こんにちは。K2 College大崎です。
その投資スキームがポンジスキームと噂されていたエクシア合同会社(EXIA)がついに破産したようです。
- 動画解説
- 破産手続が開始される
- 出資した資金が返還される可能性は低い
- やはりポンジ・スキームだったのか?
動画解説
破産手続が開始される
エクシアの状況ついては、以前の記事で解説しておりましたが、
ついに東京地方裁判所が破産手続開始を決定したようです。
負債は現在調査中とのことですが、約9,000名に対して約850億円の出資を受けていたとのこと。
2022年4月以降、エクシア合同会社を相手取った「損害賠償請求」や「出資金返還」などの民事訴訟が立て続けに提起されておりましたが、これ以上の事業継続は困難と判断され、今回の措置に至ったようです。
東京地方裁判所の決定で破産手続開始となりましたから、提起されていた民事訴訟は中断となります。
出資した資金が返還される可能性は低い
投資家は、エクシアと合同会社の社員権の取得契約を結び、出資金を払い込み、エクシアから配当や出資金の払い戻しを受け取るというスキームでした。
ちなみに、以前の記事でも解説しておりますが、エクシアは、EXIA Private Limitedへの貸し付けスキームから、エクシア・デジタル・アセットやエクシア・アセット・マネジメントなど国内外の事業者への出資と不動産事業や国内外の事業への融資にシフトしております。
そして今回、東京地方裁判所が破産手続開始を決定しましたが、裁判所は破産者の財産で債権者に対する分配(配当)ができない可能性が高いと考えているようです。
破産手続きは、破産管財人が財産を回収できた場合、まずは税金や破産管財人が行う業務の費用を支払った後、それでも分配(配当)に回せる資金がある場合に、債権者に分配(配当)を行う手続きです。
ですから、回収できる財産があったとして、支払う税金が多かったり、破産手続きが長引けば長引くほど、分配(配当)に回わる資金は少なくなります。
やはりポンジ・スキームだったのか?
エクシア合同会社(EXIA)は高利回りの投資スキームを提供し、多くの出資者を集めていましたが、その投資スキームはポンジ・スキームではないかとの疑惑がありました。
ポンジ・スキームについては以前の記事で解説しましたが、
新たな出資者からの資金を既存の出資者への配当に充てる、いわゆる「自転車操業」のような手法で、持続可能性に問題があります。
出資者の人数が増え続けている間は、入金される金額の方が出金する金額よりも多いためにスキームを継続させることはできますが、
やがて出資者の人数が鈍化してきて入金される金額よりも出金する金額の方が多くなってくると、配当金の支払いが遅れるようになり、そのうち配当金の支払いは滞り、このスキームは破綻します。
なお、エクシア合同会社は2021年10月くらいから出資金の払い戻しが増加し、2022年4月には「今月の評価額返還上限額到達のお知らせ」と題したIRを発表し、払い戻しが出来ないことを発表しており、その理由を「事業計画に沿った資金管理」以上に出資金の払い戻しが増加したからと説明しております。
まとめ
- エクシア合同会社は約9,000名に対して約850億円の出資を受けていた
- 出資した資金が返還される可能性は低い
- 投資する際は、内容や格付けなどしっかり確認する
投資先がどのような事業や資産に対して行われているのか、確認が重要です。
また、第三者による監査や格付けなどの評価があるかどうかも信頼性の判断材料となりますので、投資する際は、そのあたりもしっかり確認しましょう。
相談を希望される方は、こちらからお問合せください。
著者プロフィール
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投資アドバイザー
愛知大学経済学部卒業
大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。
その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
ファイナンシャルプランナー2級も取得。
自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Collegeに参画。
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