S&P500指数の約4.15倍成長「半導体市場」へ投資する

こんにちは。K2 College大崎です。

以前、ブログ記事において、SOX指数(フィラデルフィア半導体株価指数)は、主に米国の主要半導体関連企業30銘柄で構成された株価指数で、景気の先行指標と言われていると説明しました。

半導体はパソコンやスマートフォン、電気機械器具や自動車など、あらゆる製品に使われており、半導体の需要がこれらの景気動向に大きく左右されることから、SOX指数は景気の先行指標とされているわけですね。

それでは、その半導体市場への投資はどうなのでしょうか?

  • 動画解説
  • 「半導体」は我々の生活になくてはならないもの
  • 半導体市場は今後も成長していく
  • 半導体市場は数年おきに好不況が周期的に訪れる

動画解説

「半導体」は我々の生活になくてはならないもの

「半導体」という言葉は知っているのですが、「半導体」とは何でしょうか?

物質には電気を通す「導体」と、電気を通さない「絶縁体」の2種類が存在するのですが、「半導体」はその両方の性質を兼ね備えたものです。

ある条件では電気を通して、別の条件では電気を通さないため、その特徴をうまく活用することによって、電流を制御することができるのですね。

「半導体」本来の意味はこうした物質やその性質を表すものですが、現在では、半導体を活用して作られた電子部品や、それらを集積したトランジスタやIC(集積回路)などの製品の総称としても用いられます。

「半導体」はパソコンやスマートフォン、自動車などあらゆるものに使われていて、いまでは我々の生活になくてはならないものになっています。

半導体市場は今後も成長していく

我々の生活になくてはならないものであれば、今後、デジタル化も加速して行くでしょうし、半導体の需要は伸びて行くでしょうね。

そうですね。
半導体は今では「産業のコメ」とまで言われる存在になっております。

AIやIoT、自動運転などの技術も半導体に大きく依存しておりますから、これらの技術開発が進むにつれて半導体の需要も高まります。

以下は「世界の半導体市場規模の推移と将来予測」ですが、2030年までに約2.3倍に成長は加速していくと予測されております。

各国も政府支援が加速しており、半導体産業へ巨額投資をして行く方針です。

株価もS&P500指数と比較してみると、この10年でS&P500指数は+144.44%となっているのに対して、SOX指数は+599.99%と約4.15倍成長しておりますね。

半導体市場は数年おきに好不況が周期的に訪れる

それであれば、今のうちから半導体市場に投資をしておいた方が良いですね。

確かに半導体市場にお金は流れ込んで行きます。

日本政府は11月10日、半導体の国内での生産体制を強化するため、2023年度補正予算案に約1兆9,800億円を盛り込むことを閣議決定しましたし、

次世代半導体の開発を目指すラピダスも年内にアメリカで新たな事業所を開設することを発表しましたね。

しかしながら、市況の悪化で過剰供給になって在庫が余ったりもするので、投資する場合は、経済状況を確認するようにしてください。

また、近年は最先端の半導体市場では、米中が互いに輸出規制するなどのつばぜり合いを続けており、「需要と供給」だけでは先行きを見通すことが難しくなっているのも認識しておいてください。

なお、半導体市場には数年おきに好不況が周期的に訪れる「シリコンサイクル」というものがあります。

下図を見ていただきたいのですが、世界の半導体売上高伸び率のピーク及びボトムが約3~4年毎に訪れていることが確認できるかと思います。

半導体市場に投資する場合は、このようなサイクルも参考にして投資するようにしてください。

まとめ

  • SOX指数はS&P500指数に比べて約4.15倍成長している
  • 半導体市場は今後も成長していく
  • 「シリコンサイクル」を参考にするなどして投資タイミングを考える

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著者プロフィール

大崎真嗣
大崎真嗣
投資アドバイザー

愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。

自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。

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