こんにちは、K2 College奥山です。
日本では「金融サービス仲介業」制度がいよいよ開始
「金融サービス仲介業」制度がいよいよ11月1日にスタートします。これまで「銀行」「証券」「保険」の各業態の金融商品やサービスを仲介するには、銀行であれば銀行代理業者、証券であれば金融商品仲介業者、保険であれば保険代理店といったように、それぞれの仲介業として認可・登録が必要だったのが、同制度が開始した後は一回の届出でOK。従って、仲介する側にとっては負担減、そしてサービスの拡充に繋がり、消費者にとってはワンストップで様々な金融商品を比較、購入しやすくなるため、金融庁は業界の起爆剤となることを期待しているようなのですが、はたしてどうでしょう…。制度開始時点では、1,000万円以上の生保や変額保険、消費者向けカードローンといった業者にとって旨味のある商品や顧客ニーズの高い商品が取扱対象から除外されていたり、参入するためには顧客保護のための保証金として1,000万円+前事業年度の年間受領手数料の5%を供託することが求められていたりすることから、業界からは「参入意欲が湧かない」といった声が出ているようです。まあ、新しい試みは始めることに意義があるのでしょうから、今後の推移を見守りましょう。
「老後のお金に不安」はあるが「お金のプロ」には相談しない日本人…
時事ドットコムに掲載されていた記事。大阪にあるライフプランのサポート会社が全国の30〜40代の男女1,000名を対象に「老後のお金に関する意識調査」を実施したというもので、試み自体や「90%以上の人が「老後のお金に不安がある」と感じている」「50%以上の人が「貯蓄」が老後の備えとして最も必要なこと」などといった回答は目新しくとも何ともないのですが、私の目を引いたのは「お金に関する相談をする相手はどなたですか?」という質問に対し、73%の人が「家族・友人」と回答したという点。
私が長らく日本を離れていたため、感覚がオカシイのかも知れませんが、「プロ」よりも家族・友人に相談…? まさか家族・友人の中にプロがいるという意味ではないとは思いますが、プロに相談する人はかなりの少数派…。相談すると「買わされる」とか「騙される」と思われているのでしょうか。確かに、か◯ぽの例とかもありますし、私と同年代の元証券マンでさえ「高齢者を部屋に閉じ込めて、書類にサインするまで帰らせなかった」といったことを経験していたと言っていましたので、業界に悪いイメージが色濃くついているのは致し方ないのかも知れません。アンケート結果を鵜呑みにする必要はないのでしょうが、もしこれが日本における実情に近いのであれば、国が制度改革や規制緩和を進めたとしても、どれだけ業界の活性化に繋がるのか、懐疑的にならざるを得ません。何故なら皆さん、プロには相談しないから…
50代の51.4%の人が貯蓄額が100万円未満という調査結果も…
他の質問への回答と繋げて「老後のお金の不安はある」→「対策は貯蓄」→「相談は家族・友人」とするのは乱暴でしょうが、まあ大体このような感じとして、これ自体が論理的な考え方&行動なのかというと、それも怪しいわけです。下図は金融広報中央委員会調べによる年齢別平均貯蓄額を示した一覧表なのですが、それによれば、50代の金融資産非保有比率は41%、保有していたとしても100万円未満の人が10.4%ですから、50代の51.4%の人の貯蓄額が100万円に満ちていません。
「プロに相談しなかった結果、金融資産を築けなかったのでは」などと言うつもりは毛頭ありませんが、日本人の金融リテラシー向上のために日々頑張っている業界人にしてみたらガッカリな状況ではないでしょうか。それともそうでもないんですかね…。
だから海外・オフショアへ
弊社には日々沢山の方から海外・オフショア投資やパートナーシップに関するお問い合わせが届くのですが、皆さんに共通するのは日本(の金融制度や業界)に対する違和感、不安感、不信感。長年に渡って顧客ニーズを度外視したビジネスを続けてきた日本の金融業界にそのツケが回ってきているのです。ネットがこれだけ普及した世の中ですから、少し調べれば海外・オフショアには魅力的な資産運用ツールやサービスがあることなんて直ぐに分かります。ただ、そんな風に積極的な人ばかりといえばそんなわけはなく、だからこそ私達は日本人の金融リテラシーの向上のため長年に渡って活動しているのですが、未だ未だ輪が広がっていないと感じています。私達の理念に共感してくれる方、パートナーとして一緒に活動しませんか?自分のビジネスが人に感謝されるものであることに勝る喜びはありません。
著者プロフィール
-
<経歴>
獨協大学外国語学部卒業
オーストラリア・シドニーで日系旅行会社(近畿日本ツーリスト)、英系オンラインFXプロバイダー(CMC Markets)に勤めた後、結婚を機に妻の出身地である香港に移住。同地で独立系IFA(Jumbo Alliance Funds)に10年、新生銀行資本のNippon Wealth Limitedに3年勤務し、為替、債券、投資信託、及び保険といった金融商品の販売や取引先の開拓に従事。20年に及ぶ海外生活に終止符を打ち、2021年春に日本に帰国し、同年5月にK2 Holdingsに参画。
<趣味>
旅行、読書、テニス
<出身地>
埼玉県川口市
<自己紹介>
ホテル・レストラン経営を学ため、ホスピタリティーのメッカであるオーストラリア・シドニーに留学し、一旦は現地で旅行会社に就職したのですが、友人の影響を受けて株式投資を始めたことを機に金融に対する興味が増し、思い切って金融の世界に飛び込んだのが2007年。そこから一貫して海外の金融商品を日本国内外のお客様に紹介してまいりました。
これまでのキャリアで学んできたことの中で最も大きいと思うことのは、金融という無味乾燥に見える業界においても、誠実さや真心、信頼や義理人情に勝るものはなく、それは国籍を問わず同じであるということ。低金利政策が長引き、あらゆる業界において規制緩和も遅々として進まないという日本の現状に失望し、海外投資に興味を持つ人が沢山いる一方で、横文字だらけでハードルが高いと感じ、第一歩を踏み出すことができないでいる人がたくさんいることも事実です。そんな方々に安心して海外投資を始め、続けてもらえるようスタッフ一丸となって誠心誠意サポートしていきますので、どうぞお気軽にご相談ください。
この投稿へのトラックバック: https://media.k2-assurance.com/archives/1866/trackback