中国不動産問題に見る信用格付けの重要性。海外・オフショア投資のプロバイダーには高格付け、且つ日本語対応の会社が

こんにちは、K2 College奧山です。

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中国の不動産会社でまたもやデフォルト…。少し前には当代置業(モダンランド)の件もありましたし、負の連鎖が止まりませんね。李克強首相が、先日行われたIMF専務理事とのオンライン会議にて、自国経済が逆風に直面しているとの認識はあるということを改めて示していましたが、北京オリンピックを間近に控えてコロナウイルス対策といった面からも、地球温暖化対策といった面からも、大胆に金融緩和に舵を切るということもなさそうですから、かなり長い期間に渡って不安定な状況が続くのでしょう。

中国国務院系の経済日報は6日、市場で金融緩和観測が高まっていることについて、金融政策措置を「短絡的」に解釈すべきではないとする論評記事を掲載し、大規模な信用供給への期待をけん制した。中国の李克強首相が3日、銀行預金準備率(RRR)を「適切な時期に」引き下げると述べたことを受け、市場では人民銀行(中央銀行)が金融政策を緩和するとの観測が急速に高まった。経済日報は6日の論評記事で「これはマクロ政策の短絡的な解釈であり、容易に誤解につながる可能性がある」と指摘。中国の金融政策はその継続性や安定性をより重視しつつ、政府の短期的・長期的目標を考慮すると強調した。

「市場の金融緩和観測、過度に「短絡的」=中国政府系新聞」- ロイター(2021年12月6日)

中国不動産問題に見る信用格付けの重要性

なお、中国不動産の問題については、国内の信用格付け会社間における過度な競争、といった点も原因の一つとして指摘されています。中国には自国の信用格付け会社が3〜4社あり、会社間の競争が激しいのですが、より多くの案件を獲得するために、格付けが欲しい会社に対して高格付けを乱発。聞くところによると、発行する債券の半分以上がAAAの評価を受けていたという時期もあったようで、実際にいくつかの信用格付け会社は規制機関から制裁を受けています。信用格付けが信用できなくなったら終わりですよね…。

信頼できる格付け会社からの高格付けによって高い信頼

パートナー提携についてお問い合わせされてくる方の中には、オフショア投資について既にネット等で情報を収集している人もいて、面談時に「◯◯社の商品って扱ってませんか?」とか、「△△社ってどう思いますか?」とかお尋ねいただくこともあります。で、出所不明の変な商品や会社で私達の回答が「扱ってません」であると、「なぜ?」という感じになるわけですが、玉石混交のプロバイダーや商品の中から自信を持ってお客様に情報提供できるものを探すために、私たちは相当な労力や時間といったコストを掛けています。選定のポイントを挙げるとすると、関わっている人々や会社の歴史等が挙げられますが、やはり重要なのは格付けS&PやAM Bestといった信頼できる機関から高い格付けを付与されていることに勝る安心感はありません。

海外・オフショア投資のプロバイダーには高格付け、且つ日本語対応の会社が

因みに海外・オフショアのプロバイダーであっても、日本人スタッフがいる会社もあって、弊社パートナーさんに向けて研修会をやってくれるなんてこともあるんですよ。例えば前回の勉強会を見てみると、会社の成り立ちや登記している国の会社法(分別管理)、格付け(AM Best Aー)やソルベンシー・マージン比率の紹介に始まり、変額年金プランと元本確保プランの違いと、どういった組み合わせで提案するのか?というところを共有してもらいました。これ、全部日本語。有り難いですよね。出席したパートナーさん達からも沢山質問が出ていました。その中からいくつかご紹介します。

  1. 他の会社の海外積立商品との違い
  2. 変額年金プランと日本の変額終身の運用先の違い
  3. アクティブファンドとインデックスファンドはどちらがいいのか?

1.についてはオンライン化が同業他社より進んでいるので、管理コストが低く抑えられ、結果、クライアントの支払うコストも低い、格付けや監査体制を厳格に行い、対外的にも信頼感のある情報を開示している点などを挙げていました。

2.についてはどちらも運用先とその配分を設定出来るところは一緒ですが、中で選べるファンドの数が圧倒的に変額年金プランの方が多いということですね。(変額年金プランは200本以上、対して日本の変額保険のある商品では、8つのポートフォリオから選ぶ)

3.についてはどちら、というよりインデックスファンドに勝てるファンドでなければ手数料の高いアクティブファンドの存在意味がない、という話ですが…

プロバイダーさんから直接日本語で情報を得られるのはパートナーの特典

因みに、プロバイダーさん直の勉強会は頻繁に開催されているわけではありませんが、今週金曜日にもあります。プロバイダーも弊社もパートナーさんにとって付加価値の高い情報の提供に努めていますので、オフショア投資に馴染みのない方でも是非お気軽にパートナー登録してください。

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著者プロフィール

奥山健
奥山健
<経歴>
獨協大学外国語学部卒業 
オーストラリア・シドニーで日系旅行会社(近畿日本ツーリスト)、英系オンラインFXプロバイダー(CMC Markets)に勤めた後、結婚を機に妻の出身地である香港に移住。同地で独立系IFA(Jumbo Alliance Funds)に10年、新生銀行資本のNippon Wealth Limitedに3年勤務し、為替、債券、投資信託、及び保険といった金融商品の販売や取引先の開拓に従事。20年に及ぶ海外生活に終止符を打ち、2021年春に日本に帰国し、同年5月にK2 Holdingsに参画。

<趣味>
旅行、読書、テニス

<出身地>
埼玉県川口市

<自己紹介>
ホテル・レストラン経営を学ため、ホスピタリティーのメッカであるオーストラリア・シドニーに留学し、一旦は現地で旅行会社に就職したのですが、友人の影響を受けて株式投資を始めたことを機に金融に対する興味が増し、思い切って金融の世界に飛び込んだのが2007年。そこから一貫して海外の金融商品を日本国内外のお客様に紹介してまいりました。

これまでのキャリアで学んできたことの中で最も大きいと思うことのは、金融という無味乾燥に見える業界においても、誠実さや真心、信頼や義理人情に勝るものはなく、それは国籍を問わず同じであるということ。低金利政策が長引き、あらゆる業界において規制緩和も遅々として進まないという日本の現状に失望し、海外投資に興味を持つ人が沢山いる一方で、横文字だらけでハードルが高いと感じ、第一歩を踏み出すことができないでいる人がたくさんいることも事実です。そんな方々に安心して海外投資を始め、続けてもらえるようスタッフ一丸となって誠心誠意サポートしていきますので、どうぞお気軽にご相談ください。

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