こんにちは。K2 College大崎です。
先般のコラム【不労所得】Fixed Income(固定収入)で生活の質を向上させるでは、固定金利商品でFixed Income(固定収入)を得て、生活の質を向上させていく方法について述べましたが、不動産投資からの家賃収入や株式の配当でも不労所得を得られましたね。
以前のコラムでも増配株式ETF【VIG】やクオリティ配当成長ファンド【DGRW】などを取り上げましたが、
今回は、米国高配当ETFの御三家といわれる「VYM」「HDV」「SPYD」のうち、VYM(Vanguard High Dividend Yield ETF)を取り上げたいと思います。
- バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)概要
- 構成銘柄とセクター
- 3%以上の配当利回りがトータルリターンを底上げしている
バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)概要
バンガード・米国高配当株式ETF(Vanguard High Dividend Yield ETF)は、バンガード社が設定・運用する上場投資信託(ETF)で、平均以上の配当を出す普通株で構成されるFTSEハイディビデンド・イールド指数に連動する投資成果を目的としています。
なお、FTSEハイディビデンド・イールド・インデックスとは、米国株式市場における高配当利回りの銘柄(除く、REIT)で構成される 時価総額加重平均型の株価指数です。
構成銘柄とセクター
このETFは、平均以上の配当を出す普通株で構成されるFTSEハイディビデンド・イールド指数に連動する投資成果を目指しておりましたが、構成銘柄のうち、現在の上位10社を見てみると、いずれも配当株としても有名な企業が並んでおりますね。
現在の構成銘柄は400銘柄ですが、幅広いセクターで構成されているのがわかるかと思います。
その中でも、金融(19.60%)、ヘルスケア(15.50%)、生活必需品(13%)の割合が多いですね。
金融セクターは配当利回りが高い企業が多いのでその割合も高くなっているかと思いますが、ヘルスケアや生活必需品の割合が多いのは良いですね。
これらのセクターは不景気でも業績への影響が少なく、減配するリスクも低いので、これから景気減速が起こるというタイミングでは株式も買われやすくなります。
以前のブログやコラムでも、これからはヘルスケア、生活必需品や公益セクターにシフトした方が良い旨を案内しましたが、その点で言ってもVYMの割合を増やしていくというのも良いですね。
3%以上の配当利回りがトータルリターンを底上げしている
VYMは高配当株式ETFですので、四半期ごとに配当金を受け取ることができます。
下図のうち赤枠で囲った項目(Income return)が配当利回りを示しております。
毎年、コンスタントに3%以上の配当利回りがありますよね。
そして、青枠で囲った項目(Total return)がVTMの毎年のトータルリターンですが、良いときもあれば悪い時もありますが、年平均では8.32%のリターンがありましたね。
ここで確認いただきたい点のひとつが、毎年、3%以上ある配当利回りがトータルリターンを底上げしているということです。
例えば、2022年の株価の値上がり(Capital return)は-3.44%でしたが、3.02%の配当利回り(Income return)があったから、トータルリターンは−0.42%で済んだということです。
これは、前述したとおりヘルスケアや生活必需品の割合が多いことも要因のひとつです。
ちなみにS&P500指数の2022年のトータルリターンは−19,44%でした。
その理由は下落率が激しいハイテクセクターの割合が多かったことと、VYMのように配当利回りが高くないからです。
運用実績
概要で設定来リターンは115%、年平均リターンは8.32%と纏めてありますが、上げ下げを繰り返しながらも右肩上がりに上昇してきておりますね。
前項では、毎年のトータルリターン(青枠で囲った項目)も数字で確認いただきましたが、毎年3%以上の配当金を受け取れ、年平均リターンも8.32%あれば検討に値するETFなのではないでしょうか。
少なくとも配当金が欲しい投資家の方や、50代に入られたような投資家であれば、毎年、配当金を受け取れるというのは気持ち的にも安心感があります。
投資を続けて口数を増やしていけば、配当金も増えていきますしね。
まとめ
- VYMは、毎年3%の配当利回りがあるETF
- ディフェンシブ・セクターの割合が多いので不景気でも心強い
それぞれの年齢や置かれている環境によって、選択すべきファンドは異なります。
適したファンドのアドバイスをしますので、希望される方は、こちらからお問合せください。
著者プロフィール
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投資アドバイザー
愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。
その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。
自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。
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