「ビットコイン現物ETF」承認 

こんにちは。K2 College大崎です。

米SECがビットコイン現物ETFを承認しましたね。

  • 「ビットコイン現物ETF」を承認
  • ビットコインの価格を10万ドルまで押し上げる可能性がある
  • ビットコイン現物ETFへの投資はどうなの?

「ビットコイン現物ETF」を承認

米証券取引委員会(SEC)は10日、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの現物に連動する上場投資信託(ETF)11本を承認したと発表しました。

なお、今回、各証券取引所に承認された銘柄は以下の通りです。

ニューヨーク証券取引所
・グレイスケールビットコイントラスト
・ビットワイズビットコインETF
・ハッシュデックスビットコインETF  

ナスダック
・iShares ビットコイントラスト
・ヴァルキリービットコインファンド

CBOE(シカゴオプション取引所)
・ARK 21 シェアーズビットコインファンド
・インヴェスコギャラクシービットコインファンド
・ヴァンエックビットコイントラスト
・ウィズダムツリービットコイントラスト
・フィデリティワイズオリジンビットコインファンド
・フランクリンビットコインETF

「ビットコイン現物ETF」とは、どのようなものでしょうか?

「ビットコイン現物ETF」は、実際にビットコインを購入して、そのビットコインを基にしたETF(上場投資信託)を株式市場で取引するものです。

そのため投資家は、ビットコインを購入することなくETFに投資することでビットコインの価値に投資することが可能になります。

ビットコインの価格を10万ドルまで押し上げる可能性がある

ビットコインは本当に「上昇するだけ」か?──過去の半減期サイクルを振り返る(CoinDesk JAPAN) - Yahoo!ニュース

「ビットコイン現物ETF」が承認されたことによって、ビットコインの価格も上昇するでしょか?

今後、大きな資金が流れ込むでしょうから、ビットコインの価格も上昇する可能性はありますね。

今朝、私はWBS(ワールドビジネスサテライト)の速報でこのニュースを知ったのですが、わたくしがビットコインの価格を調べたタイミングでは上昇しておりましたが、8時20分以降は落ち着いているようですね。

ただ、ロイターの記事によると一部の銘柄は早ければ11日にも取引が開始される予定とのことですので、ETFの取引開始後に徐々に資金流入が続き、価格も上昇してくるかも知れません。

なお、スタンダード・チャータードのアナリストによると、今年だけで500億〜1,000億ドルの資金を呼び込み、ビットコインの価格を10万ドルまで押し上げる可能性があるそうです。

ビットコイン現物ETFへの投資はどうなの?

「ビットコインを購入することなくETFに投資することでビットコインの価値に投資することが可能になります」とのことでしたが、直接ビットコインに投資するよりもビットコイン現物ETFに投資した方が良いのでしょうか?

私は金についても現物で保有するようブログで述べてきておりますが、
ビットコインもETFではなく、現物に投資した方が良いと考えております。

ここでは詳細は述べませんが、多くの方は自分の資産を、株式や債券、投資信託といった有価証券をベースとした資産(ペーパーアセット)で保有していると思いますので、資産の一部は、それ自身が価値を持つ金地金や不動産などの現物資産でも保有しておいた方が宜しいかと思います。

なお、金ETFをNY市場に上場した経験のある豊島逸夫氏は、以下の通り、ビットコインETFの危うさも語っております。

ビットコインという価格変動が極端に激しい資産について、常に売値と買値を唱え、顧客の注文を成立させることは、内部リスク管理が厳格化した金融機関で果たして許されるのか。結局、マーケットメーカーが提示する売値と買値のスプレッド(価格差)は極端に開くことになろう。それでは、顧客が法外な値付けを強いられる結果になるのは明らかだ。

ビットコイン現物ETFの承認により大きなお金が流れ込んでビットコイン価格が上昇する可能性はありますが、ビットコインへ投資するならば、豊島逸夫氏の意見も参考にしてください。

ちなみに、今回SECはビットコイン現物ETFを承認しましたが、SECのゲンスラー委員長は声明で、以下の見解も示していることも覚えておいてください。


「きょう特定のビットコイン現物投資型ETFの上場と取引を承認したとはいえ、われわれはビットコインを是認したり推奨したりしてはいない。暗号資産に価値が連動する商品やビットコインに関わる無数のリスクについて、投資家は慎重であり続けるべきだ」

まとめ

  • 「ビットコイン現物ETF」の承認で、ETFに投資することでビットコインの価値に投資することができる
  • 承認によりビットコインの価格が上昇する可能性はある
  • 「ビットコイン現物ETF」よるならば直接ビットコインに投資しよう

投資家それぞれに適したアドバイスをいたします。
資産運用相談を希望される方は、こちらからご連絡くださいませ。

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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