住友生命 自由保険

住友生命 自由保険 養老保険 返戻率 メリット デメリット シミュレーション パンフレット

こんにちは、K2 College 松本です。

今回は住友生命の「自由保険」を解説します。商品名ではパッと分かりませんが養老保険のことです。

養老保険も初めて聞いたのですがどういう保険なんでしょうか?

死亡保障と貯蓄機能があり、保険料の支払いが終わると満期金を受け取れる保険です。ただし支払った保険料より満期金が少ないので元本割れしてしまいます。返戻率や利回りがどれくらいなのか確認していきましょう。

  • 動画解説
  • 住友生命は日本の4大生保の一角
  • 元本割れの円建養老保険
  • 解約返戻率は30年でたった93%、実質利回りは年-0.47%

動画解説

住友生命は日本の4大生保の一角

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会社概要

住友グループに属する保険相互会社で、総資産、経常収益、保険料収入で業界第4位、4大生保の一角(日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命)です。

前身会社である『日之出生命保険会社』が1907年5月に創業。1925年、住友合資会社が日之出生命保険株式会社の経営を引き継ぎ、1926年5月に商号を『住友生命保険株式会社』に変更した。第二次世界大戦後の財閥解体並びに「財閥商号の使用禁止等に関する政令」により、住友連携各社が「住友」の商号を名乗れなくなったため、1947年8月に『国民生命保険相互会社』を設立。1952年5月、財閥商号の使用禁止等に関する政令の廃止により、住友連携各社が再び「住友」の商号を名乗ることが可能となったため、同年6月、名称を『住友生命保険相互会社』に変更。2001年11月、株式会社三井住友銀行、三井住友海上火災保険株式会社、三井生命保険株式会社との全面提携について合意した。これを受けて、2002年12月、運用子会社5社統合による新会社「三井住友アセットマネジメント」のほか、2010年4月、三井生命との共同出資による生命保険子会社『メディケア生命』等が営業を開始している。

正式名称:住友生命保険相互会社
設立時期:1907年5月
営業拠点:87支社 1,451営業所(2021年3月末時点)
総資産:41兆940億円(2021年3月末時点)
エンベディッドバリュー(EV):4兆4,892億円(2021年3月末時点)

格付情報

S&P:A+ (2021年3月末時点)
R&I:AA- (2021年3月末時点)
Moody’s:A1 (2021年3月末時点)

ソルベンシーマージン比率

862.5% (2021年3月末時点)

歴史が長い会社は安心できますね。

日本の4大生保の一角なので、歴史もあります。
また、会社規模はもちろんですが、格付けソルベンシーマージン比率からも十分に信頼に値する会社と言えます。

元本割れの円建養老保険

契約概要

商品名:自由保険
正式名称:5年ごと利差配当付自由保険

契約者年齢:0歳〜70歳
保険期間:50〜85歳満了
払込期間:保険期間と同じ
払込頻度:月払、半年払、年払

保障内容

<主契約>

保険料払込期間中に死亡高度障害になったときに、保険金を受取ることができます。

<特約>

・総合医療特約

入院や手術をしたときの保障です。

・入院保障充実特約

入院したときの一時金の保障です。

・成人病入院特約

所定の成人病で入院したときの保障です。

・女性疾病入院特約

女性特有の疾病やがん等で入院したときの保障です。

・がん入院特約

がんで入院したときの保障です。

・がん診断特約

がんと診断されたときの一時金の保障です。

・がん診断継続保障特約

がんと診断されたとき、またがんの再発等で入院したときの一時金の保障です。

・がん薬物治療特約

がんによる薬物治療の保障です。

・新先進医療特約

先進医療による療養の保障です。

・傷害損傷特約(04)

骨折(ひび)や、顔面損傷状態等の保障です。

・災害割増特約

不慮の事故による傷害での死亡または高度障害状態の保障です。

・傷害特約

不慮の事故による傷害での死亡または所定の障害状態の保障です。

商品解説

普通の円建養老保険です。養老保険なので保険料払込期間中は死亡保障があり、保険料の支払いが終わると満期を迎えて保険金と同じ金額の満期金を受け取って契約は終了です。どちらかと言うと貯蓄をメインに考えた商品ですが、利率が低すぎて元本割れするので貯蓄を目的に契約してはいけません。また貯蓄機能があることで、死亡保障額に対する保険料が高いこともデメリットです。

死亡保障があるので元本割れするものだと思っていましたが、もっと良い商品があるのでしょうか?

あります。
まずは次のチャプターで、具体的なシミュレーションの数字を見ていきましょう。

保険用語については下記のリンクで詳しく解説しています。
『予定利率』『積立利率』『利回り』とは?

解約返戻率は30年でたった93%、実質利回りは年-0.47%

HPに載っている契約例は以下の通りです。

契約年齢:30歳 男性
保険金額:500万円

保険期間:30年
払込期間:60歳払済
払込頻度:月払
保険料:14,925円

総支払保険料:5,373,000円

<解約返戻金と返戻率>
30年後(60歳):5,000,000円(93%)

<実質利回り>
30年後(60歳):-0.47%

総支払保険料が満期金よりも多いのでもちろん元本割れです。保険会社に30年間も保険料をロックされたのに、30年後の実質利回りは-0.47%です。全く自由な保険じゃありません。

死亡保障があるから仕方ないと考える方もいますが、死亡保障500万円に対して537万円を払うのって損失を確定させる契約みたいなものです。

保険ってこういうものだと思っていました。

現在は史上最低の利率なので日本の保険商品はこのような状況になっています。

一方、海外生命保険では、総支払保険料に対して7倍以上の死亡保障がありながら、返戻率も20年で200%くらいになるものもあります。詳しくは新しくなった入門書を一読ください。

※『海外保険入門書(マニュアル)』はこちら(無料)【NEW】

【まとめ】加入しない方がいいです。

養老保険の特徴は、死亡保障と貯蓄の両立が出来ることですが、

・貯蓄性が低すぎる寧ろマイナス
・死亡保障に対する保険料が高い

という理由でオススメできません。

既に契約している場合はどうしたらいいでしょうか?

契約内容によって「継続」「減額」「払済」「解約」と適切なアドバイスは変わるので、私に直接ご相談ください。

※直接相談(無料)

まとめ

  • 加入するのはやめよう
  • 契約している方は見直した方がいいので、お気軽にご相談ください(無料)
  • 日本では保障と貯蓄は分けて契約しよう(養老保険はしないで)

著者プロフィール

松本崇裕
松本崇裕
大学卒業後、東証1部上場の設備会社で現場監督として勤務。

外資系生命保険会社からスカウトされ、2013年1月から生命保険のライフプランコンサルタントとして6年3ヶ月勤務。

また同時期に個人で海外投資も始めましたが、海外投資の情報は少なく信頼できるか判断も難しいので、WEBや知人から沢山の情報を集めていました。 その1つの情報源としてK2のメルマガを購読しながら知識を深めていきました。

そして国内外の保険や投資についてメリット、デメリットを正直に伝えた上でアドバイスをする活動方針に共感し、弊社保険アドバイザーとして2019年4月よりK2 Holdingsに参画しました。

クライアントのマネーリテラシーの底上げをしつつ、日々顧客利益の為に活動しております。

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