少額からファイナンス可能な「レンタ・キャプティブ」

こんにちは。K2 College大崎です。

「キャプティブ」は企業などが自らのリスクを引受けさせるために設立して管理する保険会社ですが、企業はキャプティブを活用することでリスクマネジメントを向上させることができたり、ファイナンスをすることが可能でしたね。

キャプティブでファイナンスすることができることは分かりましたが、キャプティブを設立するには大きなコストが掛かるとも聞いております。キャプティブを活用できる企業などは限られるのではないでしょうか。

設立されているキャプティブのほとんどが親会社のリスクを引受ける「ピュア・キャプティブ」ですので、今まではそちらで説明してきましたが、設立しているキャプティブを借りる「レンタ・キャプティブ」という種類もあり、こちらを利用すれば、低コストでキャプティブを活用することはできます。

  • 主な「キャプティブ」の種類
  • 「レンタ・キャプティブ」は少ない費用で、早期にキャプティブ機能が利用できる
  • 「ピュア・キャプティブ」と「レンタ・キャプティブ」のどちらが適しているか

主な「キャプティブ」の種類

キャプティブは、所有者で区分すると主に以下の3つのタイプがあります。

1)ピュア・キャプティブ(シングルペアレント・キャプティブ)

親会社や関連会社のリスクを引受けるキャプティブで、設立されているキャプティブのほとんどがこれに当たります。
主に引受けるリスクとしては賠償責任が挙げられますが、キャプティブ設立時に大きな資金が必要になります。

2)グループ・キャプティブ

同業、もしくは同様のリスクを抱える複数の企業によって共同出資して設立されたキャプティブで、設立企業やその関連企業のリスクを引受けます。

※医師などの職能団体によって設立されたキャプティブは「アソシエーション・キャプティブ」として分けられることもあります。

3) レンタ・キャプティブ

キャプティブの設立者がキャプティブを分割した上で、個々のセル(単位)を利用企業に貸し出してキャプティブの機能を提供し、利用企業はレンタルフィーをキャプティブ所有者に支払います。

基本的にはコア(キャプティブオーナー)との間で議決権のない「優先株主出資契約」を締結します。

「レンタ・キャプティブ」は少ない費用で、早期にキャプティブ機能が利用できる

レンタ・キャプティブは、マンションやアパートの賃貸みたいですね。

イメージとしては、まさにそのとおりです。
オーナーが建設したマンションやアパートの部屋を借りて、賃料を払うイメージですね。

「レンタ・キャプティブ」であれば、利用企業は自らキャプティブを設立する必要がありませんので低コストで利用できますし、設立するための時間も低減できます。また賃貸ですが「ピュア・キャプティブ」とほぼ同等のメリットが享受でき、また、参加したり脱退したりが割と簡単にできるといったメリットもありますね。

ただ、実際には、「レンタ・キャプティブ」を借りようとする企業はコア(キャプティブオーナー)が発行する優先株式を取得して「セル・オーナー」 になります。

中小企業や小規模企業にとって使えるスキームとなるのではないでしょうか。

なお現在、少ない費用で「レンタ・キャプティブ」を利用できるように準備しております。

保険料は「全額」を損金として計上する事が出来き、海外にお金を残すことができるスキームです。

興味のある方は、こちらから「レンタ・キャプティブ相談」とお問合せください。

「ピュア・キャプティブ」と「レンタ・キャプティブ」のどちらが適しているか

「レンタ・キャプティブ」でも「ピュア・キャプティブ」とほぼ同等のメリットが享受できるのであれば、「レンタ・キャプティブ」の方が良くないですか?

何を重視するかによりますね。

「レンタ・キャプティブ」は、キャプティブを設立する必要はありませんし、手間やコストは「ピュア・キャプティブ」と比べて少ないです。また脱退も簡単にできますしね。

ただ、「ピュア・キャプティブ」の場合はその運営管理は自社が行うのに対し、「レンタ・キャプティブ」の運営管理はコアが行いますから、その意思決定に参加することはできません。

基本的にはコアはセルの意向に沿った運営を行いますが、すべてがセルの思い通りになるとは限らないです。

ですので、運営管理の意思決定をすべて自社で行うことを重視する場合は、「ピュア・キャプティブ」が適していますね。

企業ごとに適した「キャプティブ」は異なります。
「キャプティブ」についての相談は、こちらから「キャプティブ相談」とお問合せくださいませ。

まとめ

  • 「レンタ・キャプティブ」は「ピュア・キャプティブ」とほぼ同等の機能を利用できる
  • 「レンタ・キャプティブ」は少ない費用で、早期にキャプティブ機能利用できる

著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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