ARKB)
ARKインベストとデジタル資産専門の21Sharesの共同運用。成長性を重視した革新的な投資戦略が特徴。

IBIT が使用するのと同じベンチマークであるCME CF Bitcoin Reference Rateも追跡しております。
この ETF の経費率は 0.21%

Bitwise Bitcoin ETF (BITB)
暗号資産インデックス運用のリーダーであるビットワイズが提供するETF。
分散性と透明性に強み。

信託されているビットコインの額、1 株あたりのビットコイン保有額、ビットコイン ウォレットアドレスを毎日公開。これにより、ETF の保有額を確認し、取引を追跡できるようになる。
この ETF の経費率は 0.20%

VanEck Bitcoin Trust (HODL)
コモディティ関連に強いヴァンエックによるETF。長期的な資産保全を意識した戦略を採用。
この ETF の経費率は 0.20%

CoinShares Valkyrie Bitcoin Fund (BRRR)
暗号資産専門のコインシェアーズとヴァルキリーの共同ETF。専門性と技術力を活かした運用が魅力。
この ETF の経費率は 0.25%

Grayscale Bitcoin Trust ETF (GBTC)
最大のビットコイン信託からETFに転換。既存の投資家基盤と流動性を活かして運用を行う。

ETFに転換した後、1.5%という高額な経費率のため、投資家がより安価な競合に殺到して多額の資金流出に見舞われたが、資産の10% をグレイスケール ビットコイン ミニ トラスト ETFと呼ばれる低価格の関連ファンドにスピンオフすることで、この問題に対処。
この ETF の経費率は 1.5%

Franklin Bitcoin ETF (EZBC)
老舗の資産運用会社フランクリン・テンプルトンが提供するETF。伝統的な運用と暗号資産の融合を図る。
この ETF の経費率は 0.19%

Invesco Galaxy Bitcoin ETF (BTCO)
多様な金融商品を提供するインベスコとギャラクシーが共同提供するETFで、伝統金融と暗号資産の専門知識を統合。CBOE(シカゴオプション取引所)で取引され、Lukka Prime Reference Rate を追跡します。
この ETF の経費率は 0.25%  

WisdomTree Bitcoin Fund (BTCW)
世界を代表するETF提供会社の1社であるウィズダムツリーが提供するETF。低コストの運用と多様な投資家層に対応。
この ETF の経費率は 0.25%

Hashdex Bitcoin ETF (DEFI)
分散型金融(DeFi)市場に精通したハッシュデックスが提供。

運用資産が伸びて行かず苦戦。
その一因は参入が遅れたことにあると言われているが、0.9%という競合他社より高い経費率もあるかと思う。この ETF の経費率は 0.90%

「ビットコイン現物ETF」と言ってもいろんなETFがあるのですね。

いずれの「ビットコインETF」も、現状日本からは購入できませんが、iShares Bitcoin Trust ETF(IBIT)は海外積立から購入できます。

資金流入額上位4 つのETF はすべてビットコイン ETF

2024年に新たに開始されたETFは約400ありますが、
資金流入額で上位25位までのランキングがこちらには掲載されております。

見ていただくと、上位25のETFのうち、13はビットコイン(イエロー)またはイーサリアム(グリーン)関連であり、最も人気のある4つのETFはすべてビットコインETFで、投資家からの高い需要が見て取れます。

SECが現物ビットコインETFを承認したことでビットコインへの直接投資が可能になり、また、これらのETFはデジタル資産を直接購入して保管するという複雑な手続きを踏む必要がないため、暗号資産(仮想通貨)に手軽に投資できるようになったことが大きいですね。

多くの投資家がインフレに対するヘッジや、高いリターンが見込める投資対象として暗号資産を見始めているのも一つの要因でしょうし、暗号資産が多様化されたポートフォリオの一つになりつつあるのかも知れません。

やはりビットコインへは投資しておいた方が良いですね。

そうですね。
ただ、ボラティリティーが大きいですから、ポートフォリオ全体の数%程度にしておくのが宜しいかと思います。

まとめ

  • ビットコイン動向
  • 「ビットコイン現物ETF」11本
  • 資金流入額上位4 つのETF はすべてビットコイン ETF

ETFを利用してビットコインへ投資しておきましょう。
こちらから「ビットコインETFへ投資希望」とご連絡くださいませ。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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