こんにちは、K2 College編集部です。
EB-5ビザプログラムは、米国への移住を希望する外国人投資家に対して、一定の投資を行うことで永住権(グリーンカード)を提供するものです。このプログラムは1990年に導入され、米国内での雇用創出と経済成長を促進することを目的としています。以下に、EB-5ビザを取得するためのステップと条件について詳しく説明します。
「ハワイ移住まとめ」の記事でEB-5ビザを知り気になっていました。
こちらの記事で確認して計画を立てましょう。
- 投資要件
- 投資先の選択
- 申請プロセス
- 必要書類
- 利点とリスク
投資要件
EB-5ビザを取得するためには、以下の投資要件を満たす必要があります。
最低投資額
- 標準投資: 180万ドル
- ターゲット雇用地域(TEA)への投資: 90万ドル(高失業率地域や農村地域)
雇用創出
- 投資先の事業が、少なくとも10人のフルタイム雇用を創出することが求められます。雇用はアメリカ市民または永住者でなければなりません。
投資のリスク
- 投資資金は商業リスクに晒されている必要があります。つまり、投資が必ずしも成功する保証はなく、資金が失われる可能性もあるということです。
投資金額はそれなりに必要なんですね。
相続資産がある方、会社を売却された方、事業者の方は選択肢になりますね。
投資先の選択
投資先には主に以下の2つの選択肢があります。
新規事業
- 投資家自身が新規事業を設立し、直接的に管理することができます。この場合、事業計画の作成、資金の調達、運営管理など全てのプロセスを投資家が行います。
地域センター
- 地域センターは、米国市民権・移民業務局(USCIS)に認定された事業体であり、EB-5投資を促進するためのプロジェクトを管理しています。地域センターを通じて投資することで、雇用創出要件を満たしやすくなります。
事業を自分でしたことないと厳しそうですね。
そんなことはありません。事業経験などは問われないので、投資できるだけの十分な資産があるかどうかが重要です。
申請プロセス
EB-5ビザの申請プロセスは以下のステップに分かれます。
適切な投資先の選定
- 投資先の調査を行い、自分に適したプロジェクトを選定します。地域センターを通じた投資か、新規事業の設立かを決定します。
投資資金の準備
- 投資資金の源泉が合法であることを証明するための書類を準備します。これには、収入証明書、銀行口座の明細、納税証明書などが含まれます。
I-526申請書の提出
- 投資家は、I-526申請書(移民投資家請願書)をUSCISに提出します。この申請書には、投資の詳細、投資資金の合法的な源泉を証明する書類、雇用創出計画などが含まれます。
USCISによる審査
- USCISはI-526申請書を審査し、投資が適切な条件を満たしているかどうかを確認します。審査には通常1~2年かかることがあります。
I-526の承認後
- I-526申請書が承認されると、投資家は永住権(グリーンカード)の申請手続きを開始できます。既に米国内にいる場合は、I-485申請書(ステータス変更申請)を提出します。国外にいる場合は、最寄りの米国大使館または領事館で移民ビザを申請します。
条件付き永住権の取得
- I-485申請書または移民ビザが承認されると、投資家とその家族は2年間の条件付き永住権を取得します。この期間中に雇用創出要件が満たされているかどうかが確認されます。
条件解除の申請
- 2年間の条件付き永住権期間が終了する90日前に、I-829申請書(条件解除請願書)を提出します。申請書には、雇用創出が達成されたことを証明する書類が含まれます。
条件解除の承認
- I-829申請書が承認されると、投資家とその家族は条件のない永住権を取得します。これにより、無制限に米国での居住、就労が可能となります。
2年間の審査期間をクリアする必要があるんですね。
それを乗り越えれば念願のグリーンカードを手に入れることができます。
必要書類
EB-5ビザの申請には、以下の書類が必要です。
投資の証明書
- 投資契約書、不動産購入契約書、銀行送金記録など。
資金源の証明書
- 収入証明書、銀行口座の明細、納税証明書など。
雇用創出計画
- 新規事業の場合、事業計画書、雇用契約書など。
- 地域センターの場合、地域センターが提供する雇用創出の証明書類。
個人情報書類
- パスポートのコピー、出生証明書、結婚証明書など。
証明書類は問題ないですが、事業計画書関係が難題ですね。
そこは専門知識を持っている人と相談するほうがいいです。
利点とリスク
EB-5ビザプログラムには多くの利点がありますが、リスクも伴います。
利点
永住権取得
- 永住権を取得することで、米国での自由な居住、就労が可能になります。
家族も対象
- 投資家の配偶者および21歳未満の未婚の子供も永住権を取得できます。
米国市民権への道
- 永住権を取得後、一定期間が経過すると米国市民権の申請資格が得られます。
リスク
投資リスク
- 投資が失敗するリスクがあり、資金が戻らない可能性があります。
時間とコスト
- プロセスが長期間にわたることがあり、費用も高額です。
複雑な手続き
- 書類の準備や申請手続きが複雑であり、専門家の助けが必要な場合があります。
事業投資のリスクはありますが、グリーンカードが得られるなら価値はありますね。
上手くいけば米国で事業収入を得られながら永住権が手に入れられるので、ぜひチャレンジしましょう。
まとめ
- EB-5ビザプログラムは、一定の投資を通じて米国永住権を取得するための魅力的な方法
- 成功するためには適切な準備と慎重な投資先の選定が重要
- 信頼できる専門家の助けを借りながら、全ての要件を満たすように注意深く計画を進めることが成功の鍵
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著者プロフィール
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投資家、現役証券マン、現役保険マンの立場で記事を書いています。
K2アドバイザーによって内容確認した上で、K2公認の情報としてアップしています。
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