こんにちは、K2 Collegeの野村です。
今回は、 朝日生命「長期平準定期保険」(法人向け)についてご紹介します。
朝日生命は、国内老舗保険会社ですが法人保険であまり見る機会が多くないですが、こちらについて
解説していこうと思います。
ないですねw いわゆる「漢字生保」の1社ですが、4大生保の影に隠れている感じですね。
- 朝日生命「長期平準定期保険」動画解説
- 朝日生命とは?
- 朝日生命「長期平準定期保険」の保障内容
- (まとめ)加入するなら他の会社の方がマシ!
朝日生命「長期平準定期保険」動画解説
朝日生命とは?
会社概要
1881年設立の有限明治生命保険会社(現:明治安田生命)に続き、1888年に国内二番目の生命保険会社として設立。戦前は大手5社(明治生命、日本生命、第一生命、千代田生命、朝日生命保険(当時は帝国生命保険))、戦後は大手8社(日本生命、第一生命、明治生命、住友生命、安田生命、千代田生命保険、三井生命、朝日生命)の一角を担ってきた。
しかし、1990年代の生保危機あたりから週刊誌などで度々経営危機が取り沙汰され、2001年にミレアホールディングス(現:東京海上ホールディングス)との経営統合を発表するも白紙撤回。
団体保険分野から事実上撤退し、個人保険分野へ経営資源の集中を図ったが振るわず経営規模は大きく縮小。
総資産 | 5兆5,394億円 |
---|---|
基金の総額 (基金償却積立金を含む) | 2,570億円 |
保有契約 | 年換算保険料ベース(※1) (個人保険・個人年金保険) 5,212億円 保険金額ベース(※2) (個人保険・個人年金保険・団体保険) 16兆7,631億円 ※1保有契約から収入される保険料を契約の払込方法に応じて年換算した金額です。 ※2保有している契約の死亡保険金額等の保障額の総額です。 |
保険料等収入 | 3,914億円(2020年4月~2021年3月) |
営業拠点数 | 統括本部・統括支社・支社:58、営業所:575(2021年4月1日現在) |
従業員数 | 職員:4,047名、営業職員:14,002名 |
格付け
BBB +(フィッチ)
BBB +(JCR)
BBB(R&I)
ソルベンシーマージン比率
942.8%(2020年3月31日現在)
日本の保険会社はバブルを経験してますので、リーマン後はAIGグループ以外は大きな影響を受けた保険会社は少ないと思います。ただ、保険の内容は酷いものばかりですが。。。
朝日生命「長期平準定期保険」の保障内容
次に、朝日生命「長期平準定期保険」について解説します。
まずは、この保険ですが「積立部分」と「保障部分」に分かれています。積立部分はいわゆるアカウント型保険になっていて、毎月100円から積立が可能です。
その他、保障やシステムに関しては自在に設計が可能です。
契約例
40歳男性
死亡保険金:1億円
保険期間:95歳
月払い保険料:197,900円
解約返戻金の推移は以下となります。
このケースですと、50歳でピークとなり単純返戻率は79.8%となります。
また、経理処理に関しては以下となります。
このケースの場合、ピーク時の返戻率が79.8%ですので、4割損金の6割資産計上です。
最初の10年間は支払保険料(23,748,000円)×60%=14,248,000円が資産計上で9,499,200円が損金処理されます。
仮に、10年目で解約すると解約返戻金は18,970,000円となります。もちろん、元本割れです。
さらに、10年間で資産計上している金額が14,248,000円ですので、解約返戻金18,970,000円との差額4,722,000円が雑収入扱いとなり、約141万円を法人税として納税する必要があります(法人実効税率を30%とすると)。
元本割れして、解約した期中に法人税を払わなくてはいけないので、全然お得ではないですね。
これ加入するメリットあるんですか?w
ないですねw死亡保障が必要であれば、掛け捨てで保険料抑えてもいいですし。
加入している方は即見直しした方がいいレベルです。
(まとめ)加入するなら他の会社の方がマシ!
百歩譲って、それでもまだ会社のお金を使って、死亡保障+退職金の準備をしたいという場合には他社で加入を検討された方がいいと思います。
以前にご紹介したニッセイの「スーパーフェニックス」の方が全然いいと思います。
ですので、法人でこのような保険に加入される場合には、1社だけではなく数社で比較して検討された方がいいです。
まとめ
- 朝日生命は日本で二番目にできた保険会社
- 個人法人ともに保険の内容はパッとしないw
- 長期平準定期保険なら数社で比較して検討しよう!
今回は朝日生命の「長期平準定期保険」についてでしたが、いかがでしたか?今となっては、節税効果がないこの保険に加入してもメリットがないです。死亡保障プラス退職金としてお考えでしたら、税効果や出口対策をしっかり考えて加入する必要があるかを顧問税理士やセカンドオピニオンなど事前に確認しましょう!また、15年〜の期間で考えれば全額資産計上扱いにはなりますが、海外終身保険で退職金準備するのもありだと思います。詳しくは下記入門書をダウンロードしてご覧ください。
※『海外保険入門書(マニュアル)』はこちら(無料)【NEW】
また、弊社ビジネスパートナーも随時募集中しております!
*パートナー募集はこちら
著者プロフィール
-
<経歴>
大学卒業後、大手宝飾品専門店に3年2ヶ月勤務。
生命保険業界の杜撰さに唖然として、世直ししたい一心で2006年6月から生命保険の代理店で生命保険の営業マンとして11年半勤務。
その傍らで、より顧客ニーズに立ったアドバイスがしたいと思い、2011年10月より個人事業として海外投資のアドバイスを開始。
弊社代表の河合と共通の知人経由で知り合い、その後弊社保険アドバイザー(K2 Assurance)として2017年12月より参画。
現在では、主に弊社パートナー(K2 Partners)向けに勉強会やセミナー講師、オンライン面談などを日々こなしています。
多くのパートナーが海外投資・海外保険のスペシャリストになるように日々サポートしております。
最近の投稿
- 医療保険2023.01.17PayPayほけん「インフル見舞金保険」、3日で1万件突破!
- コラム2023.01.08プルデンシャルが乗合代理店の新会社を設立!〜代理店営業はますます激化〜
- コラム2022.12.27東京海上日動あんしん生命保険の元社員が約3億8000万円を詐取!
- コラム2022.12.24過去に破綻した事がある日本の保険会社の今
この投稿へのトラックバック: https://media.k2-assurance.com/archives/5490/trackback